あらすじ
第17話では、葉知秋が唐三の父、唐昊こそが彼らの組織の首領であることを明かし、唐三は大きな衝撃を受け、混乱に陥りました。唐昊に会うためには、闘魂場で凶神チームに勝利しなければならないという条件が突きつけられます。
一方、唐三は藍銀草を使って毒に侵された小舞を治療します。玉小剛は唐三に対し、彼の父に関する真相はもっと複雑な事情が隠されている可能性があると告げました。
学苑に戻る途中、唐三は仲間たちに父と夜火村の関係について説明し、馬紅俊の理解と支持を得ます。学苑では、朱竹清が特殊な方法で体内の寄生虫を駆除しました。
馬紅俊と唐三は不楽を懲らしめましたが、命までは奪いませんでした。しかしその後、不楽は葉知秋によって口封じのために殺されてしまいます。
玉小剛は生徒たちのレベルアップを図るため、特別な訓練を課します。その中には、功力を高める効果のある食物を食べることも含まれていました。小舞は肉への嫌悪感を克服し、そして彼女が見せた三つの魂環が唐三の目を引きます。
ネタバレ
葉知秋の緻密な追跡により、唐三が独孤雁に毒を盛ったことが確認された。しかし、唐三は死んでいなかった。実は、これは不楽の罠で、唐三を葉知秋に接触させることで、彼を始末する計画だった。だが、葉知秋は唐三の秘めたる力に気づき、組織への勧誘を試みる。しかし、唐三はこれを拒否する。
そこで葉知秋は、組織のリーダーが九魂環封号斗羅、唐昊であることを明かす。唐昊が斗羅であり、しかも昊天錘の使い手だと知った唐三は衝撃を受ける。変異武魂を作り出し、夜火村を操っていた黒幕が、まさか自分の父親だったとは。彼は怒りと疑問を抱き、父親に真相を確かめたい一心となる。
葉知秋は、唐三に西思城闘魂場での凶神戦隊との対戦に勝利することを条件に、天斗城の倉暉学苑で会える約束をする。唐三は焦りながらも、今の自分の実力不足を自覚し、父親の「強くなれば会える」という言葉通り、挑戦を決意する。
唐三が宿に戻ると、葉知秋の姿はなく、小舞は毒に侵されていた。唐三は葉知秋から受け取った解毒剤を小舞に与え、一命を取り留めるが、意識は戻らない。玉小剛は、唐三の魂環である曼陀羅蛇、鬼藤、人面魔蛛の毒が融合し、百毒不侵になっていると推測。唐三に藍銀草で小舞の傷口から毒を吸い出すよう指示する。
唐三は玉小剛の指示に従い、小舞の胸の傷から毒を吸い出す。その後、玉小剛に父親のことを尋ねるが、真相は明かされない。小舞は回復し、一行は史蘭客学苑へ戻る。道中、唐三は馬紅俊に夜火村の件を謝罪するが、馬紅俊は唐三を信じると言って慰める。唐三は異武魂計画を阻止することを誓う。
学苑に戻ると、素雲涛殺害の件で玉小剛が去ってしまうことを蘭徳は心配するが、玉小剛は学苑に残ることを決める。戴沐白は朱竹清の体内の虫を取り除こうとするが、誤って自分の体内に取り込んでしまう。
一方、唐三と馬紅俊は不楽を捕らえ、夜火村の件を問い詰める。不楽は全て本部の指示だと主張する。怒った馬紅俊は武魂で不楽を焼き尽くそうとするが、最後は思いとどまる。不楽は逃亡するが、葉知秋に殺される。
玉小剛は強化訓練で生徒たちに肉を食べさせる。小舞は肉が苦手で、寧栄栄はダイエット中のため食べようとしないが、朱竹清がスープに星羅王家の秘伝が入っていると説明すると、皆食べる。その後、森での訓練中、唐三は小舞に人参を用意する。小舞は喜び、三つの魂環を見せる。唐三は驚き、小舞はとっさに言い訳をする。
第17話 感想
第17話は、唐三の出生の秘密や、彼を取り巻く複雑な人間関係がさらに深く描かれた、見応えのあるエピソードでした。唐三が自分の父親である唐昊が、変異武魂を作り出し、夜火村を操っていた黒幕だと知り、大きな衝撃を受けるシーンは、彼の揺れ動く心情が痛いほど伝わってきました。父親に真実を問いただしたいという強い思いと、同時に父親を信じたい気持ちとの葛藤が、今後の展開をより一層気になるものへと昇華させています。
また、小舞の危機を救うため、唐三が藍銀草を使って毒を吸い出すシーンは、二人の強い絆を感じさせる感動的な場面でした。唐三の迷いなき行動は、小舞への深い愛情と、仲間を守るという強い責任感を示しています。
一方、不楽の裏切りや、葉知秋の冷酷なまでの行動は、物語に緊張感を与えています。特に、葉知秋が不楽を容赦なく殺害するシーンは、組織の恐ろしさを改めて感じさせ、今後の展開への不安を掻き立てます。
そして、戴沐白と朱竹清のコミカルなやり取りは、シリアスな展開が続く中で、良い息抜きとなっています。二人の関係性の変化にも注目したいところです。
つづく