あらすじ
唐三は母の秘密を探るため、父に別れを告げ諾丁魂師学苑へと旅立ちます。道中、学苑の教師である玉小剛と出会い、武魂殿の推薦状によって無事入学を果たしますが、柳龍という生徒から嫌がらせを受けます。学苑では、唐三は非凡な才能を発揮するだけでなく、その特異な武魂である藍銀草によって注目を集めます。入学式では、ウサギを殺すことを拒否し、命への敬意を示しました。同時に、新入生の小舞も実力を見せつけ、唐三をルームメイトの王聖の絡みから救います。玉小剛は唐三の能力に強い興味を示し、彼が双生武魂を持つ可能性を示唆します。この回は、唐三の強い意誌、高潔な人格、そして類まれな能力を描写し、今後の物語の展開への伏線を張っています。
ネタバレ
唐三は、酒浸りの父・唐昊の悲しみを理解していた。父は亡き妻・三妹を深く想い続けているのだ。ある日、唐昊は針を取りに行くという名目で唐三と別れを告げ、禁酒することを約束した。唐三も最強の魂師になることを誓い、いつか母の真実を父から聞ける日を夢見て、諾丁魂師学苑へと旅立った。
学苑の門で、大師と名乗る男・玉小剛と出会う。唐三の武魂を簡単に確認した後、玉小剛は彼を入学させた。しかし、生徒の柳龍が唐三を嘲り、推薦状を要求してきた。唐三は武魂殿発行の推薦状を提示し、附課生として学費・食宿免除で入学できることを告げた。柳龍は更に態度を悪化させ、村長を追い払おうとしたその時、諾丁城主の息子で唐三の先輩である蕭塵宇が現れ、事態を収拾した。蕭塵宇は唐三を歓迎し、寮の手配までしてくれた。
蕭塵宇は、唐三が武魂殿推薦だと知り、彼の武魂は特別な物だと推測した。唐三が藍銀草だと明かすと、柳龍は鼻で笑った。藍銀草は廃武魂として知られているからだ。しかし、唐三が先天満魂力だと告げると、蕭塵宇と柳龍は驚愕した。先天満魂力は斗羅大陸では非常に稀なのだ。
この話を聞いた玉小剛は、唐三にはもう一つの武魂があると確信し、問い詰めた。唐三は父の教えを守り、はぐらかした。玉小剛は嘘だと見抜いたが、それ以上は追求せず、入学手続きを済ませた。入学式で、玉小剛は唐三の指導者になれるのは自分だけだと宣言し、弟子入りを勧めた。
入学初日、蕭塵宇の武社は新入生に生きたウサギを殺させるという試練を与えた。唐三はこの残酷な行為に耐えられず、ウサギを逃がした。その時、新入生の小舞が学苑に到著した。蕭塵宇は小舞に近づこうとしたが、冷たくあしらわれた。唐三がウサギを逃がしたことが蕭塵宇に報告され、柳龍と共に現場へ向かうと、小舞も興味本位でついてきた。
蕭塵宇の追及に対し、唐三はウサギを殺すことが魂師になるための必須条件ではないと仮論した。柳龍は更に罵声を浴びせ、蕭塵宇は武社からの退出とウサギの捕獲を要求した。唐三は毅然と拒否した。その時、玉小剛が唐三を呼び出し、騒動は一旦収まった。
寮に戻った唐三は、同室の王聖から双生武魂について聞かれた。しかし、藍銀草が武魂だと知ると、王聖は困惑し、唐三の素性を問い詰めた。その時、小舞が現れ、唐三を助けた。小舞は唐三の隣のベッドで寝たいと言い出し、王聖は仮対した。王聖は武魂・戦虎で小舞に挑んだが、小舞は武魂を使わずに王聖を軽く倒した。
第2話感想
第2話は、主人公・唐三の諾丁魂師学苑入学から初日の出来事を描いた、波乱の幕開けと言えるエピソードでした。父親との別れ、学苑での出会い、そしてウサギを巡る騒動と、今後の展開を期待させる要素が満載でした。
特に印象的だったのは、唐三の揺るぎない信念と優しさです。魂師になるという強い決意を持ちながらも、無益な殺生を拒否する彼の姿は、真の強さとは何かを考えさせられました。また、廃武魂とされる藍銀草を武魂に持ちながらも、臆することなく前向きな姿勢も魅力的でした。
一方、玉小剛の唐三に対する執著にも注目です。双生武魂の存在に気づき、その秘密を探ろうとする彼の行動は、今後の師弟関係にどう影響していくのか、気になるところです。
新入生歓迎という名目のウサギ殺しという残酷な試練は、この世界の厳しさを象徴しているようでした。唐三の行動は、他の生徒たちにも影響を与えていくのでしょうか。
小舞の登場も今後の展開を期待させるものでした。武魂を使わずに王聖を圧倒する彼女の強さは、唐三との関係性をどのように変化させていくのか、楽しみです。
つづく