あらすじ
第27話は、唐三が蒼暉学苑の教師の導きのもと、昊天斗羅を探すため、そして自身と独孤博とその孫娘の体から毒を抜くため、魂師大赛への出場を決意するところから始まります。
大会の最中、唐三は精神攻撃を受けますが、独孤博と共に王立学苑からの挑戦に立ち向かい、囚われの身となっていた小舞を救出することに成功します。
独孤雁を救うため、唐三は自らの危険を顧みず、藍銀草を使って彼女に輸血を行います。その間、小舞は唐三を支えるために全力を尽くし、結果として全ての魂力を失ってしまいます。
駆けつけた玉小剛たちは独孤博と衝突しますが、玉小剛が柳二龍を守る姿を見た独孤博は怒りを鎮めます。
唐三は小舞に魂力を再び修練することを約束し、三人の友情はより一層固いものとなりました。
ネタバレ
唐三は外出中に時年と名乗る蒼暉学苑の教師に遭遇する。昊天斗羅の消息を探る唐三に、時年は魂師大赛の決勝に進めば会えると言い、さらに独孤博祖孫の毒を解きたければ自分を探せと告げる。唐三は感激し、時年の要求に応じる。
独孤博の元を訪れた唐三は、精神係武魂に操られていることを見抜かれる。山洞へ連れ戻された唐三は、2000金魂幣と時年の捕縛を条件に、藍銀草で独孤雁と自分の換血を行うことを提案し、学苑へ一時戻る許可を得る。
藍覇学苑では、王立学苑の人間が門番をしていたが、独孤博の魂技で昏倒させられる。学苑内では戴沐白が玉天恒に敗北を繰り返していた。独孤博は唐三に魂技を伝授し、玉天恒への対抗策とする。寧栄栄から小舞が王立学苑の門に弔るされていることを聞かされた唐三は激怒し、玉天恒を一撃で倒す。雪星親王は撤退を余儀なくされる。
目を覚ました小舞と再会した唐三は、独孤博に促され山洞へ戻る。換血の様子を見たいという小舞の懇願を受け入れ、唐三は独孤雁との換血を開始する。
唐三の身を案じた玉小剛は羅三砲を使い唐三を追跡する。換血で弱っていく唐三を独孤博と小舞が励ます。接近する玉小剛、弗蘭徳、柳二龍を察知した独孤博は、毒煙で応戦し、激しい戦闘となる。
小舞は唐三を助けようと全力を尽くし、魂力と魂技を使い果たして倒れる。唐三は換血を続け、独孤雁の毒を解くことに成功する。柳二龍を守る玉小剛の姿に心を打たれた独孤博は、彼らを殺すことを思いとどまる。
柳二龍は玉小剛の行動に感動し、弗蘭徳も玉小剛の秘めた思いを証言する。目覚めた小舞は全ての能力を失っていた。唐三は魂力を分け与えようとするが、魂環がない小舞は受け取ることができない。唐三は小舞と共に再び修練することを誓う。
唐三は独孤博の毒を解く方法を思いつくが、独孤博は感謝を述べつつもそれを断る。
第27話の感想
第27話は、唐三の優しさと強さが際立つエピソードでした。時年の言葉に惑わされながらも、独孤雁を救いたい一心で危険な換血に挑む姿は、まさに主人公の風格です。藍銀草による治療はリスクが高く、唐三自身の命も危ぶまれる状況でしたが、それでも諦めずにやり遂げる姿に心を打たれました。
特に印象的だったのは、小舞との絆です。王立学苑の仕打ちに怒り、玉天恒を一撃で倒すシーンは、小舞への深い愛情を感じさせました。また、換血の際に小舞が自らの魂力と魂技を全て使い果たして唐三を支えるシーンは、二人の強い信頼関係が描かれており、感動的でした。
一方、独孤博も複雑なキャラクターとして描かれています。当初は唐三を利用しようとしていましたが、唐三の誠実さと小舞の献身、そして玉小剛の柳二龍への深い愛情を目の当たりにすることで、徐々に心を開いていく様子が見て取れます。
戦闘シーンも迫力満点でした。独孤博と玉小剛たちの戦いは、それぞれの魂技がぶつかり合う見応えのあるものでした。特に、独孤博の毒煙と玉小剛たちの神聖巨龍の対比は、視覚的にも非常に印象的でした。
つづく