あらすじ
第三話は、唐三と小舞の心温まる関係の発展と、学苑で彼らが直面する試練を描いています。二人は互いの家族の話を打ち明け合い、理解を深めていきます。蕭塵宇と柳龍からの挑発に対し、唐三は冷静さを保ち、柳龍の不正行為を暴くだけでなく、武魂格闘の授業では蕭塵宇の攻撃を巧みにかわします。彼の武魂である藍銀草は廃武魂と蔑まされていますが、唐三は諦めず、玉小剛の指導の下、藍銀草との対話を通じて徐々にその制御方法を習得していきます。一方、小舞は迫りくる魂師会の選抜戦に不安を抱いていましたが、唐三は彼女を励まし、贈り物も用意します。こうして二人の友情はさらに深まっていきます。このエピソードは、友情、勇気、そして不屈の精神の力を描いています。
ネタバレ
唐三は小舞の髪を梳ってあげるところから物語が始まり、二人の間には温かい空気が流れる。家族の話になり、お互いに心を開き、距離が縮まる。嬉しそうに食堂へ向かう小舞。王聖たちは興味津々で質問攻めにするが、唐三は小舞の純粋で優しい性格を素直に褒める。
一方、蕭塵宇は小舞を探していたが見つからない。実は小舞は七舎のボスだったのだ。プライドを傷つけられた蕭塵宇は怒り心頭。食堂で小舞と唐三を見つけた蕭塵宇は、魂師会館での食事に誘うが、小舞はきっぱり断る。柳龍が高圧的な態度で小舞を連れ去ろうとするが、小舞は蹴りで柳龍を倒す。さらに激怒した蕭塵宇は、学苑長の叔父を盾に唐三を脅すが、唐三は全く動じず、小舞と食堂へ向かう。
理論の試験中、柳龍はカンニングし、王聖に罪をなすりつける。唐三と小舞は柳龍の嘘を暴き、二人は試験会場から追い出される。
武魂の格闘授業では、蕭塵宇が模範演習の相手として唐三を選ぶ。蕭塵宇は唐三を痛めつけようとするが、唐三は巧みに攻撃をかわす。二人の生徒に腕を押さえつけられ、腹部への攻撃を受けるも、唐三はびくともしない。蕭塵宇は唐三の秘めた力に驚く。
生徒たちがサンドバッグを叩く練習中、小舞は自分の武魂を「柔骨兎」と名付ける。蕭塵宇は唐三に不意打ちを仕掛けるが、仮撃され倒される。小舞も加勢しようとするが、教官に止められる。蕭塵宇は柳龍に連れられ著替えに行き、唐三と小舞は掃除を命じられる。
唐三は濡れた小舞の服を玄玉手で乾かす。掃除中、二人は蕭塵宇と柳龍の待ち伏せに気づく。唐三は紫極魔瞳で箱に隠れた二人を見つけ、仕掛けられていた火薬に点火し、二人を煙だらけにする。そして、何事もなかったかのように小舞と食事に向かう。
唐三の強さを目の当たりにした蕭塵宇は、自分の力不足を悔やみ、柳龍に相談する。しかし、個別指導で唐三の藍銀草は変化を見せず、教官は魂師を諦め、理論研究に専念するよう勧める。落胆する唐三を小舞は励ます。
突破口を求め、唐三は玉小剛に相談する。玉小剛は藍銀草を「廃武魂」ではないと励まし、藍銀草をよく観察するよう助言する。森で修行する唐三だが、玄天功も藍銀草も変化しない。小舞の何気ない一言で閃いた唐三は、玉小剛の指導を受け、藍銀草と対話する。徐々に藍銀草は成長し始め、唐三は大喜びする。
しかし、伸びた蔓を製御できず、地面を引きずられる唐三。玉小剛が跌打薬を渡した理由を理解する。それでも唐三は諦めず、修行を続ける。
一方、小舞は明日の魂師会のボス選挙に悩んでいた。立候補したものの、何を話せばいいのかわからない。唐三は小舞を励まし、応援する。小舞を喜ばせるため、唐三は石三の鍛冶屋で包丁を作り、前借りした給料で小舞の大好物、糯米大根餅を買う。さらに、自作の闇器「袖箭」を小舞にプレゼントする。小舞は喜び、二人の絆は深まる。
第3話 感想
第三話は、唐三と小舞の絆が深まるエピソードでした。二人の関係は、冒頭の髪を梳るシーンから伝わってくる温かい雰囲気で象徴されています。家族の話をすることで、お互いの理解を深め、より親密な関係へと発展していく様子が丁寧に描かれていました。
一方、蕭塵宇と柳龍の悪巧みは、唐三の機転と小舞の武魂によって阻まれます。唐三は、冷静な判断力と機転で危機を回避し、小舞は、正義感と仲間を守る強い意誌を見せつけます。彼らの卑劣な行動は、唐三と小舞の絆をより一層強固にする結果となりました。
唐三の武魂である藍銀草は、一見弱く役に立たないように見えますが、玉小剛の指導と唐三自身の努力によって、徐々にその真価を発揮し始めます。これは、才能だけでなく、努力の大切さを教えてくれる重要なシーンです。小舞の何気ない一言が、唐三の成長のきっかけとなる点も印象的です。
つづく