あらすじ
第8話では、史蘭客学苑に恨みを持つと自称する刺客、趙無極が試験会場に乱入し、入学を阻止しようと脅迫しました。唐三たちは、欧思客を守るため、趙無極と衝突。奮闘するも、実力差は大きく、敗北を喫してしまいます。しかし、唐三は玄天宝録に記された暗器を使い、趙無極を一時的に退却させました。
その後、趙無極は実は学苑が手配した試験官であり、衝突自体が入学試験だったことが明かされます。唐三たちは試験に合格し、趙無極からも認められました。
一方、朱竹清は戴沐白に挑戦するため、学苑への入学を決意します。また、胡列娜も入学を希望し試験を受けますが、正式な試験には合格できませんでした。彼女は、院長である蘭德と直接話をして入学許可を得ようとします。蘭德は胡列娜の真の目的を疑い、彼女に問いただしました。
ネタバレ
第8話は、唐三たち一行が思いがけない入学試験に巻き込まれるエピソードです。
物語は、史蘭客学苑に恨みを持つと嘯く刺客の登場で始まります。その刺客は学苑への入学を阻み、募集係のオースカーを脅迫します。唐三は最初、学苑が仕組んだ試験だと考えますが、刺客が本気でオースカーを傷つけようとしたため、藍銀草で攻撃を試みます。しかし、刺客は4つの魂環を持つ実力者、趙無極で、唐三の攻撃を容易くかわします。実は趙無極は、かつて史蘭客学苑の教官でした。
趙無極は大力金剛掌でオースカーを仕留めようとしますが、唐三、小舞、朱竹清が共同で立ち向かいます。しかし力の差は歴然で、3人は大力金剛掌によって吹き飛ばされます。激昂した趙無極はオースカーを大水甕に投げ込みます。唐三は趙無極の行為を非難し、小舞と朱竹清も再び戦いに加わりますが、趙無極は再び実力を見せつけ、拘束を解き、小舞を負傷させます。怒りに燃える唐三は趙無極と一騎打ちに挑み、《玄天宝録》の闇器、鉄針で趙無極にダメージを与えますが、最後は打ち負かされてしまいます。
しかし、ここで事態は急転します。目を覚ました唐三は、全てが史蘭客学苑の新入生選抜試験であったことを知らされます。水甕から這い上がったオースカーも、試験のために役を演じていたのです。趙無極は唐三たちの働きを称賛し、合格を宣言します。
一方、全てを見ていた戴沐白は、唐三が魂技以外の手段を使ったことを懸念しますが、趙無極は問題ないと判断し、唐三の活躍を高く評価します。朱竹清は戴沐白に挑戦するために入学を決意し、オースカーはすかさず入学金を受け取ります。
試験後、唐三は戦闘を振り返り、「玄天宝録」の技と武魂を完璧に融合できたことに気づきますが、再現しようと試みても上手くいかず、困惑します。胡列娜はオースカーに賄賂を渡して入学しようとしますが、一度は断られたものの、最終的には金を受け取られ、学苑長のフランドルに報告されます。
翌朝、オースカーは新入生を学苑のある村へ案内します。フランドルは戴沐白に校舎の修繕を新入生たちに指導させ、胡列娜を別室に呼びます。胡列娜は武魂殿から来たことを明かし、学苑の問題解決への協力を申し出て、素雲涛を学苑に入れないことを条件に聴講を希望します。フランドルは胡列娜の要求を受け入れ、武魂殿の人間として学苑の生徒に影響を与えないよう警告します。
同時に、オースカーは胡列娜とフランドルの関係に興味を持ち、二人の会話を盗み聞きします。唐三も素雲涛が去っていく姿に気づき、疑問を抱きます。
こうして、唐三たちは入学試験を突破するだけでなく、史蘭客学苑の内部事情についても多くの情報を得て、今後の物語の展開への伏線が張られます。
第8話の感想
第8話は、度肝を抜かれる展開で、まさに手に汗握るエピソードでした。一見、学苑への恨みを持つ危険人物による襲撃と思われた事件が、実は入学試験という驚きの仕掛け。この意外性によって、視聴者は物語にグッと引き込まれ、唐三たちと共に緊張感と興奮を味わうことができました。
特に印象的だったのは、唐三の機転と勇気です。圧倒的な力の差がある趙無極に対し、ひるむことなく立ち向かう姿は、真の強さを感じさせました。仲間を守るため、そして不正に立ち向かうため、自らの危険を顧みずに行動する唐三の正義感は、視聴者の心を強く揺さぶります。
また、入学試験の内容も非常に興味深いものでした。単なる実力の測定だけでなく、危機的状況における判断力や仲間との連携、そして相手を見極める洞察力など、様々な能力が試される試験は、史蘭客学苑の教育方針を象徴しているかのようでした。一見乱暴に見える趙無極の行動も、実は生徒たちの真価を見極めるための緻密な計算に基づいていたことが明らかになり、彼の指導者としての深慮遠謀が垣間見えました。
つづく