あらすじ
第9話は、玉小剛が城主が武魂殿の圧力に屈して史蘭客学苑の教育資格を認めたのではないかと疑い、唐三を守るため学苑に留まり教師となることを決意し、生徒たちに武魂理論を教え始める様子を描いています。同時に、蘭德は生徒たちに玉小剛を紹介しますが、戴沐白は玉小剛の教師としての資格に疑問を呈します。しかし、唐三は玉小剛を支持します。
実践的な授業として、蘭德は新入生たちに夜火村で起きた謎の火災事件の調査を指示します。村では、戴沐白がチームを率いて手がかりを探し、最終的に火災現場で赤い目の黒い怪物が出現したことを突き止め、生存者である馬紅俊が行方不明になっていることを知ります。一方、唐三は村の鶏の数に異変を感じ、火災との関連性を疑い、馬紅俊の父親の墓地で手がかりを探すことにします。
ネタバレ
玉小剛は、素雲涛が索託城城主府に入ったのを目撃した翌日、史蘭客学苑の認可が下りたことを知り、武魂殿の圧力を感じて蘭徳院長に会いに行く。
再会を喜び、抱き合う二人。蘭徳は自由な暮らしを送り、玉小剛はそれを羨む。盗み聞きしていた欧思客も蘭徳に見つかってしまう。
玉小剛は武魂殿との関係を尋ねるが、蘭徳は史蘭客は誰とも関係ないと断言。胡列娜と朱竹清が戴沐白目当てで入学したことも明かす。玉小剛は唐三を守る約束を果たすため、無償で史蘭客の教官になることを決意する。蘭徳は唐三の父親の素性を尋ねるが、玉小剛は答えを避ける。
蘭徳は生徒たちに玉小剛を紹介し、翌日からの授業開始を告げる。寮では、戴沐白が玉小剛の実力不足を非難するのを唐三が擁護する。それを聞いた玉小剛は唐三を連れ出し、唐三は生活費を稼ぐため鍛冶屋で働くことにする。
玉小剛は蘭徳が孤児を支援しているのを見て感銘を受ける。理論授業が始まるが、戴沐白は実践重視の姿勢を崩さない。そこで蘭徳は、夜火村の怪事件調査を生徒たちに課題として与える。商人から黒い怪物が目撃されたという情報を得た玉小剛と蘭徳は、生徒たちを村まで送り届け、協調性を試す。
戴沐白が指揮を執ろうとするが、朱竹清が仮発し、口論になる。欧思客が仲裁に入る。村に到著した一行は、多数の鶏がいることに唐三が気づく。焼けた家を発見するが、周囲の草は燃えていない。火が何かに阻まれたと推測した一行は、村長に話を聞くことにする。胡列娜は焼けた家をじっくりと観察する。
村長はただの火事だと主張するが、唐三の追及に、黒い怪物を目撃したことを認める。戴沐白が無償で調査を申し出ると、村長は生き残った子供、馬紅俊が姿を消したことを明かす。
一行は馬紅俊を探すことに。唐三は村長に鶏の多さを尋ねるが、村長は知らないという。馬紅俊の父親が火事で亡くなったことを知った唐三は、墓参りに行っている可能性を考え、小舞と探しに行く。欧思客は芸術活動のため残る。
第9話の感想
第9話では、玉小剛が史蘭客学苑に教官として加わる経緯と、生徒たちが初めての試練に挑む様子が描かれています。玉小剛と蘭徳の再会シーンは、長年の友情を感じさせる感動的なものでした。特に、蘭徳が玉小剛の事情を察し、無償で教官を依頼する場面は、二人の深い絆が伝わってきました。玉小剛が唐三の父親との約束を守るために史蘭客学苑に来たという事実も明らかになり、今後の展開への期待が高まります。
一方、生徒たちは夜火村の怪事件調査を通して、チームワークの大切さを学ぶことになります。戴沐白と朱竹清の対立、唐三の鋭い観察力、そして胡列娜の冷静な分析力など、それぞれの個性が際立つ場面が印象的でした。まだぎこちないながらも協力して課題に立ち向かう彼らの姿は、今後の成長を予感させます。
特に興味深いのは、村に多数の鶏がいるという唐三の発見です。一見何気ない描写ですが、この謎が物語にどう関わってくるのか、今後の展開が非常に気になります。また、火事の真相や馬紅俊の行方も含め、多くの伏線が散りばめられた回でした。それぞれの謎がどのように解き明かされていくのか、今後の展開から目が離せません。
つづく