塗⼭璟(とざんけい)は小夭(しょうよう)の天下太平への願いを葉えるため、⾚⽔豊隆(せきすいほうりゅう)(せきすいほうりゅう)を説得し、瑲玹(そうげん)との同盟を結ぼうと奔走する。しかし、瑲玹(そうげん)の勢力は弱く、⾚⽔豊隆(せきすいほうりゅう)(せきすいほうりゅう)は躊躇していた。塗⼭璟(とざんけい)は、真の賢者は目先の強弱ではなく未来を見拠えると説き、大誌を抱く⾚⽔豊隆(せきすいほうりゅう)(せきすいほうりゅう)の心を掴む。

一方、西炎(せいえん)王岳梁(がくりょう)からの突然の招待に、小夭(しょうよう)は瑲玹(そうげん)の身を案じ、共に赴く。宴では瑲玹(そうげん)は冷遇されるが、小夭(しょうよう)は貴女たちに囲まれるも、退屈してしまう。庭園を散策中、小夭(しょうよう)は相柳(そうりゅう)に瓜二つの男と出会い、酒に毒を盛って試すが、体内の蠱毒に仮応はなく別人だと分かる。解毒薬を渡すと、男は小夭(しょうよう)にそれを食べさせろと言い、手のひらに「防風邶(ぼうふうほく)」と書き、防風意映(ぼうふういいえい)の兄だと判明する。

夜、瑲玹(そうげん)は禺疆(うきょう)と語り合うが、別れ際に防風邶(ぼうふうほく)が弓矢を構えて現れる。危険を察知した小夭(しょうよう)は瑲玹(そうげん)に知らせようとするも、禺疆(うきょう)は兄・玄庭(げんてい)を殺した瑲玹(そうげん)に復讐するため襲いかかる。小夭は阻止しようとするが及ばず、赤水献(せきすいけん)が禺疆(うきょう)を連れ去る。防風邶(ぼうふうほく)は瑲玹(そうげん)に弓を引くが、小夭が盾となり、諦めて去る。瑲玹(そうげん)と小夭は絆を深める。

赤水献(せきすいけん)は禺疆(うきょう)に私怨で羲和を巻き込むなと諭し、⾚⽔豊隆(せきすいほうりゅう)(せきすいほうりゅう)に報告。⾚⽔豊隆(せきすいほうりゅう)(せきすいほうりゅう)は小夭の行動を賞賛する。一方、小夭は塗⼭璟(とざんけい)との約束が破られ続け、失望する。

河運内史となった瑲玹(そうげん)は、赤水氏と防風氏を取り込もうとする。五王(ごおう)と七王(しちおう)は警戒し、瑲玹(そうげん)への対抗を企てる。小夭は塗⼭璟(とざんけい)の馬車屋で防風邶(ぼうふうほく)と再会し、弓術を教わり、賭場へ連れて行かれる。小夭は防風邶(ぼうふうほく)の真意に疑問を抱きつつも、弓術に興味を持つ。

数々の出来事を経て、瑲玹(そうげん)と小夭の情は深まる。強大な敵を前に、二人は共に生き抜くことを誓う。そして、防風邶(ぼうふうほく)の出現は、彼らの未来に更なる波乱を予感させる。

第22話の感想

第22話は、小夭と瑲玹(そうげん)の関係性がより深まる一方で、新たな謎と危険が浮かび上がる、波乱に満ちたエピソードでした。特に印象的だったのは、小夭が瑲玹(そうげん)を庇って矢の前に立ちはだかるシーンです。これまで飄々とした態度を崩さなかった小夭が、命を懸けて瑲玹(そうげん)を守ろうとする姿は、二人の強い絆を象徴しているように感じました。また、この場面は、小夭の芯の強さと愛情の深さを改めて認識させられる、感動的なシーンでもありました。

一方で、防風邶という謎めいた人物の登場は、物語に新たな不穏な空気を漂わせています。相柳(そうりゅう)に瓜二つでありながら、全く異なる雰囲気を持つ彼は、一体何者なのでしょうか?小夭に弓術を教え、賭場に連れて行くなど、その行動は不可解で、今後の展開が非常に気になります。彼が味方なのか敵なのか、それとも別の目的を持っているのか、彼の真意を探る小夭の今後の動向に注目したいです。

さらに、瑲玹(そうげん)を取り巻く政治的な駆け引きも激化しています。河運内史に任命されたことで、瑲玹(そうげん)は権力闘争の渦中に巻き込まれることになります。五王(ごおう)と七王(しちおう)の動き、そして赤水氏と防風氏との関係など、複雑に絡み合う人間関係の中で、瑲玹(そうげん)がどのように立ち回っていくのか、今後の展開が非常に楽しみです。小夭との絆を深めながらも、過酷な運命に立ち向かう瑲玹(そうげん)を応援したい気持ちでいっぱいです。

つづく