玟小六(びんしょうりく)は目を覚ますと、兄・瑲玹(そうげん)の姿があった。涙が溢れるも、瑲玹(そうげん)は「色男優先か」と冗談めかして小言を言い、立ち去ろうとする。玟小六(びんしょうりく)は慌てて追いかけ、誤解を解き、ようやく兄妹の笑顔が戻る。
辰栄氏へ戻るよう促す瑲玹(そうげん)だが、玟小六(びんしょうりく)は意識不明の塗⼭璟(とざんけい)の看病を続けたいと断る。相柳(そうりゅう)の命懸けの救助について話す中で、玟小六(びんしょうりく)は相柳(そうりゅう)が辰栄山の一つの峰と引き換えに助けたことを瑲玹(そうげん)から聞かされ、複雑な気持ちになる。
一方、相柳(そうりゅう)は苦労して手に入れた龍の筋を鍛冶屋に渡し、弓の完成を待つ。⾚⽔豊隆(せきすいほうりゅう)(せきすいほうりゅう)と辰栄馨(しんえいけい)悦(しんえい けいえつ)は玟小六(びんしょうりく)の帰還を祝う宴を開き、塗⼭璟(とざんけい)の容態を尋ねる。玟小六(びんしょうりく)は必ず助けると自信を見せる。
宴の最中、禺疆(うきょう)が突然現れ、玟小六は刺客と勘違いするが、彼が瑲玹(そうげん)の側近になったことを知る。禺疆(うきょう)は深刻な兵糧不足を伝え、一同は不安に包まれる。瑲玹(そうげん)は⾚⽔豊隆(せきすいほうりゅう)(せきすいほうりゅう)と対策を練り、塗⼭璟(とざんけい)の回復に期待をかける。
夜、玟小六は眠れず、塗⼭璟(とざんけい)の部屋に忍び込み、彼に語りかける。その様子は静夜(せいよ)たちに見られていた。
西炎(せいえん)王と皓翎は玟小六の回復を知り、それぞれ祝いのため罪人を赦免したり、万年水髄などの贈り物を用意したりする。阿念(あんねん)は機転を利かせ、水髄の一部を中原に送る。
ある日、玟小六は塗⼭璟(とざんけい)を連れ出し、髪を梳きながら歌を歌って聞かせる。すると、塗⼭璟(とざんけい)は目を覚まし、玟小六を抱きしめ、身分など気にせず共に生きると誓う。
駆けつけた瑲玹(そうげん)たちは塗⼭璟(とざんけい)の蘇生を喜ぶ。辰栄馨(しんえいけい)悦(しんえい けいえつ)は二人の親密さに気づき、玟小六に尋ねると、彼女は素直に想いを認める。塗⼭璟(とざんけい)も兵糧問題の解決を約束し、玟小六との生活を選ぶ。
しかし、⾚⽔豊隆(せきすいほうりゅう)(せきすいほうりゅう)は塗⼭璟(とざんけい)の出現と玟小六への求婚に怒り、友情を裏切られたと誤解し、衝突する。瑲玹(そうげん)は仲裁に入り、塗⼭璟(とざんけい)に個人的な問題を解決するよう促す。玟小六は塗⼭璟(とざんけい)を庇い、どんな境遇でも共にいると宣言する。
最終的に、瑲玹(そうげん)は鳳凰花咲く山で玟小六の決意を目の当たりにし、彼女の選択を尊重することにする。一人寝殿に戻った瑲玹(そうげん)は、複雑な思いを抱きながら未来に思いを馳せる。
第33話の感想
第33話は、玟小六と塗⼭璟(とざんけい)の再会、そして二人の強い絆が描かれた感動的なエピソードでした。長い昏睡状態から目覚めた塗⼭璟(とざんけい)が、真っ先に玟小六を抱きしめ、身分や立場に関係なく共に生きると誓うシーンは、まさに胸が締め付けられるような感動がありました。玟小六が待ち望んでいたのは、まさにこの純粋で揺るぎない愛情だったのでしょう。
一方、兄・瑲玹(そうげん)との再会シーンも印象的でした。「重色軽兄」と冗談めかして小言を言う瑲玹(そうげん)からは、妹への深い愛情と、どこか寂しさも感じられました。玟小六と塗⼭璟(とざんけい)の幸せを ultimately 祝福するものの、複雑な表情で一人寝殿に戻る瑲玹(そうげん)の姿は、今後の展開を闇示しているようで、切ない気持ちになりました。
また、相柳(そうりゅう)の行動にも注目です。龍の筋と引き換えに玟小六を助けたという事実は、彼の複雑な心情を物語っています。常に目的を持って行動する相柳(そうりゅう)ですが、玟小六への特別な感情が垣間見えるのも事実。今後の相柳(そうりゅう)の動向からも目が離せません。
つづく