心に重荷を抱えた玟小六(びんしょうりく)は、一人紫金頂へ登る旅に出る。山道で過去の記憶に苛まれながら、疲れ果てた玟小六(びんしょうりく)は石段に腰を下ろす。そこへ瑲玹(そうげん)が現れ、優しく寄り添い、生きる意味を見つけるよう励ます。瑲玹(そうげん)の言葉に温かさを感じた玟小六(びんしょうりく)は、一途な相手との結婚を望み、瑲玹(そうげん)も快諾する。
一方、朝議では五王(ごおう)と七王(しちおう)が手を組み、瑲玹(そうげん)の中原での勢力拡大を西炎(せいえん)王に訴える。西炎(せいえん)王は真相を確かめるため、天帝祭祀を名目に中原への東巡を決める。西炎(せいえん)王徳岩を特使に任命し、禹陽(うよう)と応龍(おうりゅう)将軍には西炎(せいえん)王城の留守を命じる。
東巡の道中、西炎(せいえん)王は各地で歓迎を受けるが、瑲玹(そうげん)には冷淡な態度を取り続ける。状況を危惧した皓翎(こうれい)王は、中原の情報網の一部を犠牲にして玟小六(びんしょうりく)と阿念(あんねん)を呼び戻そうとするが、玟小六(びんしょうりく)は瑲玹(そうげん)を支えるため残ることを決意する。
西炎(せいえん)王は澤州で盛大な宴を催すが、それは陰謀の幕開けだった。西炎(せいえん)王徳岩は瑲玹(そうげん)を陥れるため、若水族による闇殺未遂事件を仕組む。西炎(せいえん)王の命により澤州へ向かう瑲玹(そうげん)に、玟小六(びんしょうりく)も同行する。
瑲玹(そうげん)の窮地を知った塗⼭璟(とざんけい)と⾚⽔豊隆(せきすいほうりゅう)(せきすいほうりゅう)は、西炎(せいえん)王に謁見するが、そこで玟小六と瑲玹(そうげん)の言い争う声を聞く。玟小六の主張により、西炎(せいえん)王は瑲玹(そうげん)の無実を認める。その後、中原の氏族に対する姿勢を試す問いかけに対し、瑲玹(そうげん)の答えは西炎(せいえん)王と⾚⽔豊隆(せきすいほうりゅう)(せきすいほうりゅう)の賞賛を得る。
一行が帰路につく途中、黒服の集団に襲撃される。玟小六と瑲玹(そうげん)は協力して応戦し、玟小六は瑲玹(そうげん)の力を借りて放った矢で西炎(せいえん)王の宮殿を狙い、黒幕を牽製する。塗⼭璟(とざんけい)と⾚⽔豊隆(せきすいほうりゅう)(せきすいほうりゅう)は安全を確保するため撤退する。
危機を脱した後、瑲玹(そうげん)は塗⼭璟(とざんけい)と⾚⽔豊隆(せきすいほうりゅう)(せきすいほうりゅう)に感謝を伝える。玟小六と塗⼭璟(とざんけい)の間に微妙な空気を察した瑲玹(そうげん)は、玟小六を連れて中原へ戻る。⾚⽔豊隆(せきすいほうりゅう)(せきすいほうりゅう)は玟小六に愛を告白し、塗⼭璟(とざんけい)は玟小六の幸せを願う。
第38話の感想
第38話は、玟小六の芯の強さと瑲玹(そうげん)への深い愛情が際立つエピソードでした。旅の疲れと過去の記憶に苛まれる玟小六の姿は、彼女が抱える重荷の大きさを物語っています。しかし、瑲玹(そうげん)の温かい励ましによって、彼女は再び前を向く力を取り戻し、結婚という未来への希望を口にすることができました。このシーンは、二人の絆の深さと、瑲玹(そうげん)が玟小六にとってどれほど大切な存在であるかを改めて感じさせます。
一方、西炎(せいえん)王の東巡を巡る政治的な駆け引きは、物語に緊張感を与えています。五王(ごおう)と七王(しちおう)の策略、西炎(せいえん)王徳岩の陰謀、そして西炎(せいえん)王の真意を探るような行動は、今後の展開を予感させます。特に、西炎(せいえん)王が瑲玹(そうげん)に冷淡な態度を取り続ける理由は、大きな謎として視聴者の興味を掻き立てます。
そして、クライマックスとなる黒服集団との戦闘シーンは、玟小六の弓の腕前と瑲玹(そうげん)との息の合った連携が見どころです。瑲玹(そうげん)の力を借りて放たれた玟小六の矢は、単なる攻撃手段ではなく、黒幕への警告という強いメッセージ性も込められており、彼女の知略と決断力を感じさせます。
つづく