童謠(トン・ヤウ)と陸思誠(ルー・シーチェンi)の交際公表は、ネット上で大炎上を引き起こしました。激しいバッシングの波が二人とZGDXチーム全体に押し寄せます。

そんな中、ZGDXは宿敵FNCとの試合を迎え、初戦を勝利。続く第二試合でも、童謠(トン・ヤウ)の好調と陸思誠(ルー・シーチェンi)との連携で快勝します。MVPに選ばれた童謠(トン・ヤウ)はインタビューでユーモアを交えながら質問に答え、交際についても力強くコメントし、ファンからの支持を得ます。インタビュー後、待ち構えていた陸思誠(ルー・シーチェンi)は童謠(トン・ヤウ)を優しく抱きしめました。

他のチームのキャプテンや代表選手たちも二人を擁護する発言をし、老K(ラオケイ)と老猫(ラオ・マオ)もライブ配信で二人の良好な関係性を強調。ZGDXメンバーもファンとの交流を深めます。

しかし、幸せなムードの中、童謠(トン・ヤウ)はファンから送られた不気味な小包を受け取ります。中にはカッターナイフが入っており、童謠(トン・ヤウ)は手を怪我してしまいます。陸思誠(ルー・シーチェンi)はすぐに駆け寄り手当てをし、他のメンバーも童謠(トン・ヤウ)を心配します。小瑞(シャオ・ルイ)は証拠写真を撮り警察に通報。クラブは童謠(トン・ヤウ)をスタメンから外し、この決定に陸思誠(ルー・シーチェンi)は激怒し、戦術ノートを叩きつけて部屋を出て行ってしまいます。

童謠(トン・ヤウ)は陸思誠(ルー・シーチェンi)を心配し、メッセージを送ります。基地では陸岳(ルー・ユエ)と他のメンバーが新体製での練習を始めます。部屋に戻った童謠(トン・ヤウ)は陸思誠(ルー・シーチェンi)に電話をかけますが繋がらず、再びメッセージを送ります。物音に気づきドアを開けますが、そこに陸思誠(ルー・シーチェンi)の姿はなく、落胆した童謠(トン・ヤウ)は猫を抱いて眠りにつきます。「抱きしめて」というメッセージを送った後、深い眠りに落ちます。夜中にメッセージを見た陸思誠(ルー・シーチェンi)は基地に戻り、二人は抱き合って眠りにつきました。

翌日のCK戦で、陸思誠(ルー・シーチェンi)は異様なほど攻撃的なプレイを見せます。まるで怒りをぶつけるかのように相手を倒し続け、CKチームは圧倒されます。試合後、陸思誠(ルー・シーチェンi)はインタビューを拒否し、ZGDXの門前に詰めかけたメディアに対して冷淡な対応をします。陸岳(ルー・ユエ)はそんなメディアに怒りをぶつけます。

小包事件以降、陸思誠(ルー・シーチェンi)は以前のような優しさを見せなくなり、童謠(トン・ヤウ)にも冷たく接します。童謠(トン・ヤウ)は友人に悩みを打ち明け、基地に戻るとベッドで陸思誠の音声を繰り返し聞きながら、この数日のできごとを思い出します。涙を隠すために洗面所へ行き、不安と悲しみから、陸思誠との関係が本当に正しいのか自問自答し始めます。

第26話の感想

第26話は、童謠(トン・ヤウ)と陸思誠の交際公表による炎上騒動とその 余波が描かれた、非常に重みのあるエピソードでした。前半は、二人の愛の強さと周囲のサポートに心温まる展開でしたが、後半は一転して闇雲が立ち込めます。ファンからの脅迫めいた小包事件は、物語に緊張感をもたらすと同時に、eスポーツ界の闇の部分を垣間見せるショッキングな出来事でした。童謠(トン・ヤウ)の手を傷つけたカッターナイフは、彼女だけでなく、陸思誠の心にも深い傷を刻んだと言えるでしょう。

陸思誠の豹変ぶりは、彼の童謠(トン・ヤウ)への愛情の深さを逆説的に示しています。大切な人を守りたい一心で、過剰に攻撃的になり、周囲に壁を作ってしまう。その姿は不器用ながらも、切なく胸を締め付けます。童謠(トン・ヤウ)への冷たさも、彼女をこれ以上傷つけたくないという思いの裏返しなのかもしれません。

対照的に、童謠(トン・ヤウ)は冷静さを保ち、陸思誠を支えようとします。一人で不安を抱えながらも、彼を信じ、寄り添う姿は健気で、応援したくなります。しかし、ラストシーンでの彼女の涙は、積み重なった不安やプレッシャー、そして陸思誠との関係に対する迷いを物語っており、今後の展開がますます気になります。

つづく