2005年11月8日、楊雪松(ヤン・シュエソン)は陳小明(チェン・シャオミン)と凍った瀾河で遊んでいた。夜、氷の上に横たわる二人。楊雪松(ヤン・シュエソン)は焼き芋を陳小明(チェン・シャオミン)に渡し、彼女は手に入らないものを欲しがっていない、星が欲しいのではなく、今の家庭から早く抜け出したいのだと語る。楊雪松(ヤン・シュエソン)にはそれができない。別れた方がお互いのためだと。楊雪松(ヤン・シュエソン)は納得できない。自分ができないなら、馮根(フォン・ゲン)ならできるのか?

12月27日、関宇(グァン・ユー)は周琪(ジョウ・チー)と共に瀾河剣橋学院へ事情聴取に向かう。教師は楊雪松(ヤン・シュエソン)を知っており、学校の前をうろついていたと証言する。また、劉磊という男子生徒も陳小明(チェン・シャオミン)を探していたという。

徐長慶(シュー・チャンチン)は陳小明(チェン・シャオミン)の両親から、厳紅橋(ヤン・ホンチアオ)が家に来たことを知る。陳小明(チェン・シャオミン)は厳紅橋(ヤン・ホンチアオ)の聖豪ホテルで働いており、彼は陳小明(チェン・シャオミン)の母親に、仕事のため陳小明(チェン・シャオミン)を自分の家に住まわせている、さらに明悦花園のマンションの鍵を渡したと告げる。父親は激怒し、陳小明(チェン・シャオミン)を罵った。劉磊は関宇(グァン・ユー)に、二ヶ月前、楊雪松(ヤン・シュエソン)と陳小明(チェン・シャオミン)が付き合った後、楊雪松(ヤン・シュエソン)が馮根(フォン・ゲン)に殴られたと話す。馮根(フォン・ゲン)の手下、王山(ワン・シャン)はいつものように馮根(フォン・ゲン)のために若い女性を探しており、学校の前で陳小明(チェン・シャオミン)に絡んだ。楊雪松(ヤン・シュエソン)は彼女を助け、馮根(フォン・ゲン)と揉め、陳小明(チェン・シャオミン)に好意を持たれた。

その後、馮根(フォン・ゲン)は王山(ワン・シャン)と共に楊雪松(ヤン・シュエソン)を待ち伏せ、陳小明(チェン・シャオミン)と先に関係を持つよう要求する。既に二人は付き合っていたため、楊雪松(ヤン・シュエソン)は馮根(フォン・ゲン)を殴り、ネットカフェの店員仲間を呼び寄せ、馮根(フォン・ゲン)を追い払った。駆けつけた警察によって事態は収拾された。その後、楊雪松(ヤン・シュエソン)と陳小明は別れ、義父・楊四(ヤン・スー)が買った車で運転手を始めた。関宇(グァン・ユー)は楊四(ヤン・スー)の口を割るには楊雪松(ヤン・シュエソン)が鍵だと考える。義父が息子に車を買ってやるのは不自然だ。再審問で、楊四(ヤン・スー)は結婚当初は楊雪松に実の父親のように思って欲しかったが、今は whereabouts がわからないと答える。

紅橋(ホンチアオ)客運站のマネージャー麻暁静(マー・シャオジン)は、運転手たちの運賃値下げ要求に強気な態度だったが、警察が来たと王山(ワン・シャン)から連絡を受けると態度を軟化させた。関宇(グァン・ユー)が楊雪松について尋ねると、彼女は何も知らないと答える。徐長慶(シュー・チャンチン)は手がかりはあるが繋がらない、監視カメラがあればと嘆く。廖元(リアオ・ユエン)は銃の捜査を進め、瀾河で銃を扱っているのは孫国良(スン・グオリャン)だけだと知る。楊四(ヤン・スー)は楊雪松の車は母親側の親戚から借りた金で買ったと言い張る。

徐長慶(シュー・チャンチン)が楊四(ヤン・スー)を取り調べていると、関宇(グァン・ユー)が新しい証拠を見つけたと言って入ってくる。鍾意(ショウ・イ)が楊雪松の働いていたネットカフェに行き、彼のQQ(テンセントのソーシャルソフトウェア)をハッキングした。記録から楊雪松が厳紅橋(ヤン・ホンチアオ)の死に関係している可能性が浮上した。楊四(ヤン・スー)は動揺し、トイレに行きたいと騒ぎ出す。関宇(グァン・ユー)は楊四(ヤン・スー)に、紅橋(ホンチアオ)グループ前で見た車の屋根の上の女性の死体は、息子の恋人・陳小明だと告げる。楊四(ヤン・スー)の表情は変わるが、それでも楊雪松を罵る。紅橋(ホンチアオ)グループの前を通ったのは偶然だと主張する。関宇(グァン・ユー)は楊雪松が陳小明に送った「いつか厳紅橋(ヤン・ホンチアオ)を殺す」というメッセージを見せるが、楊四(ヤン・スー)は法を理解しており、そんな言葉で容疑者にはならないと仮論する。そして、自分は犯人であり証拠があると自供する。

第3話の感想

第3話は、様々な登場人物の視点から事件の真相へと迫っていく過程がスリリングで、息つく暇もない展開でした。特に、楊雪松と陳小明、そして馮根(フォン・ゲン)との関係性が事件の重要な鍵を握っていることが明らかになり、今後の展開への期待が高まります。

陳小明の家庭環境や、彼女が置かれていた状況が丁寧に描かれており、彼女の 絶望が伝わってきました。愛する人と未来への希望を掴もうとするも、葉わないもどかしさが胸を締め付けます。楊雪松もまた、複雑な家庭環境の中で葛藤を抱え、愛する人を守りたいという一心で行動を起こしますが、それが更なる悲劇へと繋がっていく様子が見て取れます。

馮根(フォン・ゲン)というキャラクターは、典型的な悪役として描かれていますが、彼の存在が事件を大きく動かす 触媒となっている点は見逃せません。彼の行動が、楊雪松と陳小明の運命を狂わせていく様子は、まさに悲劇の連鎖と言えるでしょう。

警察の捜査も徐々に核心へと迫りつつあり、徐長慶(シュー・チャンチン)と関宇(グァン・ユー)のコンビの活躍にも注目です。特に、鍾意(ショウ・イ)のハッキングによって新たな証拠が発見されたシーンは、現代の捜査手法を取り入れた巧妙な演出だと感じました。

つづく