1990年の立春、化学肥料工場で表彰式が行われ、工場長の厳樹岭(イェン・シューリン)、厳紅橋(ヤン・ホンチアオ)、劉建剛(リウ・ジエンガン)らが主席台に上がった。謝海軍(シエ・ハイジュン)、趙新国(ジャオ・シングオ)、楊利佳(ヤン・リージア)の3人が優秀社員として表彰された。

2005年12月29日、関宇(グァン・ユー)は謝海軍(シエ・ハイジュン)の妻に楊利佳(ヤン・リージア)について尋ねた。妻によると、謝海軍(シエ・ハイジュン)、趙新国(ジャオ・シングオ)、楊利佳(ヤン・リージア)の3人は仲が良く、若い楊利佳(ヤン・リージア)は2人によく面倒を見てもらっていたという。楊利佳(ヤン・リージア)は謝海軍(シエ・ハイジュン)の家に暖房器具を取り付けてくれたことがあり、その後の食事の席で、彼は精肉店で働く恋人ができたこと、彼女の家族は仮対しているが、彼女は彼と一緒にいると決めていることを話した。楊利佳(ヤン・リージア)は2人に、この女性と一生一緒にいると誓ったそうだ。関宇(グァン・ユー)は楊利佳(ヤン・リージア)の妻の行方について尋ねたが、工場の改革と謝海軍(シエ・ハイジュン)の事件以来、楊利佳(ヤン・リージア)のことは気にしていなかったと妻は答えた。関宇(グァン・ユー)は表彰式の写真を徐長慶(シュー・チャンチン)に渡し、趙家の写真と比較して楊利佳(ヤン・リージア)の身元を確認するように依頼した。廖元(リアオ・ユエン)は厳紅梅(イェン・ホンメイ)がしきりに関宇(グァン・ユー)の居場所を尋ねていることに気づき、徐長慶(シュー・チャンチン)は、工場改革がスムーズに進んだのは厳紅梅(イェン・ホンメイ)が県幹部の息子と結婚したおかげだと説明した。一方、麻暁静(マー・シャオジン)は誰かを待っている間に王山(ワン・シャン)を隠させた。

関宇(グァン・ユー)は厳紅梅(イェン・ホンメイ)に、銃は厳紅橋(ヤン・ホンチアオ)が馮根(フォン・ゲン)に買わせたものだが、馮根(フォン・ゲン)は機の鍵を複製して銃を持ち出したことを伝えた。厳紅梅(イェン・ホンメイ)は王萍こそが事件の最大の受益者だと考え、工場改革当時、王萍が間に入って調整していたことを指摘した。関宇(グァン・ユー)は馮根(フォン・ゲン)の話を持ち出したが、厳紅梅(イェン・ホンメイ)は、王萍は工場のために劉建剛(リウ・ジエンガン)を傷つけたことがあり、今回も別の目的で厳紅橋(ヤン・ホンチアオ)を傷つける可能性があると警告した。麻暁静(マー・シャオジン)は王萍に、王山(ワン・シャン)が動画を持っていること、彼女が運送会社を独立経営したいと考えていることを伝えた。麻暁静(マー・シャオジン)が去った後、林祥(リン・シアン)が彼女を尾行し、さらに周琪(ジョウ・チー)が林祥(リン・シアン)を尾行して永興村まで追った。

1990年の春節、楊利佳(ヤン・リージア)は妻と息子楊雪松(ヤン・シュエソン)を連れ、趙新国(ジャオ・シングオ)、謝海軍(シエ・ハイジュン)と共に劉建剛(リウ・ジエンガン)の家へ新年の挨拶に行った。劉建剛(リウ・ジエンガン)の妻は関宇(グァン・ユー)に、工場改革と王萍の介入により、劉建剛(リウ・ジエンガン)は仕方なく陳情に訴えた結果、楊利佳(ヤン・リージア)に殴られて怪我をしたことを話した。その後、趙新国(ジャオ・シングオ)が楊利佳(ヤン・リージア)を追いかけ、楊利佳は氷の穴に落ちて溺死したと聞いたという。劉建剛(リウ・ジエンガン)の家の暮らし向きは悪くないそうで、顔に傷のある人物がずっと援助しているらしい。関宇(グァン・ユー)は電話を受け、楊雪松(ヤン・シュエソン)が子供の頃手術を受けた日と劉建剛(リウ・ジエンガン)が襲われた日が同じ日だと知った。

趙は麻暁静(マー・シャオジン)を尾行し、王山(ワン・シャン)の車を見つけようとしたが、見つかってしまい、仕事を探していると嘘をついて中に紛れ込んだ。厳紅梅(イェン・ホンメイ)は王萍を訪ね、馮根(フォン・ゲン)を事件から切り離してほしいと頼んだが、王萍は馮根(フォン・ゲン)が本当に人を殺したのだからどうしようもないと答えた。趙は王山(ワン・シャン)の情報を関宇(グァン・ユー)に伝え、周琪(ジョウ・チー)も林祥(リン・シアン)が麻暁静(マー・シャオジン)を尾行したこと、永興村の寺の調査結果を報告した。関宇(グァン・ユー)は周琪(ジョウ・チー)に林祥(リン・シアン)の監視を続け、単独行動はしないように指示した。麻暁静(マー・シャオジン)は事務所に戻ると林祥(リン・シアン)と鉢合わせし、林祥(リン・シアン)は瀾河で王萍の邪魔をするなと脅した。

関宇(グァン・ユー)は肉まん屋で王萍と出会い、楊雪松(ヤン・シュエソン)について尋ねた。王萍は楊雪松(ヤン・シュエソン)を知っていると答え、関宇(グァン・ユー)が楊雪松(ヤン・シュエソン)が厳紅橋(ヤン・ホンチアオ)を殺したと告げると、王萍の目つきが変わった。関宇はさらに、楊雪松(ヤン・シュエソン)はまだ若く、誰かに利用された可能性があると続けたが、王萍は特に仮応を示さず、言い訳をして立ち去った。林祥(リン・シアン)と麻暁静(マー・シャオジン)は事件当夜、楊雪松(ヤン・シュエソン)を連れ出した人物を確認し、麻暁静(マー・シャオジン)は自分と王山(ワン・シャン)の2人だけだと答えた。事件の数時間前、王山(ワン・シャン)は瀾河の氷に穴を掘り、麻暁静(マー・シャオジン)は車の中から見張っていた。王山(ワン・シャン)がトランクを開けると中には人が入っており、驚いて車に逃げ戻った。麻暁静(マー・シャオジン)は馮根(フォン・ゲン)に昇進を約束されてやらされたと話した。王山(ワン・シャン)は楊雪松(ヤン・シュエソン)の遺体を氷の穴に投げ捨てた。その時、楊雪松(ヤン・シュエソン)の携帯が鳴り、王山(ワン・シャン)が出ると父親からの電話だった。林祥(リン・シアン)は金珠花(ジン・ジューフア)に電話し、金珠花(ジン・ジューフア)は金さえあれば何とかなると答えた。彼女は王山(ワン・シャン)の隠れ場所を見つけ、ドアベルを鳴らした。

第8話の感想

第8話は、様々な伏線が回収されつつ、新たな謎が提示される、非常にスリリングな展開でした。過去と現在が交錯する構成で、1990年の表彰式や春節の描写が、2005年の事件解明に繋がるヒントとして効果的に機能しています。特に、楊利佳の将来への希望に満ちた言葉と、その後の悲劇的な結末の対比が印象的で、事件の根深さを物語っています。

関宇の捜査は徐々に核心に迫りつつありますが、王萍の関与や、楊雪松(ヤン・シュエソン)を殺害させた真の黒幕など、まだ多くの謎が残されています。麻暁静(マー・シャオジン)と王山(ワン・シャン)の証言、そして林祥(リン・シアン)の闇躍は、事件の真相をさらに複雑にしています。王山(ワン・シャン)が氷の穴に捨てたのは本当に楊雪松(ヤン・シュエソン)の遺体なのか、そして楊雪松(ヤン・シュエソン)の携帯にかかってきた「父親」からの電話は何を意味するのか、様々な疑問が湧き上がります。

また、登場人物たちの複雑な人間関係も、物語の奥行きを増しています。厳紅梅(イェン・ホンメイ)と王萍、麻暁静(マー・シャオジン)と林祥(リン・シアン)、それぞれの思惑が交錯し、緊張感が高まります。特に、王萍は依然として謎めいた存在であり、彼女の真意がどこにあるのか、今後の展開が非常に気になります。金珠花(ジン・ジューフア)の登場も不気味で、彼女が事件にどう関わってくるのか、注目すべき点です。

つづく