1990年の元宵節の夜、楊利佳(ヤン・リージア)は帰宅した劉建剛(リウ・ジエンガン)をハンマーで襲い重傷を負わせました。王萍は異変に気付き、厳紅橋(ヤン・ホンチアオ)に尋ねると、彼は借りを返す代わりに劉建剛(リウ・ジエンガン)を「懲らしめる」よう楊利佳(ヤン・リージア)に指示したと軽く答えました。

楊利佳(ヤン・リージア)は趙新国(ジャオ・シングオ)ら警察に瀾河の氷上まで追われ、追い詰められた末、氷の張った川に飛び込み、生死不明となります。

一方、関宇(グァン・ユー)は瀾河の文武廟に残された牛乳パックから楊雪松(ヤン・シュエソン)の潜伏を推測し、王萍との会話から彼女が楊四(ヤン・スー)父子の一件に関わっているのではないかと疑い始めます。廟に残された血痕と楊四(ヤン・スー)の血液を比べるよう徐長慶(シュー・チャンチン)に指示しました。

金珠花(ジン・ジューフア)は楊雪松(ヤン・シュエソン)の携帯電話の在り処を聞き出すため王山(ワン・シャン)を拷問し、謎の電話を受けた後、彼を惨殺しました。血痕鑑定の結果、廟の血痕は楊雪松(ヤン・シュエソン)、楊四(ヤン・スー)、孫蓉蓉(ソン・ロンロン)と同じB型でしたが、楊雪松(ヤン・シュエソン)の姿はどこにもありません。関宇(グァン・ユー)は彼が川に投げ込まれた可能性が高いと分析します。

王萍は林祥(リン・シアン)に馮根(フォン・ゲン)の件を早く処理するよう圧力をかけます。廖元(リアオ・ユエン)は金珠花(ジン・ジューフア)と遭遇しますが、取り逃がしてしまいます。金珠花(ジン・ジューフア)が口にした部屋番号から王山(ワン・シャン)の遺体が発見され、現場の惨状は見るも無惨なものでした。

関宇(グァン・ユー)は水利局と協力し瀾河の氷に穴を開けて楊雪松(ヤン・シュエソン)を捜索しますが、成果は上がりません。金珠花(ジン・ジューフア)は廖元(リアオ・ユエン)から逃れた後、林祥(リン・シアン)と接触し、携帯電話と金塊を交換します。袁明輝(ユエン・ミンフイ)は王山(ワン・シャン)の遺体を検分し、犯人の残忍さに戦慄を覚えました。

警察は瀾河の氷の下に不審物体を発見しますが、これは林祥(リン・シアン)が真相を隠蔽するために流した嘘でした。漁師が誤って死体を釣り上げたことで、関宇(グァン・ユー)は現場へ急行します。

王萍は開発プロジェクトのショッピングモールを「紅橋(ホンチアオ)ショッピングモール」と名付け、これは厳紅橋(ヤン・ホンチアオ)の死に関する噂への仮論だと説明します。彼女は厳紅橋(ヤン・ホンチアオ)から多くのことを学んだと感慨深く語りました。捜査期限が迫り、警察のプレッシャーは増していきます。

住民の情報から価顔絵が作成され、周琪(ジョウ・チー)は検問を設け、テレビ局に金珠花(ジン・ジューフア)の指名手配を依頼します。金珠花(ジン・ジューフア)は検問に気づき、運転手に強引な方向転換を指示し、警察の注意を引きます。

楊四(ヤン・スー)は楊雪松(ヤン・シュエソン)が氷の上で消える悪夢を見て飛び起きます。馮根(フォン・ゲン)は海亜で常に怯えています。林祥(リン・シアン)は楊雪松(ヤン・シュエソン)の携帯を王萍に渡し、彼女は怒りに携帯を叩きつけます。

捜査会議で関宇(グァン・ユー)は金珠花(ジン・ジューフア)の逮捕と捜査員の安全確保を指示します。同時に、林祥(リン・シアン)は麻暁静(マー・シャオジン)の行方が分からなくなり、彼女の捜索を命じます。

王萍は祁県長(チー県長)の母の誕生日を口実にケーキを持って近づき、瀾河の問題が撤県設区に影響を与えないよう釘を刺されます。金珠花(ジン・ジューフア)の指名手配がテレビで流れ、林祥(リン・シアン)は彼女に連絡を取ろうとしますが、彼女は既に林祥(リン・シアン)の家に潜入していました。

第9話の感想

第9話は、緊迫感あふれる展開で、息つく暇もないほどでした。特に、金珠花(ジン・ジューフア)の冷酷さと狡猾さが際立っていました。王山(ワン・シャン)を殺害するシーンの残忍さは、見ているこちらまで背筋が凍るほどでした。逃走中の彼女が、警察の包囲網を巧みにかわしていく様子もスリリングで、今後の展開がますます気になります。

一方、楊利佳(ヤン・リージア)の追い詰められた末の行動は、悲哀を感じさせました。追い詰められて川に飛び込むシーンは、彼の絶望が痛いほど伝わってきました。そして、楊雪松(ヤン・シュエソン)の行方も依然として不明瞭で、彼の運命がどうなっているのか、非常に心配です。

また、王萍と厳紅橋(ヤン・ホンチアオ)の関係性も、物語の重要な鍵を握っているように感じます。ショッピングモールに「紅橋(ホンチアオ)」と名付けた彼女の真意はどこにあるのでしょうか?厳紅橋(ヤン・ホンチアオ)への想いか、それとも何か別の思惑があるのか、彼女の行動の一つ一つに目が離せません。

つづく