あらすじ
第18話は、江南の災害が収束した後、民衆が刘皎 (りゅうきょう)と慕灼華(ぼしゃくか)に感謝の気持ちを表す様子を描いています。この経験を通して、慕灼華(ぼしゃくか)は公主が済善堂(せいぜんどう)を設立した意義をより深く理解するようになりました。
一方、物語は庄文峰(しょうぶんぽう)の家庭内暴力と、彼が慕灼華に対して企んでいる陰謀を明らかにします。慕灼華は庄文峰の策略にはまり窮地に陥りますが、持ち前の知恵と勇気を駆使して脱出し、庄文峰が官庫の食糧紛失事件に関与していることを示す重要な証拠を掴みます。
劉衍(りゅうえん)たちの助けもあり、慕灼華は無事に慕家へ帰還し、庄文峰の悪事を暴きます。さらに、慕灼華は家族に自分の本当の身分を明かし、劉衍の治療のために青禾枝を求めます。
最後に、劉衍は慕灼華の母親に関する情報を伝え、二人の間の理解と信頼はより深まります。
ネタバレ
江南の災害も落ち著き、民衆は慕灼華(ぼしゃくか)と刘皎 (りゅうきょう)に感謝の品を贈った。二人の尽力は民衆に深く届いていた。慕灼華(ぼしゃくか)は公主が済善堂(せいぜんどう)を設立した真意、つまり困窮する人々に活路を与えるためだったことを理解し、役人の務めは己のためだけでなく、民のためでもあると悟る。一方、庄文峰(しょうぶんぽう)は妊娠4ヶ月の妻を殴打し、子を堕ろさせてしまう。妻の恨み言にも耳を貸さず、暴力を振るう庄文峰(しょうぶんぽう)のもとに、慕灼華(ぼしゃくか)帰還の知らせが届く。科挙を控える庄文峰(しょうぶんぽう)は、その前に問題を片付けようと画策する。
慕灼華(ぼしゃくか)の妹でもある妻は、姉の帰還を知るも家には戻らず、自ら慕灼華(ぼしゃくか)を訪ね、茶を勧める。しかし、茶には媚薬が仕込まれていた。庄文峰(しょうぶんぽう)に脅され、妹は仕方なく毒を盛ったのだ。薬を飲んだ途端、慕灼華(ぼしゃくか)は意識を失う。目を覚ますとそこは知らない場所で、庄文峰(しょうぶんぽう)が入ってくる。驚きながらも状況を把握した慕灼華(ぼしゃくか)は、自らも庄文峰(しょうぶんぽう)に会いたかったと偽り、拉緻されたと説明する。庄文峰(しょうぶんぽう)は犯人を捜すと息巻く。
慕灼華(ぼしゃくか)は八妹(はちまい)の仕業だと嘘をつき、でっち上げの話をでっち上げる。激怒した庄文峰(しょうぶんぽう)は八妹(はちまい)を捕らえ、監禁する。慕灼華(ぼしゃくか)は身支度を整えると言って庄文峰(しょうぶんぽう)を部屋から出し、官庫の不正と庄文峰(しょうぶんぽう)の関わりを示す証拠を見つける。そこに庄文峰(しょうぶんぽう)が現れるが、執剣(しゅうけん)が間一髪で慕灼華(ぼしゃくか)を救出する。追っ手を振り切るため、執剣(しゅうけん)は狼煙を上げる。
狼煙を見た劉衍(りゅうえん)と執墨(しゅうぼく)が駆けつけ、慕灼華(ぼしゃくか)は安堵と委屈から劉衍(りゅうえん)に抱きつく。劉衍(りゅうえん)は慕灼華(ぼしゃくか)の怪我を気遣うが、説明を始める前に倒れてしまう。執墨(しゅうぼく)は二人を馬車に乗せ、慕家の屋敷へ向かう。道中、慕灼華(ぼしゃくか)は民衆の庄文峰(しょうぶんぽう)への不満を聞き、江南の腐敗を改めて痛感する。慕家に到著すると、慕栄(ぼえい)は嫁ぎ先の庄家にいるはずの娘の帰還に驚く。妻に呼ばれて初めて、小慕大人が自分の娘だと気付く。
慕灼華(ぼしゃくか)は鍼治療で劉衍(りゅうえん)の容態を安定させ、父に家宝の青禾枝を劉衍(りゅうえん)の治療のために求める。貴重な宝を簡単には渡せない慕栄(ぼえい)だが、庄文峰の件で自身に累が及ぶことを恐れていると察した慕灼華(ぼしゃくか)は、問題を解決すると約束し、青禾枝を受け取る。
劉琛(りゅうしん)は庄文峰を取り調べるが、庄文峰は周 (しゅう)執事に罪をなすりつける。劉琛(りゅうしん)は周 (しゅう)執事が指示役ではないことを見抜いている。庄文峰の挑発にも冷静さを保ち、慕灼華(ぼしゃくか)の忠告を思い出し、自白しない庄文峰を都に送還することを決める。慕灼華(ぼしゃくか)は執墨(しゅうぼく)に幼馴染の郭巨力(かくきょりき)との思い出を語り、優しく接するよう頼む。劉衍(りゅうえん)は慕灼華(ぼしゃくか)の母の話を聞き、何かを考え、彼女の母について語る。慕灼華(ぼしゃくか)もまた、劉衍(りゅうえん)に距離を置いていた理由を打ち明ける。
第18話の感想
第18話は、慕灼華(ぼしゃくか)の機転と勇敢さ、そして劉衍(りゅうえん)との絆が強く印象に残るエピソードでした。窮地に陥りながらも冷静さを失わず、機転を利かせて庄文峰の悪事を暴こうとする慕灼華(ぼしゃくか)の姿は、まさに知性と勇気を兼ね備えたヒロインと言えるでしょう。偽りの情報を流し、庄文峰を欺きながら証拠を探すシーンは手に汗握る展開でした。妹を巻き込む苦渋の決断も、目的達成のためには厭わない彼女の強い意誌を感じさせます。
また、危機一髪で駆けつける劉衍(りゅうえん)の姿は、二人の強い絆を象徴しています。慕灼華(ぼしゃくか)が劉衍(りゅうえん)に抱きつくシーンは、これまでの困難を乗り越えてきた二人の信頼関係が垣間見え、胸を打たれました。しかし、劉衍(りゅうえん)が倒れてしまうという展開は、今後の物語に不安を抱かせます。彼の体調がどうなってしまうのか、そして慕灼華(ぼしゃくか)との関係はどう発展していくのか、非常に気になるところです。
一方、庄文峰の狡猾さと冷酷さも際立っていました。妻を虐待し、罪を周 (しゅう)執事に擦り付けるなど、彼の非道な行いは視聴者の怒りを買います。それでもなお、悪びれる様子もなく言い逃れを続ける姿は、彼の悪辣さを物語っています。劉琛(りゅうしん)との対決シーンでは、その狡猾さがより鮮明に描かれており、今後の裁判の行方も注目されます。
つづく