あらすじ

第24話では、慕灼華(ぼしゃくか)と劉衍(りゅうえん)の親密な関係が孫紜紜(そんうんうん)によって太后(たいこう)に密告され、慕灼華(ぼしゃくか)は罰せられる危機に陥ります。しかし、肝心な時に劉俱(りゅうく)と劉衍が現れ、彼女を弁護します。劉俱(りゅうきょ)は、慕灼華は自分が厳選した人材であり、試験を通してその実力を証明したと説明します。そのため、孫紜紜(そんうんうん)は咎められ、戸部での見習いを解かれました。

一方、薛笑棠(せつしょうとう)の病状が悪化し、慕灼華は自分の医術を尽くして治療を試みますが、効果は上がりません。慕灼華と劉衍の仲はさらに深まります。そんな中、文大人から求婚されますが、慕灼華は結婚する気がないと明言します。劉衍は機転を利かせて文大人が慕灼華に近寄らないように仕向け、文大人も慕灼華に距離を置くようになります。

さらに、劉衍は劉琛(りゅうしん)が慕灼華に気があることに気づきますが、劉琛には慕灼華は彼には合わないと諭します。最後に、慕灼華は沈驚鴻(しんきょうこう)と共に小秦宮で食事をし、劉琛との気まずい出会いを避けることができました。

ネタバレ

孫紜紜(そんうんうん)は劉衍(りゅうえん)と慕灼華(ぼしゃくか)のキスを目撃し、太后(たいこう)に慕灼華(ぼしゃくか)の身分詐称を密告した。太后(たいこう)は慕灼華(ぼしゃくか)を呼び出し、覚悟を決めた慕灼華(ぼしゃくか)は跪いて処罰を待つ。太后(たいこう)が処罰を下そうとしたその時、皇帝劉俱(りゅうく)と劉衍(りゅうえん)が到著。孫紜紜(そんうんうん)は二人に慕灼華(ぼしゃくか)の真実を告げるが、劉衍(りゅうえん)は慕灼華(ぼしゃくか)を擁護し、劉俱(りゅうく)も既に事実を知っていた。劉俱(りゅうく)は慕灼華(ぼしゃくか)を新帝の側近として育成しており、江南の災害救援は彼女を試すためだったのだ。

劉俱(りゅうく)は孫紜紜(そんうんうん)が問題を自分に報告せず太后(たいこう)に告げたことを咎め、彼女を戸部観政の職から解任し、実家へ戻らせた。一方、薛笑棠(せつしょうとう)の病状が悪化し、陸院使(りくいんし)が懸命の治療を続ける中、慕灼華(ぼしゃくか)と劉衍(りゅうえん)も駆けつける。慕灼華(ぼしゃくか)は鍼治療を試みるも効果は薄い。翌日、孫紜紜(そんうんうん)は慕灼華(ぼしゃくか)に、女性が男性ばかりの職場で働くのは評判を落とすと忠告するが、慕灼華(ぼしゃくか)は官職を優先すると断言。そこに劉衍(りゅうえん)が現れ、慕灼華(ぼしゃくか)に自分の存在を軽んじられていると愚痴をこぼす。二人のやり取りに苛立った孫紜紜(そんうんうん)は立ち去る。劉衍(りゅうえん)が慕灼華の顔を軽くつねるところを李(リー)大人に目撃される。

劉衍は各部署に暑気払いの氷を贈り、感謝の言葉を贈られるが、戸部からの返礼がない。劉衍は江南の蝗害対策を戸部に問いただすが、満足のいく回答を得られない。李(リー)大人は困り果て、慕灼華に望みを託す。李(リー)大人に遣わされた慕灼華に、劉衍は江南の対策を尋ねる。慕灼華の回答に満足した劉衍は、彼女と共に食事をし、退勤時に待つと約束する。

文大人は新しい戸部観政となり、慕灼華と再会。以前の自分の偏見を仮省し、慕灼華に結婚の有無を尋ねる。慕灼華が仕事に専念し結婚の意思がないと答えると、文大人は慕灼華に好意を伝える。慕灼華は彼を兄のように慕っていると伝え、断り方に悩む。劉衍は慕灼華に、文大人が嫌がるような行動をとれば諦めさせられると助言する。

翌日、文士宗(ぶんしそう)が再び慕灼華に求婚するが、慕灼華は拒否。劉衍は慕灼華を呼び出し、自分が慕灼華を叱責すれば文士宗(ぶんしそう)は諦めるだろうと告げる。戸部の人間が劉衍に面会を求めた際、劉衍が慕灼華を叱る場面を目撃してしまう。噂はすぐに文士宗(ぶんしそう)の耳に入り、彼は慕灼華を避けるようになる。劉琛(りゅうしん)は劉衍に慕灼華への叱責の理由を尋ね、彼女を擁護する。劉衍は劉琛(りゅうしん)が慕灼華に好意を抱いていることに気づき、結婚相手について尋ねるが、慕灼華は不適切だと伝える。劉琛(りゅうしん)もそれを理解しており、太后(たいこう)たちは彼に高貴な女性との結婚を望んでいた。劉琛(りゅうしん)は慕灼華に会おうと戸部を訪れるが、彼女は沈驚鴻(しんきょうこう)と小秦宮で食事をしていると告げられる。

第24話の感想

第24話では、慕灼華の機転と芯の強さ、そして劉衍の彼女への深い愛情が際立っていました。身分詐称が発覚し窮地に立たされるも、冷静さを失わず太后(たいこう)に立ち向かう慕灼華の姿は、まさに才色兼備のヒロイン。彼女の「官途永遠第一位」という宣言は、現代社会でも共感できる女性も多いのではないでしょうか。

一方、劉衍は慕灼華を守るため、皇帝に事実を事前に伝えたり、陰ながら彼女を支えたりと、献身的な姿を見せています。慕灼華への愛情表現もストレートで、見ているこちらもドキドキさせられました。二人のやり取りはコミカルな場面もありつつ、互いを深く理解し合っているからこその信頼感を感じさせます。

また、文士宗(ぶんしそう)の求婚騒動は、慕灼華の魅力を改めて証明するエピソードとなりました。劉衍の機転によって解決される過程も面白く、二人の関係性がさらに深まるきっかけにもなっています。

つづく