祁炎(きえん)、祁粛(きしゅく)、崔婉児(さいえんじ)、黎萌萌(リー・モンモン)の四人は集まって話していました。祁粛(きしゅく)は清洛(せいらく)との交際が順調で、両家の関係も深まることを喜んでいました。それを偶然耳にした清洛(せいらく)は、祁粛(きしゅく)の真意を確かめます。清洛(せいらく)は手刺繍のハンカチを祁粛(きしゅく)に渡し、自分の気持ちを伝えました。崔婉児(さいえんじ)は、二人が幼馴染であることを語り、結婚の際には太后から賜った西域産の紅珊瑚の腕輪を贈ると約束し、末永く幸せになるよう祝福しました。その後、崔婉児(さいえんじ)は席を外します。
黎萌萌(リー・モンモン)は崔婉児(さいえんじ)を追いかけ、祁粛(きしゅく)への想いを尋ねます。崔婉児(さいえんじ)は、以前の会話を黎萌萌(リー・モンモン)が聞いていたのかと問い返し、自分の境遇を語り始めます。崔家には娘の一人は皇室に嫁ぐという伝統があり、本来は姉が皇帝に、自分が和(か)親王に嫁ぐ予定でした。しかし、姉は結婚前に急逝し、家のため自分が姉の代わりとなったのです。黎萌萌(リー・モンモン)はなぜ和(か)親王がそれを止めなかったのか疑問に思います。崔婉児(さいえんじ)は、和(か)親王に真実を伝えようとした矢先、彼から別の相手を探すように勧める手紙を受け取ったと明かしました。
一方、祁炎(きえん)と黎萌萌(リー・モンモン)は盧(ろ)県の工事現場を視察するため、ひそかに現地へ向かいます。女装した黎萌萌(リー・モンモン)を見て、魯歓(ろかん)は男装の方が価合うと言いますが、祁炎(きえん)は黎萌萌(リー・モンモン)が女性であることを明かします。清洛(せいらく)は崔婉児(さいえんじ)を訪ね、不眠を理由に一緒に散歩しようと誘います。二人きりになりたかった清洛(せいらく)は、崔婉児(さいえんじ)を人気のない場所に連れて行きます。清洛(せいらく)は崔婉児(さいえんじ)がまだ和(か)親王を愛しているのかを問い詰め、自分は初めて会った時から彼を愛していると告白します。崔婉児(さいえんじ)が祁炎(きえん)といるなら、自分と祁粛(きしゅく)の邪魔をするべきではないと主張します。崔婉児(さいえんじ)は、和(か)親王が本当に清洛(せいらく)を想うなら、必ず妻として迎えるはずだと答えます。清洛(せいらく)は二人の仲を邪魔しないでほしいと懇願し、もみ合ううちに崔婉児(さいえんじ)は崖から落ちてしまいます。
祁炎(きえん)と黎萌萌(リー・モンモン)は黎(リー)大人を訪ねます。黎萌萌(リー・モンモン)は黎(リー)大人と自分の父親が瓜二つであることに驚きと安堵を覚えます。黎(リー)大人は黎萌萌(リー・モンモン)が設計した用水路を褒め、その言葉は黎萌萌(リー・モンモン)にとって父親からの激励のように響き、大きな喜びを感じます。石桃(せきとう)は祁粛(きしゅく)に崔婉児(さいえんじ)の失踪を報告し、祁粛(きしゅく)は崔婉児(さいえんじ)の評判を守るため慎重に事を運ぶよう指示します。祁粛(きしゅく)は森の中で気を失っている崔婉児(さいえんじ)を見つけ、心配と恋しさを伝えます。黎萌萌(リー・モンモン)は父親に価た黎(リー)大人と少しでも長く一緒にいたいと思い、黎(リー)大人に抱擁を求めます。故郷の習慣だと説明すると、黎(リー)大人は承諾し、黎萌萌が話していた大切な人について尋ねます。黎萌萌はそれが自分の父親だと打ち明けます。
崔安石(さいあんせき)は黎萌萌が女性だと知り、祁炎(きえん)が崔婉児(さいえんじ)との結婚を拒む原因だと疑い、部下に盧(ろ)県へ行き黎萌萌を始末するよう命じます。黎萌萌と祁炎(きえん)は夜に散歩に出かけ、今回の旅では恋愛の話はしないと約束します。
第10話の感想
第10話は、それぞれの想いが複雑に絡み合い、緊張感が高まる展開でした。特に清洛(せいらく)の嫉妬と焦りが、悲劇的な事故へと繋がってしまうシーンは衝撃的でした。これまで控えめな印象だった清洛(せいらく)ですが、愛する祁粛(きしゅく)を得るため、大胆な行動に出たことが分かります。しかし、その行動は結果的に崔婉児(さいえんじ)を危険に晒すことになり、今後の物語に大きな影を落とすことは間違いありません。
崔婉児(さいえんじ)と黎萌萌の会話も印象的でした。崔婉児(さいえんじ)の秘められた過去や、皇室との複雑な関係が明らかになり、彼女の苦悩が伝わってきました。黎萌萌は、そんな崔婉児(さいえんじ)に共感し、寄り添おうとする姿が好感を持てます。二人の友情が今後どのように変化していくのか、注目したいところです。
つづく