黎萌萌(リー・モンモン)は現代へ帰るため、臨州橋で土で水たまりを作り、飛び込んでみたものの失敗。落胆して橋のたもとに座っていると、黎(リー)大人が連行されるのを目撃。祁炎(きえん)と黎(リー)大人による運河工事の発覚が原因ではないかと心配し、後をつけることに。県衙に著くと、門番に阻まれるが、自分は鬼を捕まえると言い、スマホの特殊効果で門番を驚かせ、中へ侵入することに成功する。

天牢に入った黎萌萌(リー・モンモン)は黎(リー)大人に逃げるよう説得するが、黎(リー)大人は逃亡者になることを拒否。そこに祁炎(きえん)が現れ、黎(リー)大人を説得して連れ出す。逃走中、昌瑞(しょうずい)と遭遇。昌瑞(しょうずい)は自分が黎(リー)大人に扮して追手を引きつけると提案。黎(リー)大人は渋るものの、昌瑞(しょうずい)はそのまま立ち去り、祁肅の部下たちの注意をそらす。祁肅は一人しかいないと疑い、部下に追跡を命令。崔安石(さいあんせき)も駆けつけるが、周囲に多くの民衆がいるため、逃げる一行を見送るしかなかった。

祁炎(きえん)は二人に黎(リー)大人を守らせ、先に逃がす。一人になった黎萌萌(リー・モンモン)は川辺でどうやって帰るべきか考え込む。そこに祁炎(きえん)が現れ、また逃げようとしているのか、盧(ろ)県に来た目的を尋ねる。黎萌萌(リー・モンモン)は黎(リー)大人とは偶然出会っただけだと答える。祁炎(きえん)は彼女を送り返そうとするが、黎萌萌(リー・モンモン)は帰り方が分からないと言う。祁炎(きえん)は彼女に留まることを勧めるが、黎萌萌(リー・モンモン)はいつか帰らなければならないと返す。祁炎(きえん)は現代の様子に興味を持ち、黎萌萌(リー・モンモン)が自称「学渣」だと知ると、冗談で彼女を一品学渣に封じると言い、黎萌萌(リー・モンモン)を笑わせる。

崔安石(さいあんせき)が放った刺客に追われた黎萌萌(リー・モンモン)は、川に飛び込んで逃げる。それを見た祁炎(きえん)はすぐに川に飛び込み助けに行くが、孔暗(こうあん)に助け上げられるも、体力を使い果たし気を失ってしまう。太后は祁肅に黎(リー)大人を捕まえられなかったことを責め、祁炎(きえん)に運河工事を唆す者は誰であろうと敵とみなすと警告する。太后は祁炎(きえん)を呼び出し、運河工事を中止するよう命じる。祁炎(きえん)は深く落ち込み、皇帝など辞めてしまいたいと口にする。激怒した太后は彼に平手打ちを食らわせる。

祁炎(きえん)は一人で酒を飲み、黎萌萌(リー・モンモン)を思いながら、誰も自分のことを理解してくれないと嘆く。森の中で迷子になった黎萌萌(リー・モンモン)は絶望するが、偶然にも揚(よう)城へ向かう鏢局の馬車に同乗することに。目的地に著くと、そこは賽府で、持ち前の機転で賽府のお嬢様に気に入られ、とんとん拍子に出世していく。忙しい一日を終えた黎萌萌(リー・モンモン)は祁炎(きえん)のことを思い出し、星空を見上げながら彼の今の様子を案じる。

第13話の感想

第13話は、ハラハラドキドキの展開と切ないロマンスが絶妙に絡み合い、目が離せないエピソードでした。黎萌萌の現代への帰還願望と、祁炎(きえん)との芽生え始めた恋心の狭間で揺れる心情が丁寧に描かれており、視聴者の共感を誘います。

特に印象的なのは、黎萌萌が機転を利かせて県衙に侵入するシーン。コミカルな演出ながらも、大切な人を守りたいという彼女の強い意誌が感じられ、応援したくなりました。一方、祁炎(きえん)は民のために運河工事を進めようとするも、太后の仮対に遭い、皇帝としての苦悩と葛藤が見て取れます。二人の境遇の違いが、より一層彼らの関係性を際立たせていると言えるでしょう。

また、昌瑞(しょうずい)の自己犠牲的な行動も胸を打つものがありました。黎(リー)大人を逃がすため、自ら囮となる姿は、真の友情を感じさせます。そして、ラストシーンで星空を見上げる黎萌萌の姿は、祁炎(きえん)への想いを募らせているようで、今後の二人の関係の進展に期待が高まります。全体を通して、コミカルなシーンとシリアスなシーンのバランスが良く、飽きさせないストーリー展開でした。

つづく