魯歓(ろかん)は祁炎(きえん)に、調査していた救援物資の輸送を賽(さい)家鏢局が担っていたと報告します。その時、孔暗(こうあん)が黎萌萌(リー・モンモン)の腰牌を持ってきて、揚(よう)城の役人が賽(さい)家で発見したと伝えます。祁炎(きえん)はすぐに揚(よう)城へ向かうことを決意し、魯歓(ろかん)に崔婉児(さいえんじ)を同行させるよう指示します。太后には避暑のために行宮へ行くと言い訳します。道中、崔婉児(さいえんじ)は祁炎(きえん)に何故先に行宮へ行くのか尋ね、祁炎(きえん)は本当の目的地は揚(よう)城だと明かします。崔婉児(さいえんじ)は彼のために口裏を合わせると言います。祁炎(きえん)は子供の頃、崔婉児(さいえんじ)が彼と祁粛(きしゅく)のために何度も嘘をついてくれたことを思い出しますが、今となっては、それは祁粛(きしゅく)のためだったのだと気づきます。
祁炎(きえん)は崔婉児(さいえんじ)に祁粛(きしゅく)と辺境へ行きたいか尋ね、崔婉児(さいえんじ)は喜んで行きたいと答えます。祁炎(きえん)は数日後、祁粛(きしゅく)が避暑山荘を通過することを伝え、その頃には貴妃(きひ)が亡くなり、崔婉児(さいえんじ)だけが側にいるだろうと告げます。崔婉児(さいえんじ)は祁炎(きえん)が彼女と祁粛(きしゅく)のために計画を立ててくれたことを理解し、深く感謝します。
賽(さい)家の商舗に到著後、祁炎(きえん)は店内にあった足踏み式の洗濯機に興味を持ち、店主は誰が作ったのか尋ねますが、店主は知りません。祁炎(きえん)は購入したいと言い、店主にお金を渡しますが、製作者に会いたいと要求します。賽(さい)家のお嬢様、賽雪(さいせつ)は男性の肖像画を選んでいましたが、気に入ったものはありませんでした。黎萌萌(リー・モンモン)は外へ出てみることを提案し、二人は酒楼へ行きます。酒楼では魔術の公演が行われていました。賽雪(さいせつ)と黎萌萌(リー・モンモン)は公演を見て、黎萌萌(リー・モンモン)は賽雪(さいせつ)にこれらの魔術は実は簡単だと教え、その場でタオルから薔薇の花を作る手品を披露します。その時、客席から財布を盗まれたという声が上がり、祁炎(きえん)が突然現れ泥棒を捕まえます。そして黎萌萌(リー・モンモン)に気づきます。彼は黎萌萌(リー・モンモン)を連れ去ろうとしますが、賽雪(さいせつ)に阻まれます。賽雪(さいせつ)は黎萌萌(リー・モンモン)は自分の侍女だと主張します。祁炎(きえん)は金貨一袋と黎萌萌(リー・モンモン)を交換しようと持ちかけますが、賽雪(さいせつ)は祁炎(きえん)を面白がり、先ほどの白い服の男を捕まえたら銀50両の褒美を出すと宣言します。
祁炎(きえん)は黎萌萌(リー・モンモン)を連れ出し、ここ数日の行方を問い詰めます。黎萌萌(リー・モンモン)は将来苦しむよりは今終わらせた方が良いと考え、祁炎(きえん)を知らないと言い、立ち去ろうとします。祁炎(きえん)はそれを許さず、賽雪(さいせつ)は祁炎(きえん)に自分の夫になるよう提案します。祁炎(きえん)は既に黎萌萌(リー・モンモン)と婚約済みだと答えます。賽雪(さいせつ)は黎萌萌(リー・モンモン)が祁炎(きえん)を知らないという発言に疑問を呈し、祁炎(きえん)は黎萌萌が自分のことを忘れてしまっただけだと説明します。賽雪(さいせつ)は事の重大さを認識し、祁炎(きえん)を賽(さい)家に招待し、詳しく話を聞くことにします。祁炎(きえん)は救援物資の調査をする必要があるため、賽雪(さいせつ)の提案を受け入れます。
その後、茶楼で黎萌萌に手品を見破られた李(リー)公子が黎萌萌を訪ね、どのように手品をしたのか尋ねます。賽雪(さいせつ)は晩餐会を開き、祁炎(きえん)は自分がピーナッツアレルギーだと知りながら、黎萌萌が本当に自分を忘れたのか試すためにわざとピーナッツを食べます。孔暗(こうあん)は薬を買いに行こうとしますが、祁炎(きえん)は少し待つように言い、黎萌萌が自ら薬を届けてくれることを期待します。黎萌萌は祁炎にどうやって薬を渡そうか考えていると、賽雪(さいせつ)に出会い、薬を彼女に託します。黎萌萌は祁炎の様子を心配し、このような方法で試すのは子供っぽいと思っています。祁炎は孔暗(こうあん)に李(リー)公子を調査するように指示し、彼の身に西弥の模様があることに気づきます。
第14話の感想
第14話は、祁炎と黎萌萌の関係に新たな局面を迎えるとともに、謎が深まる展開で、続きが非常に気になるエピソードでした。特に印象的だったのは、祁炎の黎萌萌に対する複雑な感情です。記憶を失った黎萌萌に対し、苛立ちながらも彼女を深く想う気持ちが溢れ出ており、ピーナッツアレルギーを利用した試練など、切ない行動に胸が締め付けられました。一方、黎萌萌は記憶を失っているとはいえ、祁炎への潜在的な情愛が垣間見える場面もあり、今後の二人の関係の進展に期待が高まります。
賽雪(さいせつ)の登場も物語に新たな風を吹き込んでいます。明るく自由奔放な性格で、祁炎に積極的にアプローチする姿は、黎萌萌との関係にどのような影響を与えるのか、今後の展開が楽しみです。また、賽雪(さいせつ)の侍女である黎萌萌と祁炎の再会は、賽(さい)家と祁炎の運命を大きく変える可能性を秘めており、物語の重要な転換点となるでしょう。
つづく