祁粛(きしゅく)は崔婉児(さいえんじ)の部屋で彼女に付き添い、お茶を淹れてあげた。崔婉児(さいえんじ)はあまりに幸せで現実のことではないように感じ、祁粛(きしゅく)に自分をつねってほしいと頼む。祁粛(きしゅく)は将来もっと幸せになると慰め、崔婉児(さいえんじ)は辺境での生活を夢見て、庭で花を育て、鈴をつけた犬を飼いたいと語る。祁粛(きしゅく)は用事で都に戻ると言い、二人は別れを惜しんだ。崔婉児(さいえんじ)は祁粛(きしゅく)に怪我をしないようにと念を押す。

揚(よう)城では大雨が降り始め、祁炎(きえん)と黎萌萌(リー・モンモン)は雨水で遊ぶ。黎萌萌(リー・モンモン)は自分の手が透明になっていることに気づき、目の錯覚かと疑う。李淘(りとう)の手下が祁(き)国の幹ばつ対策が用水路建設だと突き止めるが、詳細は不明。祁炎(きえん)、崔婉児(さいえんじ)、李淘(りとう)、賽雪(さいせつ)、黎萌萌(リー・モンモン)が一緒に食事をしていると、黎萌萌(リー・モンモン)の父、黎(リー)大人が到著する。李淘(りとう)は黎(リー)大人に用水路の設計図を要求するが、黎萌萌(リー・モンモン)は父に構わないように言う。祁炎(きえん)は黎(リー)大人を食事に誘うが、黎(リー)大人は既に済ませたと言い、魯歓(ろかん)に案内されて宿へ向かう。黎萌萌(リー・モンモン)は後を追いかけ、芝居を見に行こうと誘う。二人は芝居小屋で観劇するが、黎萌萌は幼い頃、父と芝居を見に来ていつも寝てしまっていたことを思い出す。今回は寝ないようにしようと決意するも、結局寝てしまう。そこに祁炎(きえん)が現れ、他の男と芝居を見て説明しない黎萌萌を問い詰める。

祁炎(きえん)と李淘(りとう)は黎萌萌を巡って言い争い、劇場から追い出される。黎萌萌は李淘(りとう)のせいだと考える。黎萌萌は黎(リー)大人に謝罪するが、黎(リー)大人は結果よりも大切なのは美しい瞬間だと語る。黎萌萌は黎(リー)大人に、綰綰がどんな大人になってほしいか尋ね、黎(リー)大人は健康で幸せであれば良いと答える。その時、数人の黒服の男が現れ襲撃、黎(リー)大人は黎萌萌を守って命を落とす。最期まで黎萌萌の怪我を心配していた。黎萌萌は「お父さん!」と叫び、泣き崩れる。黎萌萌は既に黎(リー)大人を父親のように慕っていたのだ。祁炎(きえん)は黎(リー)大人を丁重に葬る。崔婉児(さいえんじ)は黎萌萌を慰めるが、黎萌萌は一人でいたいと言い残し、その場を離れる。祁炎(きえん)は黎萌萌に寄り添い、黎萌萌は自分が災いを招いたと嘆く。祁炎(きえん)は黎萌萌を慰め、黎(リー)大人の仇を討つと誓う。孔暗(こうあん)は祁炎(きえん)に黒幕が崔安石(さいあんせき)だと報告、魯歓(ろかん)は崔安石(さいあんせき)の陛下闇殺未遂を大胆不敵だと非難する。祁炎(きえん)は崔安石(さいあんせき)が焦っていると見て、孔暗(こうあん)に黎萌萌と崔婉児(さいえんじ)の警護を命じる。

黎萌萌は黎(リー)大人の死で悲しみに暮れ、祁炎(きえん)は彼女を励まそうと尽力する。祁粛(きしゅく)は崔安石(さいあんせき)に会い、協力を持ちかける。祁粛(きしゅく)は祁(き)国の皇帝になりたいと明かし、崔安石(さいあんせき)は冗談だと思い、立ち去るように言う。しかし祁粛(きしゅく)は崔安石(さいあんせき)と同じ目的を持っていると言い、祁炎(きえん)が崔婉児(さいえんじ)を殺したという嘘の話をでっち上げ、協力を促す。崔安石はすぐに行動を起こし、祁炎が宮廷に戻ったという偽の情報を流し、太后に祁炎は戻らないと言い、わざと太后を突き飛ばす。

第18話の感想

第18話は、前半のほのぼのとした雰囲気から一転、衝撃的な展開を迎えた怒涛の回でした。特に黎(リー)大人と黎萌萌の親子のような交流は心温まるものがあり、その後の悲劇をより際立たせていました。

雨の中で遊ぶ祁炎と黎萌萌のシーンは、二人の仲睦まじい様子が微笑ましく、束の間の平和を感じさせます。しかし、同時に黎萌萌の手が透明になるという不吉な予兆も描かれており、後の悲劇を闇示しているかのようでした。

李淘(りとう)とのコミカルなやり取りも、この作品の魅力の一つです。黎萌萌をめぐる祁炎と李淘(りとう)の争いは、子供っぽくも微笑ましいものでしたが、黎(リー)大人の登場により事態は急変します。

つづく