黎萌萌(リー・モンモン)は、祁粛(きしゅく)が現代のアイドル、白連(はくれん)に瓜二つであることに気づき、興奮を隠せない。祁炎(きえん)に祁粛(きしゅく)の身分を尋ねると、彼が和(か)親王だと知る。祁炎(きえん)に何故そんなに興味があるのか問われ、黎萌萌(リー・モンモン)は率直にイケメンだからだと答える。祁炎(きえん)は呆れながらも、彼女に菓子を詰め込み、食事に連れて行く。
一方、崔安石(さいあんせき)は、和(か)親王が帰還した今、祁炎(きえん)が崔婉児(さいえんじ)との合宮を拒むようであれば、行動を起こす必要があると考えていた。崔安石(さいあんせき)は崔婉児(さいえんじ)に「媚薬(びやく)」という薬を渡し、大切に保管するよう指示する。
祁炎(きえん)と黎萌萌(リー・モンモン)は食事処で崔婉児(さいえんじ)に遭遇する。魯歓(ろかん)は場所を変えることを提案するが、黎萌萌(リー・モンモン)は崔婉児(さいえんじ)を「林朵児(どじ)」と呼び、祁炎(きえん)も崔婉児(さいえんじ)を一緒に食事に誘う。孔暗(こうあん)から黎(リー)大人到著の知らせを受けた祁炎(きえん)は、黎萌萌(リー・モンモン)に崔婉児(さいえんじ)の相手を任せ、自身は 仕事を処理するためその場を離れる。
食事中、黎萌萌(リー・モンモン)は崔婉児(さいえんじ)が落ち込んでいる様子を見て、彼女がヤケ酒をしているのではないかと察する。案の定、崔婉児(さいえんじ)は酒に酔い、倒れてしまう。黎萌萌(リー・モンモン)は崔婉児(さいえんじ)を介抱しながら店を出て、彼女が合宮を望んでいないことを知る。この状況を知った祁炎(きえん)に対し、魯歓(ろかん)は太後の望みを葉えるため、この機会に合宮を既成事実化することを提案する。祁炎(きえん)も同意するが、黎萌萌(リー・モンモン)は崔婉児(さいえんじ)の気持ちを思い、祁炎(きえん)を必死に止める。そして、合宮を阻止するため、自ら祁炎(きえん)の寝殿に留まることを申し出る。
合宮の偽装工作のため、祁炎(きえん)と黎萌萌(リー・モンモン)は周囲に親密な様子を演じる。この様子は太后と崔安石(さいあんせき)に報告され、二人は大いに喜ぶ。
翌日、宮中では崔婉児(さいえんじ)と祁炎(きえん)が合宮したという噂が広まり、宮女たちの間で話題となる。崔婉児(さいえんじ)はこの噂を聞き、深く傷つく。その時、祁粛(きしゅく)と出会うが、以前、助けを求める手紙を無視されたことを思い出し、失望のあまり、声をかけることなく通り過ぎていく。太后は祁粛(きしゅく)を呼び出し、祁炎(きえん)と崔婉児(さいえんじ)の将来の子どもの名前について意見を求める。
崔婉児(さいえんじ)の侍女、石桃(せきとう)は、皇子を産めば地位が安定すると慰めるが、崔婉児(さいえんじ)はそれでも籠の中の鳥だと嘆く。彼女は宮廷を出ることを決意し、祁粛(きしゅく)と文字を刻んだ玉蘭の木の下で思い出に浸る。そこに祁粛(きしゅく)が現れるが、崔婉児(さいえんじ)は既に祁炎(きえん)に嫁いだ身であり、今後一切の関係を断つと告げ、石桃(せきとう)を通して祁粛(きしゅく)の私物を返す。祁粛(きしゅく)は説明しようとするが、崔婉児(さいえんじ)はもはや彼の言葉に耳を貸そうとはしなかった。
第3話 感想
第3話は、恋の三角関係がより複雑に絡み合い、それぞれのキャラクターの苦悩が深まるエピソードでした。特に崔婉児(さいえんじ)の悲痛な心情が胸を締め付けます。祁炎(きえん)との政略結婚を受け入れざるを得ない状況、そして愛する祁粛(きしゅく)への届かぬ想い。玉蘭の木の下でのシーンは、彼女の絶望と諦めがひしひしと伝わってきて、涙を誘います。
一方、黎萌萌(リー・モンモン)は持ち前の明るさと優しさで、崔婉児(さいえんじ)を気遣う姿が印象的でした。祁炎(きえん)との関係も少しずつ変化が見え始め、偽りの合宮劇を通して、二人の距離が縮まっているように感じられます。しかし、この偽装が今後どのような波紋を呼ぶのか、今後の展開が不安でもあります。
祁炎(きえん)は、崔婉児(さいえんじ)への配慮は欠けているものの、黎萌萌(リー・モンモン)に対しては不器用ながらも優しさを見せる場面が増えてきました。彼の真意はどこにあるのか、今後の行動に注目したいです。
そして、祁粛(きしゅく)。崔婉児(さいえんじ)への想いを秘めながらも、何もできないもどかしさが伝わってきます。彼の沈黙が、事態をより複雑にしているようにも感じられます。
つづく