黎萌萌(リー・モンモン)が提灯を飾っている最中、落下しそうになったところを祁炎(きえん)に助けられる。しかし、彼女の仕事ぶりを不十分と感じた祁炎(きえん)は、魯歓(ろかん)に彼女の俸禄を減らすよう命じる。萌萌は小声で、助けてくれなくてもよかったのに、と呟く。
祁粛(きしゅく)が百官を宴に招くことを計画する中、祁炎(きえん)も同じ日に花見の宴を設ける。祁粛(きしゅく)は、崔婉児(さいえんじ)を自分の側に戻す機会を狙い、追影(ツイ・イン)に萌萌のことを調べるよう指示する。花見の宴当日、大臣たちは皆、祁粛(きしゅく)が和(か)親王のために開いた歓迎会に行ってしまい、祁炎(きえん)は困惑する。
魯歓(ろかん)は祁炎(きえん)に、大臣たちは来なかったものの、贈り物は届いていると伝え、一つの箱を見せる。なんと、その箱の中から萌萌が飛び出してくる。祁炎(きえん)は萌萌の俸禄を減らすことを決め、大臣たちの不在の理由を訝しむ。萌萌は理由を知っていると告げ、それを教えれば罪を償えるかと尋ねる。祁炎(きえん)が承諾すると、萌萌は彼を祁粛(きしゅく)の宴会へ連れて行く。祁炎(きえん)が現れると、大臣たちは静まり返る。祁炎(きえん)は自分も祁粛(きしゅく)の歓迎会に参加しに来たと言い、場を和ませる。
続いて、祁粛(きしゅく)が剣術を披露し、祁炎(きえん)は萌萌にリンゴを頭に載せさせ、祁粛(きしゅく)と弓術で競う。二人は見事リンゴに矢を命中させる。萌萌は祁粛(きしゅく)の腕前を褒め、祁炎(きえん)も祁粛(きしゅく)に褒美を与えると約束し、子宝祈願の観音像を贈り、早く家庭を持つよう促す。
祁炎(きえん)は魯歓(ろかん)に、受け取った祝儀を黎(リー)大人に渡すよう命じる。萌萌は皇帝はたくさんの金をもらえていいなと呟き、自分の故郷では特別な日にしか祝儀をもらえないと言う。祁炎(きえん)はこの言葉を聞き、気分を害して一人で酒を飲みに行く。実はこの日は彼の誕生日だったのだ。それを知った萌萌は、様々な果物で誕生日ケーキを作る。祁炎(きえん)は何かわからないながらも、萌萌の指示通りに願い事を唱える。萌萌はカメラを取り出し、祁炎(きえん)と月のツーショット写真を撮る。祁炎(きえん)はこの贈り物をとても気に入る。
祁炎(きえん)は、萌萌が以前偶然見てしまった用水路の図面の話を持ち出す。萌萌は、自分の地理の教科書では、水分の蒸発を防ぐため用水路は地下に作ると説明する。祁炎(きえん)はこれに興味を持ち、萌萌に図面を描くよう指示するが、萌萌は細かい部分を覚えておらず、祁炎(きえん)は彼女に一日猶予を与える。祁炎(きえん)の目にゴミが入った際、萌萌が息を吹きかけて取り除く。この場面を魯歓(ろかん)が目撃し、萌萌の振る舞いを生意気だと感じる。
萌萌が水甕を使って自分の世界に戻ろうとした時、祁粛(きしゅく)が現れ、彼女が女性であることを知る。祁炎(きえん)は萌萌の行方を尋ね、魯歓(ろかん)は彼女が怠けていると考える。萌萌はすぐに図面を持って戻ってくる。祁炎(きえん)は図面を見て、この新しい用水路の作り方に驚きながらも、具体的なデータが不足していることを指摘する。萌萌は自分が専門家ではないことを認め、専門家に相談することを提案する。周泉(しゅうせん)は萌萌に、宮中では皇帝は男性の恋人を好むという噂があると伝える。萌萌は自分が女性だと訂正するが、周泉(しゅうせん)は皇帝がそのことを知らないと忠告する。
第4話 感想
第4話は、祁炎(きえん)と黎萌萌(リー・モンモン)の関係性が少しずつ進展していく様子が微笑ましく描かれていました。特に、祁炎(きえん)の誕生日を萌萌が祝うシーンは印象的です。現代の感覚を持つ萌萌が作った手作りケーキや月の写真といった、斬新なプレゼントに戸惑いながらも嬉しそうな祁炎の姿は、彼の心を少しずつ萌萌に開いていることを感じさせます。
また、祁粛(きしゅく)の存在も物語に緊張感を与えています。彼も萌萌に好意を抱いている様子が伺え、今後の三角関係の展開が気になります。今回は祁炎と祁粛(きしゅく)の弓術対決を通して、二人のライバル関係がより鮮明になりました。萌萌を巻き込んだ二人の対立が、今後どのように発展していくのか注目したいです。
一方、萌萌は自分の正体を隠しながらも、持ち前の知識や機転で祁炎を助ける場面も見られました。用水路の図面や、祁炎の目にゴミが入った時の対応など、彼女の賢さが際立っています。しかし、祁粛(きしゅく)に女性であることを見破られたことで、今後正体がバレる可能性も高まり、ハラハラドキドキの展開が予想されます。
つづく