黎萌萌(リー・モンモン)は崔安石(さいあんせき)に十字架に縛り付けられ、黒幕を尋問されていた。彼女は誰の指示も受けていないと主張するも、崔安石(さいあんせき)は信じず、彼女を傷つけようとしたその時、祁炎(きえん)が駆けつけた。崔安石(さいあんせき)は祁炎(きえん)を阻もうとするが、彼の怒号に怯み後退する。祁炎(きえん)は黎萌萌(リー・モンモン)を抱きかかえ、その場を去ろうとする。崔安石(さいあんせき)は黎萌萌(リー・モンモン)を妖人呼ばわりし、太后の命で動いていると主張するが、祁炎(きえん)は黎萌萌(リー・モンモン)が自分の部下であり、誰の命令にも左右されないと宣言する。

太医(たいい)の診察で黎萌萌(リー・モンモン)に大きな怪我はないと診断される。太医(たいい)が傷の手当てをしようとすると、祁炎(きえん)は皆を下がらせ、自ら手当てをしようとする。黎萌萌(リー・モンモン)が目を覚ますと、祁炎(きえん)は彼女に自分で手当てをするように促す。黎萌萌(リー・モンモン)は祁炎(きえん)に自分の正体を知っているのか尋ね、祁炎(きえん)は頷く。黎萌萌(リー・モンモン)は祁炎(きえん)に感謝し、魯歓(ろかん)を遣わしたのは祁炎(きえん)だと確認する。二人の会話の最中、太后が現れる。黎萌萌(リー・モンモン)の存在を太后に知られないよう、祁炎(きえん)は彼女をベッドに隠す。しかし太后は異変に気づき、布団をめくると黎萌萌(リー・モンモン)の姿を発見し、驚きのあまり気を失ってしまう。崔安石(さいあんせき)は再び黎萌萌(リー・モンモン)を妖人だと非難するが、祁炎(きえん)は彼女を天から遣わされた神使だと宣言する。崔安石(さいあんせき)は黎萌萌(リー・モンモン)に太后を治癒させ、神使であることを証明するように要求する。太后が回復すれば、彼女を神使として認めると言うのだ。

周泉(しゅうせん)は貴妃(きひ)に服を届けに行く途中、わざと転び孔暗(こうあん)に助けを求める。この機会を利用し、周泉(しゅうせん)は宮中に潜入し黎萌萌と密会する。周泉(しゅうせん)は黎萌萌に、太后を驚かせたことで、三日以内に太后を治癒させなければ処刑されると伝える。医術の知識を持たない黎萌萌は恐怖に慄く。周泉(しゅうせん)は逃亡を勧める。黎萌萌が行動を起こそうとしたその時、孔暗(こうあん)が戻ってくる。周泉(しゅうせん)は再び怪我を装い、孔暗(こうあん)に送ってもらうことで、黎萌萌に逃亡の機会を与える。

黎萌萌は逃げ込んだ食堂で、皇帝の無能ぶりを語る人々の声を耳にする。彼女は怒りに駆られ、二人を叱責する。二人が黎萌萌に手を出そうとしたその時、祁粛(きしゅく)が現れ、二人を懲らしめる。祁粛(きしゅく)は黎萌萌に今後の予定を尋ねる。黎萌萌は故郷に帰り、平凡な生活を送りたいと願望を語る。祁粛(きしゅく)は皇后になることも安楽な道だと提案するが、黎萌萌はそれが自分の求める人生ではないと考える。会話の中で、黎萌萌は宮廷の外に太后の病を治す者を募る皇榜が貼られていることを知る。彼女は母の頸椎の病気が太后の症状と価ていることを思い出し、皇榜に応募し太后を治療することを決意する。皇榜に応募した黎萌萌を見た祁炎(きえん)は、彼女に何か言うことはないかと尋ねる。黎萌萌は自分が責任を取るべきだと考え、祁炎(きえん)の恩に報いるためにも太后を治癒することを決意する。

第7話の感想

第七話は、黎萌萌の窮地と祁炎(きえん)の深い愛情が際立つエピソードでした。崔安石(さいあんせき)に捕らえられ、絶体絶命のピンチに陥る萌萌。そこに颯爽と現れる祁炎(きえん)の姿は、まさにヒーローそのもの。彼の「誰の命令にも左右されない」という力強い言葉は、萌萌への揺るぎない愛情を示すと共に、視聴者の心を掴みました。

しかし、太后を驚かせてしまったことで、萌萌は新たな危機に直面します。三日以内に太后を治癒できなければ処刑という厳しい状況。医術の知識がない萌萌の恐怖は痛いほど伝わってきました。周泉(しゅうせん)の機転で逃亡するシーンはハラハラドキドキの展開。彼女の必死さが画面越しにも伝わってきて、思わず応援したくなりました。

逃亡中の食堂での出来事も印象的です。皇帝の悪口を言う男たちに毅然と立ち向かう萌萌の姿は、彼女の芯の強さを改めて感じさせます。そして、そこに現れる祁粛(きしゅく)との会話は、萌萌の本当の望みを浮き彫りにしました。皇后という地位よりも、故郷で平凡に暮らしたいという彼女の願いは、権力争いとは無縁の純粋な心を象徴しているかのようです。

つづく