太后は祁炎(きえん)、祁粛(きしゅく)、崔婉児(さいえんじ)たちをお茶に招いた。太后は祁炎(きえん)と崔婉児(さいえんじ)の親密な様子に気づき、祁粛(きしゅく)にも早く結婚してほしいと願望を口にし、明後日には祁粛(きしゅく)の選妃の日だと告げた。崔婉児(さいえんじ)は祁粛(きしゅく)を気遣うが、祁粛(きしゅく)は太後のスパイが多いので注意するようにと彼女に忠告する。そこに太后が現れ、何をしているのかと尋ねると、崔婉児(さいえんじ)は慌てて転んだだけだと説明した。

祁粛(きしゅく)は重苦しい気持ちになり、黎萌萌(リー・モンモン)に相談する。祁炎(きえん)が変わってしまった、以前のように民のことを考えていないように見えると話す。黎萌萌(リー・モンモン)は祁粛(きしゅく)が祁炎(きえん)を誤解しているかもしれないと言い、祁炎(きえん)は実は苦労していて、とても貧しいのだと明かす。黎萌萌(リー・モンモン)は祁粛(きしゅく)に祁炎(きえん)を経済的に援助するように勧めるが、具体的な理由は言わなかった。

選妃当日、貴妃(きひ)が出席する予定で、崔婉児(さいえんじ)はこの機会を利用して選妃を妨害しようと企む。黎萌萌(リー・モンモン)は計画通り、太后が気に入っている張依然(ちょういざん)に扮して、選妃の場で現代風のダンスを披露する。祁粛(きしゅく)は黎萌萌(リー・モンモン)だと気づき、彼女を王妃に迎えることを提案する。この提案に崔婉児(さいえんじ)と祁炎(きえん)は仮対し、黎萌萌(リー・モンモン)はその隙に逃げ出す。

本物の張依然(ちょういざん)が到著し、誰かが彼女に成りすましていたことが発覚する。黎萌萌は祁粛(きしゅく)の書斎に逃げ込み、床に落ちている崔婉児(さいえんじ)の肖像画を見つける。そこに祁炎(きえん)が現れ、二人は隠れる。祁粛(きしゅく)は成りすましを探しに書斎に入り、祁炎(きえん)が自分の書斎にいるのを見て、二人の趣味が同じだと呟く。

祁粛(きしゅく)は祁炎(きえん)に黎萌萌を自分に嫁がせてほしいと頼み、祁炎(きえん)は祁粛が満足ならそれで良いと答える。その後、祁炎(きえん)は黎萌萌を呼び出し、なぜ和(か)親王府にいたのかを問い詰め、言い争いの最中に彼女の袖を引き裂いてしまう。魯歓(ろかん)、甄詡、孔暗(こうあん)が入ってくるが、祁炎は彼らに一時退室するように命じる。祁炎は黎萌萌に自分の気持ちについて尋ね、黎萌萌は盧(ろ)県の工事現場を祁炎が秘密裏に視察する方法を提案する。

黎萌萌は太后に、皇帝の周りの邪気を払うために、城外の寺に3日間籠ることを提案する。太后はこの提案に同意し、自分も同行すると決める。同時に、太后は清洛(せいらく)を連れて行き、祁粛との仲を取り持とうとする。清洛(せいらく)は祁粛に近づき、崔婉児(さいえんじ)が良い評判を言っていたと伝えるが、崔婉児(さいえんじ)はこのことを知って不満を抱く。

第9話の感想

第9話は、黎萌萌の機転と大胆さが際立つ展開で、見ていてハラハラドキドキの連続でした。特に選妃の場で現代風のダンスを披露するシーンは、彼女の型破りな行動力と、どんな状況でも物怖じしない精神がよく表れていて印象的でした。祁粛がそんな彼女に惹かれるのも納得です。

一方で、祁炎と黎萌萌の関係にも変化が見られました。祁炎は黎萌萌に対して厳しい態度をとりますが、その奥底には彼女への複雑な感情が隠されているように感じます。袖を引き裂くシーンは、彼の動揺を表しているようで、二人の関係が今後どうなっていくのかが気になります。

また、祁粛と祁炎の兄弟関係も注目ポイントです。祁炎は祁粛の願いを聞き入れ、黎萌萌を彼に譲ろうとしますが、そこには兄としての優しさだけでなく、何か別の思惑も含まれているのかもしれません。二人の間には、まだ明かされていない秘密がありそうで、今後の展開が楽しみです。

崔婉児(さいえんじ)は相変わらず祁粛への想いを募らせていますが、祁粛の黎萌萌への気持ちを知り、複雑な心境を抱いていることでしょう。清洛(せいらく)の登場も、今後の恋愛模様に波乱を巻き起こしそうです。

つづく