ストーリー
人間と妖(あやかし)が争いを繰り返す世界で、塗山(とざん)狐族の族長である塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)は両種族の平和と平等を強く願っていました。その願いを叶えるため、彼女は人間と妖怪の縁を結ぶ任務に乗り出し、人間側の東方月初(とうほうしょげつ)と共に、塗山(とざん)を蝕む苦情樹(くじょうじゅ)の闇の力、そして人と妖の対立を煽る邪悪な勢力に立ち向かいます。
本作は人気アニメ『狐妖小紅娘』の中でも特に人気の高い「月紅篇」をドラマ化したもので、二人の甘く切ない愛の物語が描かれています。人間と妖怪の複雑な感情の葛藤、そして愛と守護、信念を貫く大切さをテーマに物語は展開されます。
ヤン・ミーは「子ぎつね」の愛称で知られるその独特の雰囲気を活かし、強くも繊細な塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)を演じます。一方、ゴン・ジュンは白い衣装を身にまとい、正義感あふれる東方月初(とうほうしょげつ)を演じ、紅紅(こうこう)とは対照的な、明るく真っ直ぐな性格の中に秘めた冷静さと成熟した一面を見せます。二人の共演は本作が初めてとなります。
制作面では、中国ドラマとしては初めてXR技術(VR、AR、MRの総称)を駆使した仮想プロダクションを採用。主要なシーンで活用され、半年間かけて準備が進められました。コストは増加したものの、その効果は大きいと制作陣は考えています。
評価は賛否両論で、原作の世界観を再現した点や中国の伝統工芸を取り入れた点、中国文化を海外に発信する試みなどは高く評価されています。一方で、ストーリー展開が平凡で斬新さに欠ける、原作の良さを活かしきれていない、主演二人のケミストリーが感じられない、CGや音響。
各話あらすじ(全36話)
- 33 - 36
- 29 - 32
- 25 - 28
- 21 - 24
- 17 - 20
- 13 - 16
- 9 - 12
- 5 - 8
- 1 - 4
36話(最終回)
第36話は、石姫(せっき)が塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)の恨みの力を奪おうと企み、人間と妖(あやかし)大戦を引き起こした物語です。塗山紅紅(こうこう)と石姫は激戦を繰り広げ、最後は紅紅が自らの手で石姫を倒しました。しかし、石姫の恨みは紅紅の体内に侵入してしまいます。東方月初(とうほうしょげつ)は自らを犠牲にして、霊血で凝縮された虚空の涙で紅紅を恨みの力の支配から救い出しました。二人は共に黒狐(へいこ)に立ち向かい、東方月初(しょげつ)は命を落としますが、苦情樹(くじょうじゅ)の力によって、二人は新たな時空で再逢し、幸せな生活を送ることになります。塗山紅紅(とざんこうこう)は妖力と記憶の大部分を失い、幼い頃の姿に戻り、蘇蘇と名付けられました。塗山は塗山雅雅(とざん やや)と塗山栄栄(とざんすず)(とざんすず)が管理し、人間と妖(あやかし)が平和に共存するという願いは実現しました。
35話
東方月初(とうほうしょげつ)は黒狐(へいこ)の圈内への侵入経路が苦情樹(くじょうじゅ)と関係があるのかを確認するため、単独で阿頼(あれい)と会見しました。しかし、阿頼は明確な答えを出しませんでした。石姫(せっき)は協調の誠意を示すため、黒狐左使の歳浮(さいふ)を吸収しました。これにより、月初(しょげつ)は石姫との協力を承諾し、黒狐に対抗することを決めました。最初の目標は苦情樹の排除です。
その後、石姫は人間を傷つけ始めます。この事態を知った月初は石姫に警告を発しました。迫り来る大戦に備え、月初は一気道盟を結集し塗山(とざん)への攻撃準備を進めます。塗山側も迎撃態勢を整えていました。月初と紅紅(こうこう)は感情のもつれの中で束の間の再会を果たしますが、月初はこれが幻であることに気づき、計画実行を続行することを決意します。
最終的に、紅紅は黒狐の侵入を阻止するため、自らを犠牲にして苦情樹を燃やす決断をします。しかし、その決定的な瞬間、石姫が現れ、黒狐の力を奪おうと企てます。
34話
第34話は、塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)が恨みの力を吸収したことで黒化し、かつての契約の真相を探りに来た東方月初(とうほうしょげつ)に対し、憐れみではなく東方霊血のためであったと告げる場面から始まります。真実を知った東方月初(しょげつ)は激しい苦痛に蝕まれ、紅紅(こうこう)への愛は死んだとさえ考えます。しかし、紅紅は彼を守るため、彼の心を封印します。
一方、胡尾生(こびしょう)と月啼暇(げってい か)の縁結びの様子も描かれ、そこで月啼暇の真の目的――七宝妙樹皮を狙っていたことが明らかになります。最後は胡尾生の犠牲によって、二人の縁結びは成功します。
これらの出来事が、塗山紅紅(とざんこうこう)に全てを終わらせようという決意をより強くさせます。
同時に、石姫(せっき)は東方月初と塗山紅紅の関係を裂こうと画策しますが、東方月初の心は揺らぎませんでした。
33話
第33話は、胡尾生(こびしょう)と月啼暇(げってい か)の誤解と和解、そして塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)が圈外勢力である黒狐(へいこ)の侵入による危機に立ち向かう様子を描いています。
胡尾生は当初、月啼暇の真意を誤解し、彼女のもとを去ろうと決意します。しかし、月啼暇こそが唯一自分を気にかけてくれる存在かもしれないと気づき、彼女を受け入れることを考え始めます。
一方、塗山は深刻な脅威にさらされます。塗山紅紅(こうこう)は黒狐の陰謀に立ち向かおうとしますが、黒狐は彼女に恨みの力を吸収させ、その意志を破壊しようと企みます。
また、付澄(ふせい)が操られ引き起こした大虐殺により、東方月初(とうほうしょげつ)は深い自責の念に駆られます。さらに石姫(せっき)の挑発もあり、塗山紅紅(とざんこうこう)への疑念を抱き始めます。
しかし、塗山紅紅は愛の力で全てを乗り越えられると固く信じており、恨みの力を吸収させられても、その信念は揺らぎません。
そんな中、月啼暇は妖怪たちの報復から胡尾生を守るため、再び自分の真心を見せます。そして石姫は、この状況を利用して東方月初(しょげつ)と塗山紅紅の仲をさらに引き裂こうと画策します。
32話
第32話は、塗山(とざん)雅雅(とざん やや)と傲来(ごうらい)国三少(さんしょう)が六界の平和を守るために協力する物語で、団結の大切さを強調しています。塗山雅雅(とざん やや)は人間と妖怪の子供たちの争いをうまく仲裁し、種族間の融和を促進しました。
一方、物語は月啼春(げっていしゅん)と胡尾生(こびしょう)の結婚を中心に展開し、月啼暇(げってい か)の正体と胡尾生との複雑な関係が明らかになります。長老(ちょうろう)は皆を守るため、黒狐(へいこ)の力に操られた危機に立ち向かい自らを犠牲にします。東方月初(とうほうしょげつ)は長老の遺志を継ぎ、苦渋の決断ながら自ら長老の命を絶つことになります。
この事件がきっかけで、塗山紅紅(とざんこうこう)と月啼春は東方月初(しょげつ)に強い憤りを抱き、各勢力の緊張状態はさらに高まります。
31話
第三十一話は、胡尾生(こびしょう)が追っ手から逃げる最中、宝探しに関わった弟子たちが処刑されるという話を偶然耳にする場面から始まります。 彼はその後、台所で東方月初(とうほうしょげつ)たちと出会います。 東方月初(しょげつ)は盟主として西門(せいもん)家を訪れ、樹妖族の七宝妙樹皮の問題を解決しようとしますが、西門(せいもん)家当主の態度は強硬です。
一方、月啼暇(げってい か)は胡尾生の持つ七宝妙樹皮を奪うため、弱々しい振りを装って彼に近づき、過激な手段さえ厭いません。 胡尾生は彼女の行動に恐怖を感じながらも、真相を知ると彼女に感謝の念を抱きます。
それと同時に、塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)と東方月初は、西門(せいもん)家当主が仕掛けた迷離陣に囚われてしまいます。 二人は幻境の中で、互いに秘めていた思いや疑念と向き合うことになり、その結果、二人の関係に亀裂が生じてしまうのでした。
30話
第30話は、塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)の献身的な介護を受け、東方月初(とうほうしょげつ)が徐々に回復し、王権家の跡継ぎ選抜試験に見事合格、一気道盟の新たな盟主となった様子を描いています。
一方、傲来(ごうらい)国三少(さんしょう)の正体が塗山雅雅(とざん やや)によって暴かれました。彼は実は分身を使って行動しており、天門関にて黒狐(へいこ)娘娘と対峙していたのです。塗山紅紅(こうこう)と塗山雅雅(とざん やや)は間一髪で駆けつけ、敵を撃退することに成功しますが、同時に圈外勢力が既に圈内に侵入し始めていることを悟ります。この出来事をきっかけに、六界を守るという共通の目的を持つ東方月初(しょげつ)と塗山紅紅(とざんこうこう)の絆はより一層深まりました。
また、樹妖一族は西門(せいもん)家の弟子、胡尾生(こびしょう)が所持する七宝妙樹皮の奪還をめぐり、内部で対立が生じていました。
そして物語の最後に、東方月初は塗山紅紅に愛を告白します。数々の贈り物を用意し、共に人生を歩みたいという切なる願いを伝えました。
29話
第29話は、東方月初(とうほうしょげつ)と塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)の切ない恋物語を描いています。東方月初(しょげつ)は、紅紅(こうこう)が自分のことを覚えていないことに胸を締め付けられますが、彼女の心を修復するためならどんな犠牲も払う覚悟です。かつて塗山紅紅(とざんこうこう)は、石姫(せっき)を封印するために情種を差し出し、自らの身を守りました。しかしその代償として、再び真剣に人を愛せば命の危険に晒される体になってしまったのです。紅紅の心の中にも月初への想いがあるのですが、情種のせいで彼を思い出すことができません。
様々な出来事を経て、紅紅は真実の愛の力に気づきます。たとえ再び月初のことを忘れてしまうとしても、もう一度彼を愛することを選びます。そして、この問題を解決するため、月初は自らの心を半分に分け、情種を凝縮させる方法を受け入れます。そうすれば、紅紅は二度と彼を忘れることはないでしょう。この行動は、二人の生死を超えた愛の深さを物語っています。
また、このエピソードでは、顔如山(がんじょざん)と律箋文(りつせんぶん)の愛の物語も描かれ、二人の深い愛情もまた見る者の心を打ちます。
28話
第二十八話は、律箋文(りつせんぶん)が顔如山(がんじょざん)の脱獄について王権弘業(おうけん こうぎょう)に助命嘆願する場面から始まります。顔如山は塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)の助けを借り、狐念の術にかかり操られていたため脱獄したという事実を明らかにします。しかし、王権弘業は顔如山の罪を重く見て、刑期を四十年加えるという厳しい判決を下します。
律箋文は妖族を愛したという理由で自ら一気道盟を去ることを選び、後悔のない強い決意を示します。東方月初(とうほうしょげつ)は、塗山紅紅(こうこう)が一気道盟の結界強化を支援することを提案し、王権弘業もこれを承諾します。
一方、東方洛(とうほう らく)は石姫(せっき)に操られ、最後は塗山紅紅(とざんこうこう)を守るため自らの命を絶ちます。この出来事をきっかけに、東方月初(しょげつ)は塗山紅紅の東方洛への想いを問い詰め、二人の間に感情的な衝突が生じます。
そして、律箋文は塗山紅紅から提示された寿命を延ばす代わりに顔如山の記憶を失うという提案を拒否し、顔如山のことを決して忘れないという強い意志を示します。
27話
第27話は、律箋文(りつせんぶん)が獄中の顔如山(がんじょざん)に誕生日麺を用意する場面と、その後、律箋文が南宫家の主に捕らえられたため、顔如山が脱獄して彼女を救い出す物語を描いています。
このエピソードでは、律箋文を救うため、塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)と塗山雅雅(とざん やや)たちが行動を起こし、南宫家の主とその手下である過過(かか)と衝突します。激しい戦いの末、過過は命を落とします。
一方、東方月初(とうほうしょげつ)と塗山紅紅(こうこう)の関係は、東方洛(とうほう らく)の登場によって誤解が生じ、東方月初(しょげつ)は傷ついてしまいます。
顔如山は律箋文を救うために自らの妖力を犠牲にし、律箋文は彼を塗山に連れて行き、療養させることを決意します。
最後に、玉萍(ぎょくへい)おばさんの到着と、王権弘業(おうけん こうぎょう)が南宫家の主の件で皆に相談を持ちかける場面が描かれ、圈外勢力も関わるより深い陰謀が示唆されます。
26話
第26話は、東方月初(とうほうしょげつ)が塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)に絶縁の爪の模倣の危険性を伝えようとするも、紅紅(こうこう)が彼のことを忘れてしまっていることに気づき、誰かが彼女に何かしたのではないかと疑う場面から始まります。同時に、律箋文(りつせんぶん)は顔如山(がんじょざん)の60年の刑期を軽くしてもらおうと嘆願しますが、聞き入れられず、苦情樹(くじょうじゅ)の下で顔如山と結縁し、変わらぬ愛を伝えます。
東方月初(しょげつ)は調査を進める中で、東方洛(とうほう らく)の怪しい行動を徐々に明らかにしていきますが、塗山紅紅(とざんこうこう)はそれを信じようとしません。そして最後には、東方洛が石姫(せっき)から塗山紅紅をおびき出す任務を受け、その報酬として永遠の霊元と紅紅と共に永遠に生きられる機会を約束されるのです。
このエピソードでは、律箋文と顔如山の深い愛情、そして東方月初が塗山紅紅を大切に想う気持ちが描かれています。
25話
第25話は、塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)と東方月初(とうほうしょげつ)たちが顔如山(がんじょざん)の救出に向かう中で、様々な危機に直面する様子を描いています。
まず、赤雷(せきらい)と律箋文(りつせんぶん)は力を合わせ、赤砂(せきさ)魔盗団に立ち向かいますが、敵わず敗北します。赤雷は頑なに、赤閃(せきせん)が塗山紅紅(こうこう)に殺されたのではないと信じようとせず、東方月初(しょげつ)の助けを得てようやく、真犯人が過過(かか)であることを理解します。
一方、石姫(せっき)が目覚めます。東方月初と塗山紅紅(とざんこうこう)に逃げる機会を作るため、赤雷は自らを犠牲にする道を選びます。数々の困難を乗り越え、二人は火龍谷からの脱出に成功します。
さらに、このエピソードでは東方洛(とうほう らく)の正体が明らかになります。彼は石姫の配下であり、既に覚醒した石姫は、東方洛に塗山での活動を続けるよう命じます。
最後に、律箋文(りつせんぶん)の出世を知った顔如山は、落胆の色を隠せません。
24話
第24話は、顔如山(がんじょざん)と律箋文(りつせんぶん)が赤雷(せきらい)に捕らえられた後の出来事を描いています。赤雷は過過(かか)との協力を拒み、顔如山と律箋文(りつせんぶん)を贈り物として過過に差し出しました。律箋文(りつせんぶん)は顔如山を尋問しますが、その答えに激怒し、顔如山を暴行します。
一方、過過は赤閃(せきせん)に赤雷が窮地に陥っていることを知らせます。赤閃は塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)に復讐しようとしますが、怖気づいて退散し、その後、謎の人物に絶縁の爪で殺害されます。東方月初(とうほうしょげつ)は塗山紅紅(こうこう)の変化に戸惑いを感じると同時に、赤閃の死を知ります。塗山紅紅(とざんこうこう)は赤閃殺害の真相を共に調査することを東方月初(しょげつ)に承諾しますが、彼女の指示に従うことを条件とします。
顔如山は変装術を使って脱出に成功し、律箋文(りつせんぶん)から火龍谷の地図を手に入れます。しかし、逃走中に赤雷の襲撃を受け、律箋文(りつせんぶん)は顔如山を守るために命を落とします。
このエピソードは、登場人物たちの複雑な関係性や、それぞれの立場、そして選択を描いています。
23話
第23話は、東方月初(とうほうしょげつ)が塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)と再会するも、紅紅(こうこう)が彼に関する記憶を失っていることから、様々な誤解と衝突が生じる様子を描いています。月初(しょげつ)は紅紅の冷淡な態度に困惑し、不満を抱きます。一方、紅紅は月初の不可解な行動から、彼が南宫家の主と繋がっているのではないかと疑い、ついには彼を捕らえて問いただします。
同時に、東方月初は解毒剤の研究に没頭し、塗山紅紅(とざんこうこう)は顔如山(がんじょざん)に協力を命じます。顔如山と律箋文(りつせんぶん)の関係にも変化が生じ、顔如山は律箋文を救うため、赤雷(せきらい)に falsely surrender するという行動に出ます。律箋文は、彼の真意を知らずに、怒りと焦燥に駆られます。
さらに、傲来(ごうらい)国三少(さんしょう)と塗山雅雅(とざん やや)が再会し、二人の間の感情の進展が描かれます。このエピソード全体を通して、誤解、信頼の崩壊、そして登場人物たちの複雑な感情の絡み合いが展開されていきます。
22話
第二十二話は、付澄(ふせい)の負傷による寝たきり状態から始まります。玉萍(ぎょくへい)おばさんは心を痛め、東方月初(とうほうしょげつ)に神火山荘の舵取りを頼みます。表向きは神火山荘のためとしながらも、東方月初(とうほうしょげつ)は一気道盟全体を掌握するという大きな野心を抱いていました。
渾天典獄事件に関して、南宫家当主は塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)の関与を疑いますが、東方月初(とうほうしょげつ)と律箋文(りつせんぶん)は、塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)が事件を阻止しようとしていたと証言します。東方月初(とうほうしょげつ)は妖盟との協力による悪妖討伐を提案し、王権弘業(おうけん こうぎょう)の賛同を得ますが、南宫家当主の反対は却下されます。
会議後、王権弘業(おうけん こうぎょう)は東方月初(とうほうしょげつ)に一気道盟設立の理念への理解と支持を表明し、塗山(とざん)側も協力を承諾します。塗山(とざん)容容(とざんすず)は顔如山(がんじょざん)の妖気を変化させ、疑いを避ける手助けをします。しかし、顔如山(がんじょざん)は他者を助けている最中に律箋文(りつせんぶん)に見つかってしまいます。
東方月初(とうほうしょげつ)は塗山(とざん)へ赴き、協力について話し合いますが、塗山(とざん)雅雅(とざん やや)と塗山栄栄(とざんすず)(とざんすず)は、塗山紅紅(とざんこうこう)が東方月初(しょげつ)と会うことで心脈が衰弱することを危惧し、二人の面会を阻止しようとします。東方月初(しょげつ)は流觴(りゅうしょう)を通して塗山紅紅(とざんこうこう)に拝帖を届けますが、彼女の冷淡な反応に東方月初(しょげつ)は驚きを隠せません。
21話
第二十一話は、東方月初(とうほうしょげつ)が失踪した弟子の件で妖盟が関わっているのではないかと疑い、南宫家の当主と衝突する場面から始まります。東方月初(しょげつ)の追及に南宫当主は不快感を露わにし、両者の関係は一気に緊張します。
一方、塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)はとある怪事件の捜査にあたっていました。それは、街で頻発する拐帯魔事件。紅紅(こうこう)は捜査を進めるうちに、この拐帯魔が塗山栄栄(とざんすず)(とざんすず)の弟子である顔如山(がんじょざん)と関係があるかもしれないという疑念を抱き始めます。
東方月初は付澄(ふせい)を利用して罠を仕掛け、拐帯魔を捕らえようとしますが、事態は想像以上に複雑であることが判明します。なんと、混天典獄から囚人が脱獄していたのです。実は過過(かか)が南宫当主と手を組み、囚人を逃がして混乱を引き起こし、その罪を塗山紅紅(とざんこうこう)に着せようとしていたのです。
この騒動の中、東方月初と塗山紅紅は再び出会います。しかし、紅紅は東方月初のことをすっかり忘れてしまっている様子。
拐帯魔の正体、そしてその背後に隠された陰謀の糸が少しずつ明らかになる一方、東方月初の紅紅への変わらぬ想いが描かれた第二十一話でした。
20話
第二十話は、東方月初(とうほうしょげつ)が試合で南宫家の若当主を軽々と打ち負かし、律箋文(りつせんぶん)の注目を集める様子を描いています。塗山(とざん)雅雅(とざん やや)たちは、東方月初(しょげつ)の行動が人間と妖怪の平和を促進するためのものであると気づきます。道のりは険しいものの、彼はその決意を固めているのでした。東方月初は付澄(ふせい)から神火山荘へ戻るよう勧められますが、それを断り、人間界で自分の理想のために戦い続けることを選びます。
一方、塗山紅紅(とざんこうこう)は東方洛(とうほう らく)蘇生の知らせを受け、過去の因縁を思い返しながらも、最終的に東方洛を塗山に留める決断を下します。東方月初はあの手この手で東方洛を塗山紅紅(こうこう)から遠ざけようと画策し、塗山の小妖たちを使って東方洛に熱烈な“歓迎”を浴びせ、彼を辟易させようとさえします。
そんな中、一気道盟のメンバーが相次いで行方不明になる事件が発生します。この事態を知った東方月初は調査に乗り出し、南宫家が事件に関与している可能性に辿り着きます。そして塗山紅紅(とざんこうこう)は南宫家に乗り込み、妖怪界にとって不利な陰謀を企んでいる彼らの裏の顔を暴くのでした。
19話
第19話は、東方月初(とうほうしょげつ)が塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)の純質陽炎への恐怖を克服させるため、自らの霊血で三月もの間手を洗い続けるという秘密の方法を用いたことを描いています。そしてついに、塗山紅紅(こうこう)は彼が主催する結縁式を受け入れました。東方月初(しょげつ)は塗山を去る決意をしますが、塗山紅紅(とざんこうこう)は表面上は冷淡な態度を取りながらも、内心では彼の行動に心を動かされていました。
一方、東方月初は南宫家が主催する一気道盟の選抜試験に参加します。その過程で石姫(せっき)の妨害を受け、邪念に襲われますが、強い意志の力でこれを退けます。
同じ頃、塗山紅紅は塗山を守るため、自らの情種を犠牲にするという大きな決断を下します。そして、石姫が作り出した幻境の中で東方月初と再会し、共に石姫を再び封印することに成功します。
このエピソードは、東方月初と塗山紅紅の複雑に絡み合う感情、そしてそれぞれの責任と犠牲を鮮やかに描き出しています。
18話
第18話は、東方月初(とうほうしょげつ)と塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)の複雑な想いを描いています。東方月初(しょげつ)は、塗山紅紅(こうこう)への深い愛情の証として、サプライズで花びらの雨を降らせました。しかし、塗山紅紅(とざんこうこう)は東方月初への想いを断ち切るため、心に秘めた東方洛(とうほう らく)への想い、そして自らの運命の束縛から、情種を差し出す決断をします。
東方月初は物語を通して紅紅に自分の気持ちを伝えようとしますが、紅紅はそれを拒絶し、東方月初を「ただの旅人」としか見ていないと告げます。それでも東方月初は諦めず、紅紅の立場を理解し、彼女の抱える人情の負債を共に返済することを決意し、その後は彼女の選択を尊重すると言います。
一方、このエピソードでは、石姫(せっき)が金人鳳(きんじんぽう)の元丹を利用して力を増幅させ、塗山にとって潜在的な脅威となっていることも描かれています。東方月初は一気道盟へ向かうことを決意しますが、それは塗山から追放される可能性もあることを意味していました。
17話
第17話は、塗山(とざん)雅雅(とざん やや)の自責の念と、皆で力を合わせ石姫(せっき)に立ち向かう物語が中心です。
塗山雅雅(とざん やや)は、塗山で起こった出来事を何も知らず、助け出した白狐(びゃっこ)さえも石姫の手下だったことにひどく自責の念に苦しみます。その結果、布泰(ふたい)は命を落としてしまいました。傲来(ごうらい)国三少(さんしょう)は常に雅雅の傍に寄り添い、彼女を支え続けました。そして、雅雅と共に偽りの恋人同士を演じ、塗山栄栄(とざんすず)(とざんすず)の易容術を使って過過(かか)を欺き、解決策を見つけ出そうとします。
一方、紅紅(こうこう)は塗山紅紅(とざんこうこう)に、黄風嶺から姿を消した弟子たちの捜索を依頼します。弟子たちは皆、妖丹を持つ老妖怪でした。紅紅(こうこう)は依頼を引き受け、東方月初(とうほうしょげつ)と共に調査を開始します。そしてついに、過過が石姫に協力し、妖丹を集めていることを突き止めます。
綿密に練られた計画を実行に移し、塗山雅雅たちは石姫への反撃に成功します。激しい戦いの末、石姫と過過は敗北を喫しました。
物語は、塗山雅雅と傲来国三少の心が通じ合う温かい場面で幕を閉じます。また、東方月初(しょげつ)も個人的な問題を解決し、七夕を祝う準備を始めます。
16話
第16話は、東方月初(とうほうしょげつ)と塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)が協力して金人鳳(きんじんぽう)を出し抜く様子を描いています。東方月初(しょげつ)と付澄(ふせい)は、数々の策略を巡らせ、金人鳳の抵抗力を奪い、塗山紅紅(こうこう)たちの前に連行することに成功します。そして、東方月初は祖父の剣を用いて金人鳳を討ち、一族の仇を討ちます。同時に、東方月初は過過(かか)の裏切り、つまりスパイとしての正体を暴き、今後のより大きな敵である石姫(せっき)への対抗策の伏線を張りました。
また、東方月初はすぐに神火山荘を継承するのではなく、玉萍(ぎょくへい)おばに執事長老(ちょうろう)の役目を任せ、付澄にも山荘に残るように指示します。
このエピソードでは、登場人物たちの関係が複雑に絡み合い、復讐の爽快感と家族の葛藤が描かれ、東方月初の知勇兼備な一面が際立っています。
15話
第十五話は、主に金人鳳(きんじんぽう)が一気道盟の弟子たちを率いて塗山(とざん)を攻撃し、支配権を奪おうとする様子を描いています。それを知った東方月初(とうほうしょげつ)は、自らの危険を顧みず塗山紅紅(とざんこうこう)の救援に向かい、危機一髪のところで自らの心臓の血を使って、赤煉妖丹で力を増幅させた金人鳳を塗山紅紅(こうこう)が倒すのを助けます。しかし、そのために東方月初(しょげつ)は大量の血を失い、生死の境を彷徨います。塗山紅紅(とざんこうこう)たちは東方月初を守るため、東方月初の出自に不満を持つ内部の声に対抗すると同時に、金人鳳の反撃にも備えなければなりません。同時に、東方月初の特別な身分がより多くの人に知られるようになり、塗山の内外で波紋を広げます。最終的に、塗山紅紅の助けもあって東方月初は徐々に回復し、塗山に留まって困難に立ち向かうことを決意します。さらに、東方月初と塗山紅紅の間に芽生えた愛情はさらに深まり、二人の深い絆が描かれています。
14話
第14話は、東方月初(とうほうしょげつ)が胭脂鋪で一心不乱に胭脂の研究に励む様子を描いています。塗山(とざん)雅雅(とざん やや)は彼と人間の女性との縁談を画策しますが、東方月初(しょげつ)は塗山紅紅(とざんこうこう)への想いを募らせているようです。二人は一緒に街を散策し、芝居見物や湯圓を食べ、東方月初は紅紅(こうこう)の口元の食べかすを拭ったり、栗を買ってあげたりと、彼女への優しさを示します。こうした一連の行動に、塗山紅紅(とざんこうこう)の心は揺れ動きます。
同時に、物語は東方月初と塗山紅紅の深まる絆、そして東方(とうほう)家の後継者出現に対する周囲の反応、特に一気道盟の敵意や金人鳳(きんじんぽう)の陰謀も描いています。長老(ちょうろう)は塗山紅紅と東方月初の関係に反対しますが、紅紅は一歩も引きません。
そして最後に、東方月初と塗山紅紅は、金人鳳が一気道盟の弟子を利用した陰謀を暴き、迫り来る危機に立ち向かう覚悟を決めます。
13話
第13話は、布泰(ふたい)の死後、傲来(ごうらい)三少(さんしょう)と塗山(とざん)雅雅(とざん やや)が調査をしても真相に辿り着けなかったことから始まります。一方、東方月初(とうほうしょげつ)と塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)の心の距離は縮まり、二人の関係に変化が訪れました。東方月初(とうほうしょげつ)は皆に隠れて危険な行動をとっていたことを塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)に告白し、自分の不安や責任について打ち明けました。同時に、布泰(ふたい)と石寛(せきかん)の秘めた恋物語、そして苦情樹(くじょうじゅ)の下にある法宝によって二人が来世で結ばれる機会を得たことについても語りました。塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)は石寛(せきかん)に布泰(ふたい)の遺志を継ぎ、国と民を守るように勧めます。石寛(せきかん)はこれを受け入れ、新たな尊主となり、妖盟を設立、塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)が統領に就任しました。
そんな中、東方月初(とうほうしょげつ)は塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)への想いが募り、ついに告白しようとしますが、うまく伝えることができません。塗山一族の経済状況が厳しくなったため、塗山栄栄(とざんすず)(とざんすず)は人間との商取引、具体的には店を共同経営することを提案します。塗山雅雅(とざん やや)は、東方月初(とうほうしょげつ)と塗山紅紅(とざんこうこう)の噂を鎮めるため、東方月初(とうほうしょげつ)に人間界の市場で胭脂屋を経営させ、お見合いをさせることを提案します。東方月初(とうほうしょげつ)は乗り気ではありませんでしたが、塗山紅紅(こうこう)の決断により、二人は共に人間界へと向かうことになりました。
12話
第12話は、石姫(せっき)が金人鳳(きんじんぽう)と結託して塗山(とざん)城を攻める様子を描いています。塗山紅紅(とざんこうこう)は石寛(せきかん)の信頼を利用し、巧妙な罠を仕掛けます。一方、東方月初(とうほうしょげつ)と布泰(ふたい)は宗祠にて妖族に対抗する極陰の石を発見しますが、取り出すのに難航します。布泰を守るため、石寛(せきかん)は自らを犠牲にします。そして布泰は、一人で城門へ向かい事態を収拾しようと決意します。塗山紅紅(こうこう)の助力もあり、布泰は妖奴を操る子母符を破壊することに成功し、妖奴たちを解放します。数々の困難を乗り越え、石寛と布泰は結ばれますが、幸せも束の間、布泰は刺客に襲われ命を落としてしまいます。石寛は深い悲しみに暮れます。同時に、金人鳳は毒に侵され石姫に助けを求めますが、拒絶され、一人去っていきます。この物語は、愛と犠牲、そして正義が最後に悪を打ち負かすというテーマを描いています。
11話
第11話は、東方月初(とうほうしょげつ)が霊元反噬によって危機に瀕している様子を描いています。彼は塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)が百年もの間守ってきた霊元を壊すことを望まず、苦痛に耐える道を選びました。それを知った塗山紅紅(こうこう)はひどく焦り、解決策を探し始めます。
一方、石姫(せっき)は傲来(ごうらい)国三少(さんしょう)を排除しようとしますが、石寛(せきかん)に拒否されます。東方月初(しょげつ)は傲来国三少に霊元反噬について尋ね、霊元が自壊してしまうともう元には戻らないことを知ります。塗山紅紅(とざんこうこう)を守るため、東方月初は布泰(ふたい)と偽りの結婚をすることで宗祠に入り、霊元を救う方法を探そうと決意します。
この行動は塗山紅紅と石寛(せきかん)の強い反発を招き、特に塗山紅紅は反対しながらも、心の奥底では東方月初に対して複雑な感情を抱いていました。
最後に、東方月初と布泰は宗祠へと入り、塗山紅紅は門の外で見送ります。彼女の心は、名残惜しさと複雑な感情でいっぱいでした。
10話
第十話では、御妖国にてかつて自分を虐待した徐長老(ちょうろう)への復讐を企てる過過(かか)の物語と、塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)たちが人間と妖(あやかし)の均衡を保つための奮闘が描かれています。
石姫(せっき)のスパイとして潜入した過過(かか)は、御妖国で混乱を引き起こし、赤閃(せきせん)と内通する計画を立てます。石寛(せきかん)は母符を石姫に握られているため、布泰(ふたい)と自分の仲間を守るために仕方なく降伏するふりをします。
一方、東方月初(とうほうしょげつ)と塗山紅紅(こうこう)は妖怪に対抗するための法宝の精錬について話し合います。東方月初(しょげつ)は、その任務を達成するには練功の第三段階に到達する必要があると考えています。布泰は子母符を解き、妖奴を解放することを決意しますが、一部の妖奴は石姫に反抗したため殺されてしまいます。
また、東方月初と塗山紅紅(とざんこうこう)の間には進展が見られますが、塗山雅雅(とざん やや)の登場によって遮られてしまいます。
最後に、東方月初は塗山紅紅に鶏のスープを届け、こっそりと焼き鳥も渡します。そして東方月初は、東方洛(とうほう らく)の霊元の反動により体調を崩します。
9話
第九話では、石姫(せっき)の残忍な行いと、塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)たちが石姫に立ち向かう物語が描かれています。
妖奴が石姫に子母符の解除を懇願するも、逆に殺されてしまい、その罪は塗山紅紅(こうこう)に着せられてしまいます。塗山紅紅(とざんこうこう)と東方月初(とうほうしょげつ)たちは、事件の調査を進める中で、石姫と金人鳳(きんじんぽう)の待ち伏せに遭います。塗山紅紅は半春雪を使って妖力を高め、敵に立ち向かいます。東方月初(しょげつ)は塗山紅紅を救うため、金人鳳と取引をし、母符の半分を取り戻すことに成功します。
石寛(せきかん)は布泰(ふたい)に迫られ、その場を去りますが、古今(ここん)が石姫が布泰を害そうとしているという知らせを持って戻ってきます。
最終的に、塗山紅紅と東方月初は宮殿に戻り、石姫の陰謀を暴きます。布泰は二人に御妖国の平和維持への協力を要請します。かつて徐長老(ちょうろう)の妖奴だった過過(かか)は、御妖国に対して強い恐怖心を抱いています。
8話
第八話では、スパイによって母符がすり替えられたことで御妖国が危機に陥る様子が描かれています。石姫(せっき)は手に入れた母符を利用して妖族を扇動し、反乱を起こさせ、多くの命が奪われました。塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)と傲来(ごうらい)国三少(さんしょう)が御妖国に到着した時には、既に事態は収拾不可能な状態に陥っていました。それと同時に、赤閃(せきせん)が毒に侵されて昏睡状態に陥り、塗山一族は傲来国三少の正体を疑い始めます。窮地に陥ったその時、東方月初(とうほうしょげつ)が姿を現し、状況を打開します。そして、国王が赤胆花の毒によって倒れたことを突き止めます。
母符を取り戻すため、塗山紅紅(こうこう)と東方月初(しょげつ)は変装して妖奴の集落に潜入し、石姫を探し出して母符を奪還しようと試みます。潜入中、布泰(ふたい)と石寛(せきかん)の複雑な関係も明らかになります。布泰は石寛(せきかん)に対して主従関係を超えた想いを抱いていましたが、石寛はあくまで自分の立場をわきまえていました。最後は、二人は協力して石姫に接近し、母符奪還の準備を整えます。
7話
第七話では、東方月初(とうほうしょげつ)が石寛(せきかん)に賄賂を試みるも失敗し、布泰(ふたい)が塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)に贈った礼物に興味津々となる様子が描かれます。布泰は苦情樹(くじょうじゅ)の下で石寛(せきかん)と縁を結ぶことを望みますが、それは前例のない人妖の縁結び。塗山紅紅(こうこう)は難色を示します。一方、東方月初(しょげつ)は長老(ちょうろう)の酒を盗み飲みが発覚し、そこで東方月初の父、東方洛(とうほう らく)の物語と、塗山紅紅(とざんこうこう)が白曇花を使って東方洛の霊元を守った経緯を聞かされます。その後、東方月初は塗山紅紅と共に黒霧と戦い、東方洛と出会い、彼の霊元を守る手助けをします。
場面は変わり、布泰と石寛は街で楽しいひと時を過ごしますが、御妖国の王女を狙う者がいるという話を聞き、布泰は不安を覚えます。彼女は苦情樹の下で勇気を振り絞り、石寛への想いを告白。石寛は静かに彼女を守ることを誓います。東方月初は二人を御妖国まで護送することを決意し、道中、妖怪の襲撃を受けながらも、無事に到着します。しかし、御妖国では国王が病に倒れており、布泰に国を託して息を引き取ります。
最後に、金人鳳(きんじんぽう)と石姫(せっき)の目的が母符を集め、妖怪たちの憎しみを武器として利用することであることが示唆されます。
6話
第六話では、塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)が霊骨を抽出し苦情樹(くじょうじゅ)の樹心を再構築する計画を方月初(しょげつ)が知るところから物語が始まります。方月初は強く反対しますが、塗山紅紅(こうこう)は自らの決意を曲げません。抽出の過程で、塗山紅紅(とざんこうこう)は全ての妖力を失い、非常に衰弱した状態に陥ります。この機に乗じて石姫(せっき)が力を吸収し、肉体を再構築しました。その後、塗山紅紅は翠玉靈(すいぎょくれい)の助けを借りて徐々に回復していきます。方月初は塗山紅紅を深く気遣い、その想いが溢れ出ていました。
一方、傲来(ごうらい)国三少(さんしょう)は塗山雅雅(とざん やや)に謝罪します。そして、布泰(ふたい)の登場と石姫の陰謀が、今後の展開への伏線を張ります。
また、塗山紅紅は苦情樹から当家の情縁任務が記された天書を受け取りますが、天書は白紙で、彼女は困惑します。さらに、紅紅は東方月初(とうほうしょげつ)の遺体を守るため、布泰に白曇花を届けるよう頼みます。これは、彼女が過去への強い執着を持っていることを示しています。
5話
第五話では、東方月初(とうほうしょげつ)と塗山(とざん)雅雅(とざん やや)が謎の男に遭遇する場面から始まります。塗山(とざん)雅雅(とざん やや)は男と対峙するためその場に残りますが、東方月初(とうほうしょげつ)は塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)を探しに向かいます。苦情樹(くじょうじゅ)の心が闇の力に侵食され、暴走状態に陥っている塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)。東方月初(とうほうしょげつ)は何度も彼女を正気に戻そうと試みます。塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)はこの異変が夢で見た男と関係があるのではないかと疑いますが、決定的な人物ではないと考えています。その後、塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)は東方月初(とうほうしょげつ)の怪我を治療し、彼にある任務を依頼します。
一方、塗山雅雅(とざん やや)は傲来(ごうらい)国三少(さんしょう)との戦いに勝利します。その後、塗山栄栄(とざんすず)(とざんすず)によって、その傲来(ごうらい)国三少(さんしょう)は実は塗山紅紅(とざんこうこう)の客であったことが明かされます。
そんな中、塗山紅紅(とざんこうこう)は夢の中で東方洛(とうほう らく)を見ます。塗山栄栄(とざんすず)(とざんすず)はこれが石姬(せっき)と関係があるのではないかと推測しますが、石姬(せっき)は既に亡くなっており、そのような可能性は低いと考えます。傲来(ごうらい)国三少(さんしょう)は、苦情樹(くじょうじゅ)を救うために東方月初(とうほうしょげつ)の霊血を使うことを塗山紅紅(こうこう)に提案します。
狐族の長老(ちょうろう)は、東方(とうほう)家と狐族の過去の因縁から、東方月初(とうほうしょげつ)を生贄に捧げようとしますが、駆けつけた塗山紅紅(こうこう)によって阻止されます。塗山紅紅(こうこう)は東方月初(しょげつ)を守るため、自らの霊骨を使って苦情樹(くじょうじゅ)の心を作り直すことを決意します。
自分の出自に疑問を抱く東方月初(しょげつ)を、塗山紅紅(こうこう)は禁断の森へと連れて行きます。そこで彼女は人間と妖怪の平和な共存を願う気持ちを東方月初(しょげつ)に伝えます。
塗山紅紅(こうこう)は閉関の準備を始め、塗山雅雅(とざん やや)と塗山栄栄(とざんすず)(とざんすず)に塗山の管理を任せます。最後に、東方月初(しょげつ)は、塗山紅紅(こうこう)が霊骨を取り出すことを知って長老(ちょうろう)が泣いているのを目にします。
4話
第四話は、東方月初(とうほうしょげつ)と塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)たちが塗山百年に一度の結縁式典の準備に奔走する物語です。塗山雅雅(とざん やや)はこれまで一度も羽根飾りをもらったことがないため、この行事の日を嫌っていました。東方月初(しょげつ)は準備の過程で傲来(ごうらい)国三少(さんしょう)と遭遇しますが、三少は嫉妬心からわざと難癖をつけ、塗山紅紅(こうこう)に告げ口までします。しかし、紅紅は取り合いませんでした。東方月初は塗山紅紅(とざんこうこう)を誘って花火を見に行き、二人の仲は少し進展しますが、同時に塗山栄栄(とざんすず)(とざんすず)の心配も募らせます。
式典当日、塗山紅紅は苦情樹(くじょうじゅ)の中心部に入らなければならず、東方月初に付き添うことができませんでした。しかし、そこで思いもよらぬ金人鳳(きんじんぽう)の襲撃を受けてしまいます。東方月初は塗山雅雅(とざん やや)と協力し、夢の中に閉じ込められた塗山紅紅を救い出し、金人鳳を撃退することに成功します。
最後は、塗山紅紅が妖力を使って傷ついた東方月初を癒しますが、彼女自身は正体不明の力によって苦情樹の力を吸い取られ、危機的な状況に陥ってしまいます。
3話
第三話では、東方月初(とうほうしょげつ)と塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)が手を組み、金人鳳(きんじんぽう)とその手下たちに立ち向かい、囚われの身となっていた塗山紅紅(こうこう)を救出する様子が描かれています。金人鳳は虎仙(こせん)と鶴仙(かくせん)を陥れる策略を企て、東方月初(しょげつ)を排除しようとしますが、 ultimately 失敗に終わります。東方月初は復讐を果たし、虎仙と鶴仙を倒しますが、自身の力では金人鳳に対抗するにはまだ及ばないと悟り、力を高めるため塗山雅雅(とざん やや)に協力を求めます。一方、塗山紅紅(とざんこうこう)は塗山内部に迫る危機に対処するため、予定通り結縁式を開催することを決意し、情の力で暗黒の力の影響を食い止めようとします。こうした出来事の中で、東方月初と塗山紅紅の関係は徐々に深まり、東方月初は塗山紅紅への想いを自問自答し始めます。
2話
東方月初(とうほうしょげつ)は両親の仇を討つため、塗山(とざん)を離れる決意をした。彼は易容術を使い、女狐妖の九霜(きゅうそう)に化けて流觴(りゅうしょう)から金を借りた。そしてその金を塗山栄栄(とざんすず)に渡し、市で集金する機会を得ようとしたが、許可は下りなかった。
一方、付澄(ふせい)は鶴仙(かくせん)と虎仙(こせん)を人質に取り、東方月初(しょげつ)を探すよう脅迫していた。全てを見抜いていた塗山紅紅(とざんこうこう)は、東方月初に集金を許可する。だが、それは金人鳳(きんじんぽう)をおびき出すための計略だった。
集金を通して、東方月初は持ち前の優しさを見せ、九霜と流觴の好感を得る。塗山紅紅(こうこう)は彼に手を貸すだけでなく、新たな技も伝授し、塗山雅雅(とざん やや)と塗山栄栄(とざんすず)(とざんすず)に彼の護衛をさせるつもりでいた。
東方月初は集金の機会を利用し、妖族と人族の緊張を高め、復讐への道筋をつけようとしていた。しかし、塗山紅紅(とざんこうこう)は既に全てを見越し、起こりうる危機に備え始めていた。
1話
第一話は、塗山(とざん)が荒れ地から妖族の聖地へと発展していく歴史的背景を描いています。そして、塗山紅紅(とざんこうこう)が狐族と人族の長きにわたる争いをどのように終結させ、塗山の新たな指導者となり、愛し合う者たちを守ることに尽力したのかが語られます。
同時に、本作の主人公である孤児の東方月初(とうほうしょげつ)が、鶴仙(かくせん)と虎仙(こせん)の追跡から逃れる途中、塗山に迷い込む様子も描かれます。人妖両族の対立が激化する中、塗山紅紅(こうこう)は東方(とうほう)家の先祖との約束を守り、東方月初(しょげつ)を匿うことを決意します。
しかし、東方月初の存在は塗山内部、特に長老(ちょうろう)たちの反発を招きます。また、東方月初の塗山での生活は楽ではありません。宿代を稼ぐため、そして自身と両親の遺志を守るため、彼は日々修行に励み、力をつける必要があります。
物語が進むにつれ、東方月初は成長していきます。それと同時に、塗山に新たな脅威、すなわち黒狐(へいこ)の暗黒の力の復活が迫っていることが明らかになっていきます。
全36話ネタバレ
キャスト、登場人物
塗山紅紅(とざんこうこう)
楊冪(ヤン・ミー)
東方月初(とうほうしょげつ)
龔俊(ゴン・ジュン)
塗山雅雅(とざん やや)
郭曉婷(グォ・シャオティン)
傲來國三少
魏哲鳴(ウェイ・ジャーミン)
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