あらすじ

第十五話は、主に金人鳳(きんじんぽう)が一気道盟の弟子たちを率いて塗山(とざん)を攻撃し、支配権を奪おうとする様子を描いています。それを知った東方月初(とうほうしょげつ)は、自らの危険を顧みず塗山紅紅(とざんこうこう)の救援に向かい、危機一髪のところで自らの心臓の血を使って、赤煉妖丹で力を増幅させた金人鳳を塗山紅紅(こうこう)が倒すのを助けます。しかし、そのために東方月初(しょげつ)は大量の血を失い、生死の境を彷徨います。塗山紅紅(とざんこうこう)たちは東方月初を守るため、東方月初の出自に不満を持つ内部の声に対抗すると同時に、金人鳳の反撃にも備えなければなりません。同時に、東方月初の特別な身分がより多くの人に知られるようになり、塗山の内外で波紋を広げます。最終的に、塗山紅紅の助けもあって東方月初は徐々に回復し、塗山に留まって困難に立ち向かうことを決意します。さらに、東方月初と塗山紅紅の間に芽生えた愛情はさらに深まり、二人の深い絆が描かれています。

ネタバレ

金人鳳(きんじんぽう)率いる一気盟が塗山(とざん)を襲撃。王権山荘は二小姐の息子が塗山(とざん)にいると聞き、護衛を派遣した。東方月初(とうほうしょげつ)と傲来(ごうらい)三少(さんしょう)は負傷した付澄(ふせい)を救う。傲来(ごうらい)三少(さんしょう)は付澄(ふせい)を信用していなかったが、東方月初(とうほうしょげつ)は彼からの手紙を受け取っていたため、傲来(ごうらい)三少(さんしょう)に付澄(ふせい)の世話を任せ、自身は塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)と共に金人鳳(きんじんぽう)と戦う。

金人鳳(きんじんぽう)は赤煉妖丹を使い、塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)を追い詰める。塗山(とざん)雅雅(とざん やや)と塗山(とざん)容容(とざんすず)が駆けつけ紅紅(こうこう)を救い、東方月初(とうほうしょげつ)も参戦。紅紅(こうこう)は東方月初(とうほうしょげつ)の身を案じるが、彼は戦い続ける。塗山雅雅(とざん やや)が単独で金人鳳(きんじんぽう)と対峙する中、東方月初(とうほうしょげつ)は紅紅(こうこう)の手を取り、東方(とうほう)家の血の秘密を明かし、自らの心頭血で彼女を助ける。血吻の後、東方月初(とうほうしょげつ)は倒れる。紅紅(こうこう)は彼の力を受け継ぎ、金人鳳(きんじんぽう)を撃破、塗山の平和を取り戻す。

東方月初(しょげつ)は失血で長期間の療養が必要となるが、紅紅(こうこう)は彼の正体が露見することを恐れる。東方月初(しょげつ)が東方(とうほう)家の末裔だと知った一同は動揺し、特に両親を東方(とうほう)家に殺された流觴(りゅうしょう)は激怒する。塗山栄栄(とざんすず)(とざんすず)は東方月初(しょげつ)が妖怪を傷つけたことはなく、皆に好かれていると説明し、事態を収拾。塗山雅雅(とざん やや)は傲来(ごうらい)三少(さんしょう)が真実を知っていたこと、そして付澄(ふせい)を連れてきたことに憤慨するが、傲来(ごうらい)三少(さんしょう)は付澄(ふせい)が金人鳳(きんじんぽう)の腹心だったと説明する。

重傷を負った金人鳳は逃走。費管家(ひかんか)が塗山を訪れ、東方月初(しょげつ)について紅紅(こうこう)に語る。流觴(りゅうしょう)は復讐を試みるが、東方月初(しょげつ)は部屋におらず、未遂に終わる。満月の夜、紅紅は妖力を使って東方月初(しょげつ)を回復させる。目覚めた東方月初は紅紅と心を通わせる。

費管家(ひかんか)は東方月初を王権山荘へ連れ帰るよう再度提案するが、東方月初は母親の代わりに傍観者たちを許す資格はないと拒否。紅紅も仮対し、費管家(ひかんか)から十万両の黄金を受け取り追い返す。

東方月初は新しい滷味のレシピを試作。塗山内には彼を狙う者もいるが、彼は覚悟を決めている。金人鳳をおびき出すため、東方月初は自ら囮となることを決意。紅紅は心配しながらも彼に協力し、芝居を打つ。東方月初の逃亡を聞いた長老(ちょうろう)と流觴(りゅうしょう)は激怒し、紅紅は二人に神火山荘へ同行するように命じる。金人鳳は東方月初が追われていると聞き、部下に捜索を指示。王権山荘にも知らせが届き、王権弘業(おうけん こうぎょう)は東方淮竹(とうほう ふうちく)への償いのため、東方月初を探し出そうとする。

第15話の感想

第15話は、東方月初と塗山紅紅(とざんこうこう)の関係性が大きく進展する重要な回でした。金人鳳との戦闘シーンは迫力満点で、特に塗山紅紅(とざんこうこう)が窮地に陥った際に、東方月初が自らの血を分け与えるシーンは、二人の強い絆を感じさせ、感動的でした。血吻の演出も美しく、二人の運命的な繋がりを象徴しているようでした。

また、東方月初が東方(とうほう)家の末裔であることが明らかになり、物語に新たな波紋が広がりました。流觴(りゅうしょう)の怒りは理解できるものの、周囲の人々が東方月初の人柄を理解し、彼を守ろうとする姿には温かさを感じました。特に塗山栄栄(とざんすず)(とざんすず)の冷静な対応は、彼女の聡明さを際立たせていました。

傲来(ごうらい)三少(さんしょう)と付澄(ふせい)の関係性も気になるところです。傲来三少は付澄を信用していないようですが、東方月初は彼を信頼している様子。今後の展開で、この三人の関係がどのように変化していくのか注目したいです。

費管家(ひかんか)の登場により、王権山荘との因縁が再び浮上しました。東方月初が王権山荘に戻ることを拒否したシーンは、彼の強い意誌を感じさせました。また、塗山紅紅(とざんこうこう)が費管家(ひかんか)から大金を巻き上げるシーンは痛快で、彼女の豪快な性格が良く表れていました。

つづく