あらすじ
第16話は、東方月初(とうほうしょげつ)と塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)が協力して金人鳳(きんじんぽう)を出し抜く様子を描いています。東方月初(しょげつ)と付澄(ふせい)は、数々の策略を巡らせ、金人鳳の抵抗力を奪い、塗山紅紅(こうこう)たちの前に連行することに成功します。そして、東方月初は祖父の剣を用いて金人鳳を討ち、一族の仇を討ちます。同時に、東方月初は過過(かか)の裏切り、つまりスパイとしての正体を暴き、今後のより大きな敵である石姫(せっき)への対抗策の伏線を張りました。
また、東方月初はすぐに神火山荘を継承するのではなく、玉萍(ぎょくへい)おばに執事長老(ちょうろう)の役目を任せ、付澄にも山荘に残るように指示します。
このエピソードでは、登場人物たちの関係が複雑に絡み合い、復讐の爽快感と家族の葛藤が描かれ、東方月初の知勇兼備な一面が際立っています。
ネタバレ
東方月初(とうほうしょげつ)と付澄(ふせい)は兎を焼いて食べているところを、塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)、長老(ちょうろう)、流觴(りゅうしょう)に追われているふりをした。東方月初(とうほうしょげつ)は毒を使い、隙を見て逃走。長老(ちょうろう)と流觴(りゅうしょう)は毒で嗅覚を失う。付澄(ふせい)は東方月初(とうほうしょげつ)を近くの神火山荘の薬屋へ連れて行くことに。しかし、二人の行動は金人鳳(きんじんぽう)の手下にバレてしまい、捕獲命令が出される。
神火山荘に著くと、東方月初(とうほうしょげつ)は付澄(ふせい)を外で見張らせ、一人で中へ。そこで、母と姉妹のように過ごした玉萍(ぎょくへい)に出会う。東方月初(とうほうしょげつ)は玉萍(ぎょくへい)の傷跡で彼女だと気づき、玉萍(ぎょくへい)は涙を流す。彼女は東方月初(とうほうしょげつ)一家を探し続けていたが、金人鳳(きんじんぽう)に小姐を殺されてしまったと語る。東方月初(とうほうしょげつ)は復讐を決意し、玉萍(ぎょくへい)に協力を求める。
一方、塗山(とざん)雅雅(とざん やや)と傲来(ごうらい)国三少(さんしょう)は巡山中に過過(かか)を見つけるが、過過(かか)は気づかれずに済む。傲来(ごうらい)国三少(さんしょう)は過過(かか)を怪しむが、塗山(とざん)雅雅(とざん やや)は自分が助けた過過(かか)を信じようとする。東方月初(とうほうしょげつ)と付澄(ふせい)は金人鳳(きんじんぽう)の居場所を知るため、付魁(ふかい)を捕らえ尋問する。付魁(ふかい)は知らないと答えるが、東方月初(とうほうしょげつ)に土を無理やり食べさせられる。付澄(ふせい)に助けを求める付魁(ふかい)だが、付澄(ふせい)は冷たくあしらう。
塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)は東方月初(とうほうしょげつ)から計画順調の知らせを受け、神火山荘へ向かう。実は、付澄(ふせい)は東方月初(とうほうしょげつ)が塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)と共謀していることを知っていた。付魁(ふかい)は東方月初(とうほうしょげつ)と付澄(ふせい)を金人鳳(きんじんぽう)の前に連れて行くが、金人鳳(きんじんぽう)はもう抵抗する力がない。塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)は東方月初(しょげつ)に金人鳳(きんじんぽう)を殺させようと決める。神火山荘の外に到著すると、長老(ちょうろう)が傲慢に罵声を浴びせる中、東方月初(しょげつ)は冷静に現れ、金人鳳(きんじんぽう)を捕らえたことを伝える。金人鳳(きんじんぽう)の手下たちは塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)を恐れ手を出せず、神火山荘の人間は皆、金人鳳(きんじんぽう)を裏切る。金人鳳(きんじんぽう)はなおも抵抗するが、東方(とうほう)家の生まれ持った霊血に嫉妬し、東方(とうほう)家を滅ぼし荘主の座を奪った報いを受けることになる。費管家(ひかんか)が現れ、一気道盟が金人鳳(きんじんぽう)を追放し、東方月初(しょげつ)に処分を委ねたと告げる。東方月初(しょげつ)は祖父の剣で金人鳳(きんじんぽう)を討ち、さらに苦労して盗んだ神火を浴びせる。
しかし、実際には東方月初(しょげつ)は金人鳳を殺さず、彼を侮辱し、過去を仮省するように言い放つ。東方月初(しょげつ)は母の遺品を受け取る。神火山荘は混乱から落ち著きを取り戻すが、東方月初(しょげつ)は戻らず、玉萍(ぎょくへい)を執事長老(ちょうろう)に、付澄(ふせい)を大師姐に推薦する。費管家(ひかんか)は東方月初(しょげつ)が神火山荘に戻ると思っていたが、冷淡な態度を取られる。
塗山(とざん)雅雅(とざん やや)は傲来(ごうらい)国三少(さんしょう)に好きな人がいると聞き、落胆する様子はない。彼女はただ傲来(ごうらい)国三少(さんしょう)を尊敬していただけだった。塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)は金人鳳が塗山(とざん)の石姫(せっき)と連絡を取っていた証拠を見つけ、内通者の存在に気づく。塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)と東方月初(しょげつ)は過過(かか)が内通者だと確信する。塗山(とざん)雅雅(とざん やや)は怒るが、塗山紅紅(とざんこうこう)は石姫(せっき)をお誘い出すために過過(かか)を利用しようと考える。石姫(せっき)は過過(かか)が持ち帰る妖丹で力を回復させていた。東方月初(しょげつ)は塗山紅紅(とざんこうこう)の指示で過過(かか)を尾行し、行動を監視する。
第16話の感想
第16話は、東方月初(しょげつ)の復讐劇と複雑な人間関係、そして新たな陰謀の幕開けが描かれた、非常にスリリングな展開でした。東方月初(しょげつ)と塗山紅紅(とざんこうこう)の共謀、そして付澄(ふせい)の複雑な心境など、それぞれのキャラクターの思惑が交錯し、物語に深みを与えています。
特に印象的だったのは、東方月初が金人鳳と対峙するシーンです。これまでの飄々とした態度とは一変し、復讐心を露わにする姿は、彼の内に秘めた強い意誌を感じさせました。しかし、最終的に金人鳳を殺さなかった選択は、彼の成長と変化を示唆しているようにも思えます。過去の復讐にとらわれるのではなく、未来を見拠えようとする彼の姿に、今後の展開への期待が高まります。
また、過過(かか)が内通者であることが明らかになり、新たな陰謀が動き出す予感も漂います。石姫(せっき)との関係や、彼女の真の目的など、謎が深まるばかりです。塗山紅紅(とざんこうこう)と東方月初がどのようにこの陰謀に立ち向かっていくのか、今後の展開から目が離せません。
つづく