あらすじ

第23話は、東方月初(とうほうしょげつ)が塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)と再会するも、紅紅(こうこう)が彼に関する記憶を失っていることから、様々な誤解と衝突が生じる様子を描いています。月初(しょげつ)は紅紅の冷淡な態度に困惑し、不満を抱きます。一方、紅紅は月初の不可解な行動から、彼が南宫家の主と繋がっているのではないかと疑い、ついには彼を捕らえて問いただします。

同時に、東方月初は解毒剤の研究に没頭し、塗山紅紅(とざんこうこう)は顔如山(がんじょざん)に協力を命じます。顔如山と律箋文(りつせんぶん)の関係にも変化が生じ、顔如山は律箋文を救うため、赤雷(せきらい)に falsely surrender するという行動に出ます。律箋文は、彼の真意を知らずに、怒りと焦燥に駆られます。

さらに、傲来(ごうらい)国三少(さんしょう)と塗山雅雅(とざん やや)が再会し、二人の間の感情の進展が描かれます。このエピソード全体を通して、誤解、信頼の崩壊、そして登場人物たちの複雑な感情の絡み合いが展開されていきます。

ネタバレ

東方月初(とうほうしょげつ)は塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)にやっと会えたものの、冷たくあしらわれてしまう。紅紅(こうこう)は月初(しょげつ)に会う時間もなく、手を握ろうとする月初(しょげつ)を振り払い、用事があると去ってしまう。落胆する月初(しょげつ)は長老(ちょうろう)に相談するが、長老(ちょうろう)は皆忙しく、東方洛(とうほう らく)も例外ではないと伝える。

月初(しょげつ)は東方洛(とうほう らく)のいる洞窟を訪ね、解毒薬の研究の様子を見る。紅紅(こうこう)への嫉妬を隠せない月初(しょげつ)は、洛に紅紅(こうこう)ではなく自分に頼るよう促す。そこに紅紅(こうこう)が現れ、洛が食事の用意を始めると、空腹ではなかった月初(しょげつ)も慌てて一緒に食べ始める。

月初は解毒薬の実験台になることを申し出るが、紅紅(こうこう)は無視して立ち去る。追いかける月初に対し、紅紅(こうこう)は協力関係を壊そうとしていると誤解し、二度と来るなと警告する。一方、顔如山(がんじょざん)と律箋文(りつせんぶん)は神火山荘を訪れ、付澄(ふせい)に会う。過去の出来事を思い出せない付澄(ふせい)からは、有用な情報は得られなかった。

顔如山(がんじょざん)の正体が露見し、律箋文(りつせんぶん)は彼を「色魔」と呼び、剣を抜いて追いかける。満月の夜、妖力が弱まり本来の姿に戻った顔如山(がんじょざん)を、律箋文(りつせんぶん)は見逃し、自分の外套を置いていく。

赤閃(せきせん)は兄の赤雷(せきらい)に赤砂(せきさ)魔盗団への加入を懇願するが、実力不足を理由に断られる。しかし、赤雷(せきらい)は弟の優しさに心を温められていた。紅紅は記憶を失っているため、月初の行動を不審に思い、何か目的があると疑う。東方洛(とうほう らく)は解毒薬の研究で弱っており、紅紅は百毒不侵の顔如山(がんじょざん)を交渉役に送り出す。顔如山(がんじょざん)は律箋文(りつせんぶん)といる際に塗山(とざん)容容(とざんすず)からの連絡を受け、火龍穀へ向かう。

塗山(とざん)雅雅(とざん やや)は傲来(ごうらい)国三少(さんしょう)と再会し、変わらぬ絆を確かめる。三少(さんしょう)爷は月初の帰還を知り、今の紅紅と月初が会うべきではないと懸念を示す。解毒薬の完成に成功した東方洛(とうほう らく)は、月初が紅紅の行方を捜していたことを明かす。黒い蝶を受け取った月初を見て、紅紅の疑念は深まり、彼を閉じ込めてしまう。三少(さんしょう)爷は紅紅をその場から離れさせ、月初に冷静さを保つよう助言する。月初は三少(さんしょう)爷に付澄(ふせい)の記憶を取り戻すよう頼む。

最後に、顔如山(がんじょざん)を追って火龍穀に辿り著いた律箋文(りつせんぶん)は、赤雷(せきらい)に捕らえられる。顔如山は律箋文(りつせんぶん)を助けるため、赤雷(せきらい)に寝返ったふりをして解毒薬を手に入れる。律箋文を「贈り物」として差し出す顔如山の行動に、律箋文は怒りと焦りで複雑な心境になる。

第23話の感想

第23話は、すれ違いと疑念が渦巻く展開で、登場人物たちの複雑な心情が描かれていました。特に東方月初(とうほうしょげつ)と塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)の関係は、もどかしさが募ります。再会を果たしたものの、記憶を失った紅紅は月初を冷たく突き放し、彼の行動を疑いの目で見ています。月初の紅紅への一途な想いは変わらないのに、その想いが届かない切なさが胸に迫ります。二人の関係が今後どのように変化していくのか、非常に気になるところです。

一方、顔如山と律箋文の関係にも変化が見られました。律箋文は顔如山の正体を知り、怒りを露わにします。しかし、満月の夜に弱った顔如山を見逃し、外套を置いていく律箋文の優しさは印象的でした。二人の関係も今後どうなっていくのか、注目したいポイントです。

また、傲来(ごうらい)国三少(さんしょう)の登場は、物語に新たな展開をもたらしました。彼は紅紅と月初の現状を冷静に分析し、二人の関係に懸念を示しています。彼の言葉は、今後の物語の重要な鍵となる可能性があります。

つづく