あらすじ

第七話では、東方月初(とうほうしょげつ)が石寛(せきかん)に賄賂を試みるも失敗し、布泰(ふたい)が塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)に贈った礼物に興味津々となる様子が描かれます。布泰は苦情樹(くじょうじゅ)の下で石寛(せきかん)と縁を結ぶことを望みますが、それは前例のない人妖の縁結び。塗山紅紅(こうこう)は難色を示します。一方、東方月初(しょげつ)は長老(ちょうろう)の酒を盗み飲みが発覚し、そこで東方月初の父、東方洛(とうほう らく)の物語と、塗山紅紅(とざんこうこう)が白曇花を使って東方洛の霊元を守った経緯を聞かされます。その後、東方月初は塗山紅紅と共に黒霧と戦い、東方洛と出会い、彼の霊元を守る手助けをします。

場面は変わり、布泰と石寛は街で楽しいひと時を過ごしますが、御妖国の王女を狙う者がいるという話を聞き、布泰は不安を覚えます。彼女は苦情樹の下で勇気を振り絞り、石寛への想いを告白。石寛は静かに彼女を守ることを誓います。東方月初は二人を御妖国まで護送することを決意し、道中、妖怪の襲撃を受けながらも、無事に到着します。しかし、御妖国では国王が病に倒れており、布泰に国を託して息を引き取ります。

最後に、金人鳳(きんじんぽう)と石姫(せっき)の目的が母符を集め、妖怪たちの憎しみを武器として利用することであることが示唆されます。

ネタバレ

東方月初(とうほうしょげつ)は石寛(せきかん)に上等の酒を差し出して買収しようとしたが、石寛(せきかん)は動じなかった。東方月初(とうほうしょげつ)は、布泰(ふたい)が千裏迢迢やってきて塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)に何を届けたのか気になったが、石寛(せきかん)は何も明かそうとしなかった。布泰(ふたい)は妖族との友好を望んでおり、特に苦情樹(くじょうじゅ)の下で石寛(せきかん)との縁を結びたいと考えていた。布泰(ふたい)の父は石寛(せきかん)を彼女の護衛に任命しており、二人は情が芽生えていた。石寛(せきかん)は明確には表現していなかったが、布泰(ふたい)は彼の気持ちを知っていた。布泰(ふたい)の願いに対して、塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)は少し躊躇した。なぜなら、苦情樹(くじょうじゅ)はこれまで人間と妖怪の縁を結んだことがなく、そのような縁がどのような結果をもたらすのか、彼女も確信が持てなかったからだ。

一方、東方月初(とうほうしょげつ)は長老(ちょうろう)の美酒を盗み飲みしていた。長老(ちょうろう)はそれに気づいて激怒し、東方月初(とうほうしょげつ)に説明を求めた。東方月初(とうほうしょげつ)が布泰(ふたい)の目的を尋ねると、長老(ちょうろう)は東方洛(とうほう らく)のことを話し、塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)が白曇花を使って彼の霊元を守り、百年後に再会できるようにしていることを明かした。

その後、塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)は黒霧に襲われた。東方月初(とうほうしょげつ)は神火を使って黒霧に対抗し、その過程で彼の古い友人の東方洛(とうほう らく)に出会った。白曇花が破壊されたため、塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)は自分の力で東方洛(とうほう らく)の霊元を守った。東方月初(とうほうしょげつ)は彼女が自分を犠牲にするのを忍びなく思い、自分の霊元も提供した。布泰(ふたい)と石寛(せきかん)は一緒に外出すると、妖怪たちが自由に生活しているのを見て、御妖国の者である石寛(せきかん)は少し羨ましく思った。布泰(ふたい)は偶然、御妖国の姫を捕らえようとする計画を耳にして、心を痛めた。しかし、塗山(とざん)容容(とざんすず)は、塗山(とざん)がそれを解決できると彼女を安心させた。一方、塗山(とざん)雅雅(とざん やや)と傲来(ごうらい)三少(さんしょう)は、彼らの目標である赤閃(せきせん)を見つけ出し、簡単に倒した。

塗山(とざん)では、人間と妖怪の恋愛はまだ前例がないが、布泰(ふたい)は挑戦することにした。彼女は苦情樹(くじょうじゅ)の下で勇敢に自分の気持ちを伝え、石寛(せきかん)は黙って彼女の願いを聞き入れた。彼は、布泰(ふたい)の心が誰に向いていても、永遠に彼女を守ると約束した。この光景は東方月初(とうほうしょげつ)の心に響き、塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)のことを思い出させた。さらに情報を引き出すため、塗山(とざん)雅雅(とざん やや)と傲来(ごうらい)三少(さんしょう)は赤閃(せきせん)を無力化し、必要な情報を聞き出した。

布泰(ふたい)は白曇花に細工がされていることに気づき、不安を覚えた。御妖国内で何かが起こっているのではないかと推測した。東方月初(とうほうしょげつ)は布泰(ふたい)と石寛(せきかん)を御妖国に送ることにし、塗山(とざん)紅紅(とざんこうこう)は彼に気をつけるように忠告し、天地一線の祝福を与えて、無事を祈った。帰路には確かにいくつかの障害が発生した。妖怪が人間に復讐しようと企てたが、布泰は標的の車両にはいなかった。実際、東方月初(とうほうしょげつ)の保護の下、布泰はすでに御妖国に安全に戻っており、国の変化に気づいていた。

しばらくして、塗山に七色の光が流れた。それは、苦情樹(くじょうじゅ)が塗山紅紅(とざんこうこう)に特別な縁結びの課題を与えたことを意味していた。彼女はすぐに御妖国に出発することを決意した。塗山雅雅(とざん やや)は心配して同行しようとしたが、塗山を守る必要があるため、最終的には傲来(ごうらい)三少(さんしょう)を連れて行くことにした。布泰と東方月初(とうほうしょげつ)が王宮に戻ると、国王が突然病に倒れたことを知った。国王はこの間、すべての母符を集めており、群妖が仮乱を起こして国が混乱するのを防ぐため、布泰に大切に保管するように命じた。国を布泰に託した後、国王は残念ながら亡くなり、布泰は深い悲しみに包まれた。

金人鳳(きんじんぽう)と石姫(せっき)の目的は母符を手に入れることであり、彼女たちは人間への恨みを持つ妖怪たちを道具として利用していた。

第7話の感想

第7話は、切ない恋心と陰謀が交錯する、波乱の幕開けを感じさせるエピソードでした。布泰と石寛(せきかん)の秘めた想いが、苦情樹(くじょうじゅ)を舞台に静かに、しかし力強く描かれていました。石寛(せきかん)の「ブタイの想う人が誰であろうと、生生世世守る」という誓いは、彼の深い愛情と強い決意を表しており、胸を打たれました。一方で、人妖の恋という前例のない試みは、塗山紅紅(とざんこうこう)の不安と、今後の展開への期待感を高めます。

東方月初(とうほうしょげつ)のコミカルな一面も健在で、長老(ちょうろう)とのやり取りにはクスッとさせられました。しかし、彼が紅紅(こうこう)やブタイを守るために真剣になる姿は、彼の成長と責任感を感じさせ、頼もしく思えました。紅紅(こうこう)を想う彼の気持ちも、少しずつ変化しているように感じられ、今後の二人の関係性の進展にも注目したいです。

そして、物語の後半で明らかになる御妖国の異変。国王の急死、金人鳳(きんじんぽう)と石姫(せっき)の闇躍など、不穏な空気が漂い始めます。布泰に託された母符の行方、そして人妖の恋の結末はいかに。今後の展開から目が離せません。

つづく