楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)が幼い頃の童謡を歌うと、潘樾(パン・ユエ)は意識を取り戻した。卓瀾江(タク・ランジャン)は時間稼ぎのため、両家の関係を尋ねる。済善堂と銀雨楼は親しい間柄なのに交流が少ないと聞き、顧雍(グー・ヨン)は少し戸惑いながらも、父親が理由を告げなかったのはそれなりの訳があるのだろうと答える。卓瀾江(タク・ランジャン)は、潘樾(パン・ユエ)と楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)の用事が済んだ頃だろうと考え、その場を去った。しかし、約束の時間になっても二人は牢から出られず、誰かが来る気配を感じて隠れる。現れたのは顧 (コ)夫人で、息子に食事を届けに来たようで、顧雍(グー・ヨン)に謝るよう息子に呼びかけていた。卓瀾江(タク・ランジャン)との応対を終えた顧雍(グー・ヨン)は、顧 (コ)夫人がいないことに気づき、牢に外敵侵入の痕跡を見つける。潘樾(パン・ユエ)が自分を疑っていることを悟り、来たからには帰さない覚悟を決める。
卓瀾江(タク・ランジャン)と白小笙(バイ・シャオシェン)は楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)の宴に向かうが、楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)はまだ到著しておらず、二人は口論を始める。白小笙(バイ・シャオシェン)は、卓瀾江(タク・ランジャン)が楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)の好きな料理まで覚えているほど彼女に好意を抱いていることに気づく。白小笙(バイ・シャオシェン)は楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)と幼馴染で彼女の好みを熟知していると語り、卓瀾江(タク・ランジャン)に取引を持ちかける。さもなければ、楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)に彼の秘密を暴露すると脅す。卓瀾江(タク・ランジャン)は取引に応じ、白小笙(バイ・シャオシェン)が要求したのは彼の剣だった。
精神的に不安定な顧 (コ)夫人は連れ去られ、楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)と潘樾(パン・ユエ)は安堵する。牢に囚われていたのは顧衫(コ・サン)で、恐らく彼が犯人だろうと推測する。しかし、顧雍(グー・ヨン)が彼をここまで厳しく罰する理由が分からず、二人は牢を出ようとするが、扉は施錠され、謎の気体が充満し始める。顧雍(グー・ヨン)は二人を生かすつもりがないようだ。楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)が来ないため、卓瀾江(タク・ランジャン)と白小笙(バイ・シャオシェン)は県衙へ向かうことにする。潘樾(パン・ユエ)と楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は徐々に意識を失い、潘樾(パン・ユエ)は禾陽に来たことを後悔し始める。楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は自分の正体を明かそうとするが、潘樾(パン・ユエ)は換気口を見つけ、拳で壊して気を失った楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)を抱えて脱出する。
県衙に戻ると、楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)はまだ弱っており、卓瀾江(タク・ランジャン)は潘樾(パン・ユエ)を睨みつける。潘樾(パン・ユエ)は牢で楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)に助けられた場面を思い出し、二ヶ月前の出来事を回想する。牢獄で悲しみに暮れていた時、郡主が面会に訪れ、楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)の死の真相究明に協力を申し出た。郡主も潘樾(パン・ユエ)が犯人とは思っておらず、朝廷内の勢力争いを調べていた。潘樾(パン・ユエ)は犯人を見つけると誓ったが、今は上官芷(シャングワン・ジー)を心配しており、自責の念に苦しむ。白小笙(バイ・シャオシェン)は卓瀾江(タク・ランジャン)に変装し、彼の剣を持って闇市で詐欺行為を働く。
潘樾(パン・ユエ)は楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)への想いを自覚し、彼女と接するのがぎこちなくなる。顧衫(コ・サン)を探すのは困難なので、彼をおおびき出すため、灯会を再開し、事件を起こす計画を立てる。卓瀾江(タク・ランジャン)は県衙と共同で灯会を開催すると申し出るが、住民たちは灯会を恐れている。楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は卓瀾江(タク・ランジャン)に花車巡遊を提案する。潘樾が仮対すると、楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は卓瀾江には価合わないと言い、潘樾も表に出るのが苦手だと付け加える。潘樾は案の定、提案に乗ってしまう。楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は内心でほくそ笑む。卓瀾江は誰かが自分の名を使って闇市で詐欺行為をしていると聞き、白小笙(バイ・シャオシェン)を見つける。しかし、白小笙(バイ・シャオシェン)は全て自分の物だと主張し、以前奪われた物だと嘘をつく。二人は何者かの接近に気づき、白小笙(バイ・シャオシェン)は逃げようとするが間に合わず、次々と黒装の男たちが襲いかかってくる。間一髪で救援が到著し、彼らは追っ手を振り切る。
第13話の感想
第13話は、緊迫感あふれる展開と登場人物たちの複雑な心情が巧みに描かれており、息つく暇もないほど引き込まれました。特に、潘樾と楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)の地牢脱出劇は手に汗握るシーンでした。顧雍(グー・ヨン)の冷酷さと、追い詰められた二人の必死さが際立ち、物語の緊迫感を高めています。潘樾が換気口を拳で壊すシーンは、彼の楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)への強い想いが感じられ、胸を打たれました。
また、卓瀾江と白小笙(バイ・シャオシェン)のコミカルなやり取りも、重苦しい雰囲気の中での良いアクセントになっています。白小笙(バイ・シャオシェン)のしたたかさと卓瀾江の天然さが絶妙にマッチしており、二人の今後の展開が楽しみです。白小笙(バイ・シャオシェン)が卓瀾江の剣を手に入れた目的も気になるところです。
そして、物語の核心に迫る重要な情報も明らかになりました。顧衫(コ・サン)の存在、そして潘樾と郡主の過去の繋がり。これらの伏線が今後どのように物語に影響していくのか、期待が高まります。潘樾の過去の誓いと、現在の楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)への想い。彼の葛藤が今後の展開を左右しそうです。
つづく