阿沢(アーゼ)が急に玲児(レイアル)を追い回し始めたが、楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)に止められた。彼女は二人に芝居を打たせ、犯人を誘き出そうとしたのだが、阿沢(アーゼ)と玲児(レイアル)にはどうにも上手く演じることができない。楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は焦って周りで右往左往し、周りの人たちは笑い転げていた。そこで楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は閃き、冷酷無比な劉(リュウ)捕快に芝居を頼むことにした。多額の銀子を提示して、ようやく劉(リュウ)捕快は引き受けた。
一方、白小笙(バイ・シャオシェン)と卓瀾江(タク・ランジャン)は追手に追われ、仮の場所に身を隠していた。追手は金水幇だとすぐに判明し、彼らの持ち物からあるメモが見つかった。卓瀾江(タク・ランジャン)はそのメモを見て、銀雨楼に内通者がいると確信した。銀雨楼の部下たちは、3年前に先代が彼らの策略によって命を落としたことを理由に、卓瀾江(タク・ランジャン)にここに留まるよう懇願した。卓瀾江(タク・ランジャン)は仕方なく承諾した。白小笙(バイ・シャオシェン)は抜け出そうとしたが、部下たちに阻まれた。しかし、卓瀾江(タク・ランジャン)だけは白小笙(バイ・シャオシェン)を信じており、彼女を解放した。
潘樾(パン・ユエ)は楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)のことを考えると心が乱れ、彼女が来ると姿を隠した。楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は彼の最近の奇妙な行動に気づいていたが、巡遊の準備で忙しいのだろうと思っていた。卓瀾江(タク・ランジャン)から公務で多忙のため、灯会の準備は楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)と潘樾(パン・ユエ)に任せるとの伝言が届いた。白小笙(バイ・シャオシェン)は銀雨楼に追われることを恐れ、卓瀾江(タク・ランジャン)のそばにいるのが一番安全だと考え、彼の傍に留まった。白小笙(バイ・シャオシェン)は卓瀾江(タク・ランジャン)に、金水幇を壊滅させた事件について尋ねた。本当にあんなに多くの人を殺したのかと。卓瀾江(タク・ランジャン)はその時のことを語り、父親の仇を討つために金水幇を血祭りに上げたが、心に深い悲しみを刻んだのだと明かした。金水幇は2ヶ月前に突如現れたが、それは楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)に事件が起きた日でもあった。
灯会の当日、潘樾(パン・ユエ)は巡遊を行い、街を練り歩いた。卓瀾江(タク・ランジャン)は灯会が始まったので、白小笙(バイ・シャオシェン)と共に銀雨楼の追手から逃れる計画を立てた。白小笙(バイ・シャオシェン)は彼と共にしばらく逃げた後、多くの金水幇の人間と遭遇した。しかし、それは卓瀾江(タク・ランジャン)の策略だった。両者が激しく戦う中、白小笙(バイ・シャオシェン)は隅で様子を窺っていたが、刺客に捕まってしまった。卓瀾江(タク・ランジャン)は白小笙(バイ・シャオシェン)を気にかけないふりをして、すぐに刺客を捕らえた。駆けつけた孫震(スン・ジェン)によると、捕らえられた男は銀雨楼の内通者だった。卓瀾江は素早くこの一件を片付け、楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)の元へ向かった。
儀式が始まろうとした時、劉(リュウ)捕快は腹痛を訴えた。潘樾(パン・ユエ)は橋の上から景品を投げ、対岸の顧雍(グー・ヨン)は静かに全てを見つめていた。景品を手に入れた人物が潘樾(パン・ユエ)と共に点灯を行おうとしたその時、楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)が剣を持って襲いかかってきた。実は、劉(リュウ)捕快に頼れないと悟った楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は、自ら悪女を演じて騒ぎを起こし、その場を立ち去ったのだった。人気のない場所に辿り著くと、何者かが楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)に襲いかかってきたが、卓瀾江が間一髪で彼女を守った。襲ってきたのは顧衫(コ・サン)だった。驚いた楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は、先ほどの騒ぎで迷惑をかけた人たちに謝ろうとしていた。犯人が捕まり、緊張が解けた一同は灯会を楽しんだが、楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)と卓瀾江の親密な様子を見た潘樾(パン・ユエ)は先にその場を去った。卓瀾江は今夜、愛する人に告白するつもりだと語り、楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は驚き、なぜ教えてくれなかったのかと彼を責めた。
第14話の感想
第14話は、ハラハラドキドキの展開からほっこりするシーンまで、様々な要素が詰まった盛り沢山なエピソードでした。特に印象的だったのは、楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)の機転と行動力です。劉(リュウ)捕快のハプニングにもめげず、自ら悪女を演じて騒ぎを起こし、見事犯人を炙り出す彼女の勇気と機転には感服しました。コメディタッチな演技も、シリアスな戦闘シーンもこなせる彼女の versatility な魅力が改めて際立っていました。
卓瀾江の冷静な判断力と、白小笙(バイ・シャオシェン)を守る姿も印象的でした。金水幇との戦闘シーンは迫力満点で、彼の武術の腕前も改めて確認できました。白小笙(バイ・シャオシェン)とのやり取りも、時にコミカルで、二人の関係性の変化も今後の展開に期待を持たせるものでした。
一方で、潘樾(パン・ユエ)の切ない心情も胸を締め付けました。楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)と卓瀾江の親密な様子を見て、一人寂しく去っていく彼の後ろ姿は、見ているこちらも辛くなってしまうほどでした。彼の恋の行方も気になるところです。
つづく