潘樾(パン・ユエ)は楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)を李(リー)家へ連れて行き、真犯人を捜索開始。銀雨楼の孫震(スン・ジェン)も捜査に協力する。楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は、犠牲者の胃の中から牛肉を食べていない者を見つけ、夏鍾草による毒殺と断定。さらに、屋根裏に仕掛けられた貨郎鼓と鼠で怪奇現象を演出していたことも判明。銀雨楼の陳(チェン)香主に疑いがかかる。
楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は、夏鍾草の毒に触れた手は水につけると黒くなると嘘をつき、陳(チェン)香主を牽製。実際には、腕の傷跡を探していた。彼女は、毒殺を手伝った侍女が殺害されたと推理。陳(チェン)香主は仮論するが、結局、潘樾(パン・ユエ)の手下に殺される。
李(リー)家の葬儀で、楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は死について思いを馳せる。潘樾(パン・ユエ)は、彼女の生い立ちを調べ上げており、10年前両親を亡くし、禾陽で老姜頭(ロウ・ギャントウ)に育てられたこと、そして、彼女がかつての婚約者であることを明かす。彼は、彼女に再び楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)として生きてほしい、そして結婚してほしいと告げる。
上官家の千金、上官芷(シャングワン・ジー)は潘樾(パン・ユエ)を慕っている。潘樾(パン・ユエ)の失踪に焦る上官芷(シャングワン・ジー)は、姉の上官蘭(シャングワン・ラン)から潘樾(パン・ユエ)と楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)の結婚の話を聞き、激怒する。かつて、楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は潘家に助けを求めたが、罪人の娘として拒絶された過去があった。楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は、潘樾(パン・ユエ)の真意を測りかねる。
潘樾(パン・ユエ)は楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)に結婚の準備を始めるよう促すが、楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は拒否。潘樾(パン・ユエ)は、5日後の婚約の期日までに彼女を説得するつもりだ。楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は、老姜頭(ロウ・ギャントウ)の薬を求めて鬼市へ。潘樾(パン・ユエ)も変装して後を追う。鬼市で、二人は骨相を見る盲目の占い師に出会い、「本来は相思相愛の二人なのに…」と嘆かれる。
楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)の友人、白小笙(バイ・シャオシェン)の案内で、二人は捕霊蛇を探すが、潘樾(パン・ユエ)の身分が露見し、蛇は逃げてしまう。潘樾(パン・ユエ)は、蛇を捕まえるため、刃物だらけの水路に飛び込む。楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は心を動かされるが、結婚は拒否する。潘樾は、楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)が潘家を訪ねてきた時の事情を説明し、謝罪する。結婚は償いのつもりだったが、彼女の気持ちを考えていなかったと仮省し、真心からの想いを伝える。
潘樾の屋敷で、上官芷(シャングワン・ジー)は彼に詰め寄り、妾でもいいから結婚させてほしいと懇願するが、潘樾にとって彼女はただの妹分だった。
婚礼当日、楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は潘樾から贈られた婚礼衣装を著る。すると、棺桶が届けられる。上官芷(シャングワン・ジー)は楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)を捕らえ、顔を交換して潘夫人になろうとする。楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は抵抗し、逃亡する。
婚礼の時刻を過ぎても、潘樾は待ち続ける。ついに、楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)が現れ、結婚を受け入れる。二人は式を挙げるが、楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)の顎には薄い傷跡があった。
第2話 感想
第二話は、サスペンスフルな展開とロマンスが絶妙に絡み合い、見応えのあるエピソードでした。李(リー)家の事件の真相究明は、楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)の鋭い観察眼と推理力によって鮮やかに解決され、見ていて爽快感がありました。特に、夏鍾草の毒を使ったトリックや、侍女の死の真相など、細かい伏線が回収されていく過程は、推理小説を読んでいるような面白さがありました。
一方で、潘樾と楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)、そして上官芷(シャングワン・ジー)の三角関係も大きく動き出しました。潘樾の過去の言動や、楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)の複雑な境遇が明らかになるにつれ、二人の関係性がより深みを増していきます。潘樾の真摯な想いと、楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)の揺れる気持ちが丁寧に描かれており、二人の今後がますます気になります。特に、鬼市での潘樾の行動は、彼の楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)への深い愛情を示す印象的なシーンでした。
また、上官芷(シャングワン・ジー)の歪んだ愛情表現も、物語に緊張感を与えています。彼女の潘樾への執著は、悲劇的な結末を予感させ、今後の展開に不安を抱かせます。美しい容姿への執著と、それゆえの苦悩も描かれており、彼女もまた、悲しい運命を背負った人物であることが伺えます。
つづく