潘樾(パン・ユエ)は銀雨楼の経営を商会に委託することを決め、感謝の宴を設けた。しかし、これは潘樾(パン・ユエ)と楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)が仕掛けた罠だった。楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は酔ったふりをして、潘樾(パン・ユエ)に部屋まで送ってもらう。潘樾(パン・ユエ)は、内部に潜むスパイがこの機に動くはずだと考えていた。

楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は仲間たちに情が湧き、スパイがいるとは信じ難かった。潘樾(パン・ユエ)と楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)が去った後、老主簿と劉(リウ)捕頭も宴席を後にした。潘樾(パン・ユエ)は部下と共にスパイ捜索を開始。劉(リウ)捕頭の挙動が不審で、彼の部屋からは証拠が見つかった。

老主簿は引退を申し出た。潘樾(パン・ユエ)は高齢を考慮し、これを承諾。しかし、老主簿は劉(リウ)捕頭の件を尋ねた。潘樾(パン・ユエ)は法の厳しさを説き、老主簿は弱った様子で去ったが、密かに銀雨楼の裏山へ向かい、卓(ジュオ)父が残した証拠を探した。

実は、潘樾(パン・ユエ)はスパイが老主簿だと既に気づいており、阿澤(アーザー)を待機させていた。老主簿は阿澤(アーザー)を見て、全てを告白することなく毒を飲んで自害した。しかし、現場からは卓(ジュオ)父の手紙が見つかった。潘樾(パン・ユエ)は、卓(ジュオ)父が身の安全のために手紙を黒幕に渡さなかったと推測した。

楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は手紙を見て、動揺を隠せない。この手紙は家族の運命を変えたものだった。劉(リウ)捕頭は、自分が罠に嵌められたと気づき、潘樾(パン・ユエ)の知略に感服した。

10年前の京城からの使者の手がかりを求め、潘樾(パン・ユエ)と楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は望月橋へ。店主に尋ねるも、女将に遮られる。楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は潘樾に女将の気を引くよう頼む。店主は9年前に商という美女を見たが、天師復活事件の犠牲者になったと語った。

楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は恐怖に襲われた。事件当時、禾陽に来たばかりで、現場にも行ったのだ。潘樾も事態の奇妙さに驚き、二人は巻宗を調べることにした。

禾陽で殺された8人の女性は八卦に対応していた。商という女性が楊(ヤン)父に情報を伝えた人物だと判明。犯人は洛雲門の弟子と噂されていた。洛雲門の薛漸離(セツ・ゼンリ)と陸哀歌(リク・アイカ)は民衆から尊敬されていた。しかし、洛雲門からは殺人献祭で仙人になる秘術が記された書物が見つかった。だが、最初の犠牲者が出る前に陸哀歌(リク・アイカ)は既に亡くなっていた。その後、天師復活殺人事件が起きた。

真相を探るため、楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は師匠の白小笙(バイ・シャオシェン)を訪ねたが、不在だった。捜索中、師匠が突然現れ、潘樾を追い回した。楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)が誤解を解いたが、師匠は潘樾に不満を抱いていた。気まずさを避けるため、師匠は潘樾に庭仕事をしさせ、夕食時もその話題を避けた。

二人は白小笙(バイ・シャオシェン)の家に泊まることになった。潘樾は師匠のいびきで眠れず、楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)と庭で落ち合った。楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は潘樾のために酒菜を用意し、師匠は娘のように自分を思っていると説明した。楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は、過去に濡れ衣を著せられた時、師匠が助けてくれたことを思い出した。

一方、孫震(スン・ジェン)は卓瀾江(タク・ランジャン)に、黒幕は見たことがなく、京城の質屋に品物を届けただけだと話していた。卓瀾江(タク・ランジャン)は質屋へ向かうが、会うことはできなかった。白小笙(バイ・シャオシェン)も後を追いかけ、想いを告白するが、卓瀾江(タク・ランジャン)は拒絶した。

師匠の不安を解消するため、潘樾は楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)を遠ざけ、師匠と二人きりになった。潘樾は郡主の件を解決し、楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)を幸せにすると誓った。

第23話の感想

第23話は、様々な伏線が回収されつつ、新たな謎が提示される展開で、息つく暇もないほど引き込まれました。特に、老主簿がスパイだったという衝撃の事実は、物語全体に大きな影を落としました。彼がこれまで見せてきた穏やかで忠実な姿は一体何だったのか?彼の真意、そして自害を選んだ理由など、深く考えさせられる点が多く、非常に心に残りました。

また、楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)の手元に再び戻ってきた卓(ジュオ)父の手紙も重要なポイントです。家族の運命を変えたこの手紙が、今後どのような役割を果たしていくのか、非常に気になります。楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)の揺れ動く心情も繊細に描かれており、彼女の苦悩が手に取るように伝わってきました。

そして、天師復活事件との繋がりも明らかになり、物語はますます複雑さを増しています。八人の犠牲者と八卦との関連性、洛雲門の秘術、そして既に亡くなっていた陸哀歌(リク・アイカ)の存在など、謎は深まるばかりです。これらの謎がどのように解き明かされていくのか、今後の展開に期待が高まります。

一方で、白小笙(バイ・シャオシェン)と潘樾、楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)のコミカルなやり取りは、緊迫した物語の中で良い息抜きとなっています。師匠としての白小笙(バイ・シャオシェン)の厳しさ、そして楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)への深い愛情が感じられるシーンは、心温まるものがありました。潘樾と白小笙(バイ・シャオシェン)の関係性の変化も今後の見どころの一つと言えるでしょう。

つづく