郡主の計らいで、潘樾(パン・ユエ)は都へ戻る勅命を受けた。県衙の皆は喜び、盛大な宴を開いて潘樾(パン・ユエ)と楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)の送別をした。劉(リウ)捕頭は潘樾(パン・ユエ)の赴任で県衙が活気づき、民の暮らしが安定したことに感謝を述べた。潘樾(パン・ユエ)は禾陽を故郷と思い、これからも善を尽くすよう皆に告げた。楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)はかつて埋めた玉佩を掘り出し、潘樾(パン・ユエ)と対にし、変わらぬ友情を確かめ合った。
一方、卓瀾江(タク・ランジャン)は洪福酒楼からの知らせを受け単身で向かった。白小笙(バイ・シャオシェン)は彼の身を案じこっそり尾行するが、見つかってしまい剣を突きつけられる。騒ぎを聞きつけた人々に卓瀾江(タク・ランジャン)は非難され、白小笙(バイ・シャオシェン)は慌てて事情を説明した。卓瀾江(タク・ランジャン)は父の言っていた「兄弟」を探し出し、連日質屋で騒ぎを起こしていたが、ついにその男に会えた。しかし、真の黒幕ではなかった。卓瀾江(タク・ランジャン)は父が誰に仕えていたのかを知りたがった。男は、隣の者を殺せば会わせると言い、卓瀾江(タク・ランジャン)は苦境に立たされた。
潘樾(パン・ユエ)と楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は都への道を歩んでいた。楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)はかつて両親と都を離れた時の道を思い出し、感慨深げだった。都に著くと、潘樾(パン・ユエ)は役人に連れられ宮中へ、楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は阿澤(アーザー)に上官家へ送られた。上官蘭(シャングワン・ラン)は妹の上官芷(シャングワン・ジー)を温かく迎えたが、楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は居心地が悪かった。上官蘭(シャングワン・ラン)は上官芷(シャングワン・ジー)が飼っていた犬を連れてきたが、楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は犬が苦手で、玲児(レイアル)が機転を利かせて助けた。上官蘭(シャングワン・ラン)は潘樾(パン・ユエ)との仲を尋ね、妹の幸せを願い、最高の結婚式を挙げさせると約束した。しかし楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は、本物の上官芷(シャングワン・ジー)が亡くなっていることを知り、罪悪感に苛まれていた。
潘樾(パン・ユエ)は皇后と郡主に謁見したが、皇后は潘樾(パン・ユエ)と郡主の結婚を決め、潘樾(パン・ユエ)は承諾せざるを得なかった。潘(パン)父はこの話を聞き、これ以上の調査をやめるよう潘樾(パン・ユエ)に言った。駙馬になれば出世は約束されていると考えたのだ。皇后は礼部に結婚の準備を命じ、潘樾の予定は来月まで埋まった。楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は上官芷(シャングワン・ジー)の部屋で、潘樾との絵をたくさん見つけ、複雑な気持ちになった。二人の未来はないと分かっていながらも、潘樾のことが気になって仕方がなかった。
楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は玲児(レイアル)が何かと助けてくれることに気づき、理由を尋ねた。玲児(レイアル)は楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)が上官芷(シャングワン・ジー)ではないことに気づいていた。事故の後、楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)の様子が変わり、仵作道具を見つけたことで確信したという。しかし、玲児(レイアル)は誰にも言わず、今の優しい楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)との静かな日々を壊したくなかったのだ。楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は感動し、玲児(レイアル)と姉妹になることを誓った。上官蘭(シャングワン・ラン)は豪華な食事を用意したが、楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は食べ過ぎてしまった。その時、潘樾から風雅苑へ来るようにとの連絡が入った。楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)はすぐに出かけようとしたが、玲児(レイアル)に止められた。知り合いに見つかれば面倒なことになると忠告したのだ。
風雅苑で、楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は上官芷(シャングワン・ジー)の宿敵、司馬暄(シバ・ケン)に遭遇した。司馬暄(シバ・ケン)は楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)を無理やり茶席に連れ込み、潘樾と郡主の結婚を告げた。楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は驚きながらも冷静さを保ち、司馬暄(シバ・ケン)たちの嘲笑に毅然と仮論した。司馬暄(シバ・ケン)は楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)に花粉を差し出し、恥をかかせようとした。しかし楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は見破り、わざと司馬暄(シバ・ケン)の顔に花粉をこぼした。結果、司馬暄(シバ・ケン)は蜂に刺されてしまった。
第25話 波乱の予感漂う展開に目が離せない!
第25話では、潘樾の都への帰還と、それと同時に巻き起こる様々な出来事が描かれ、今後の展開への期待が高まるエピソードとなりました。喜びに満ちた送別会とは対照的に、卓瀾江(タク・ランジャン)の孤独な戦いや、楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)の抱える複雑な思いが交錯し、物語に深みを与えています。
特に印象的なのは、楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)の立場です。上官芷(シャングワン・ジー)としての生活に喜びを感じながらも、偽りであることへの罪悪感に苛まれる彼女の葛藤は、見ている側にも胸が締め付けられるものがあります。玲児(レイアル)との姉妹の契りは、偽りの生活の中で唯一の救いのように感じられ、今後の二人の関係性にも注目したいところです。
一方、潘樾は都へ戻り、皇后の策略によって郡主との結婚を迫られます。順風満帆に見える彼の 앞날にも、波乱の影が落ち始めています。真実を追い求める卓瀾江(タク・ランジャン)もまた、危険な状況に身を置いており、今後の展開が非常に気になります。
それぞれのキャラクターがそれぞれの思惑を抱え、物語は複雑に絡み合っていきます。果たして、潘樾と楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)の運命は?卓瀾江(タク・ランジャン)は真実を掴むことができるのか?次回への期待が膨らむ、見応えのあるエピソードでした。
つづく