楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は潘樾(パン・ユエ)への信頼を胸に、郡主との面会に臨んだ。郡主は采薇(ツァイウェイ)を試すため、毒が入っていると思わせる酒を勧めた。しかし、采薇(ツァイウェイ)は臆することなく一気に飲み幹した。実は毒など入っておらず、郡主は采薇(ツァイウェイ)の胆力に驚き、そして潘樾(パン・ユエ)に見初められた女性がどんな人物か興味を持っていたが、今やその勇敢さに感嘆し、潘樾(パン・ユエ)にこんな親友がいることを羨ましくさえ思った。
その後、郡主は采薇(ツァイウェイ)を連れて潘樾(パン・ユエ)の元へ向かった。馬車へと向かう途中、郡主は機転を利かせて礼部の孫(ソン)大人をうまく撒いたが、馬車に乗り込むところを白小笙(バイ・シャオシェン)に見られてしまい、誤解を招いてしまう。潘樾(パン・ユエ)と采薇(ツァイウェイ)は再会を喜び、まるで長い間離れていたかのように互いを想っていた。そんな二人を見て、郡主はからかい半分に言葉をかけた。潘樾(パン・ユエ)は郡主に歌姫の事件について話し、黒幕を一刻も早く見つけなければならないと訴えた。
続いて、潘樾(パン・ユエ)と楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は青帝(チンテイ)との約束の場所へ向かった。そこでは舞姫たちが優雅な雲間舞を舞い、幻想的な光景が広がっていた。青帝(チンテイ)は既に芸児(ユンアル)に潘樾(パン・ユエ)たちと協力して黒幕を討つよう指示を出していた。しかし、采薇(ツァイウェイ)は潘樾(パン・ユエ)と一緒にいるところを見られて誤解されることを心配していた。だが、潘樾(パン・ユエ)は気に留める様子もなく、二人にとって思い出深い場所、子供の頃よく遊んだ秘密基地の桃林へと采薇(ツァイウェイ)を連れて行った。
桃林の中で、采薇(ツァイウェイ)は二人の名前を木に刻み、永遠の愛を誓った。潘樾(パン・ユエ)はこの桃林をずっと大切に守り、幼い頃の采薇(ツァイウェイ)との約束を覚えていた。上官蘭(シャングワン・ラン)の話になり、二人は彼女を欺きたくないという思いを共有した。しかし、潘樾(パン・ユエ)が采薇(ツァイウェイ)を家まで送った際、親密な様子を蘭に見られてしまう。蘭の問いかけに、潘樾と采薇(ツァイウェイ)は言葉を詰まらせた。蘭は怒りを抑えきれず、なぜ采薇(ツァイウェイ)と関係を持っているのか、駙馬の夢を見ているのかと潘樾を責め立てた。采薇(ツァイウェイ)は自分の想いを諦めたと説明したが、蘭には潘樾のために身を引いたようにしか見えなかった。蘭は潘樾に采薇(ツァイウェイ)への責任を取るよう迫り、潘樾は来月の十五日までに郡主との婚約を解消し、蘭に納得のいく答えを出すことを約束した。
卓瀾江 (タク・ランジャン)は、指示を遂行するために無実の人を殺さなければなりませんでした。その結果、幼い息子だけが残されました。一方、白小笙(バイ・シャオシェン)は卓瀾江 (タク・ランジャン)が帰ってこないことに心を痛め、彼を探しに出ます。すると、彼が飲んでいるのを見つけました。白小笙(バイ・シャオシェン)は何も聞かず、ただ静かに彼と一緒に飲み続けます。
気が付くと、二人はたくさんの酒を飲んでいました。卓瀾江 (タク・ランジャン)は酔った白小笙(バイ・シャオシェン)を背負って帰宅します。白小笙(バイ・シャオシェン)は彼の肩に傷があることに気づき、急いで薬を塗ります。酒の影響で二人の距離は縮まり、心臓の鼓動も高まります。その瞬間、卓瀾江 (タク・ランジャン)は自分の感情を隠せなくなり、白小笙(バイ・シャオシェン)にキスをします。彼女のそばにいると、卓瀾江 (タク・ランジャン)は自分が人間であると感じるのです。
翌朝、卓瀾江(タク・ランジャン)は目を覚ますと、隣に白小笙(バイ・シャオシェン)の姿があった。思わず起き上がると、小笙は眠っているふりをしながら、束の間の静寂を味わっていた。しかし、瀾江が部屋を出るとすぐに“あの人物”が現れ、主人が三日後に馬車を送り、会見に応じると告げた。この様子を見ていた小笙は、その人物が怪しいと瀾江に忠告する。瀾江は昨夜のことを説明しようとするが、小笙は「お互い好き同士だったんだし、気にしないで」と返し、どんな危険なことがあっても一緒にいると瀾江に抱きついた。
一方、青帝(チンテイ)のもとに万ママ(ワンママ)が舞姫選びに来たが、芸児(ユンアル)が選ばれず、青帝(チンテイ)は激怒した。他の舞姫ではこの任務を任せられないと考えていたからだ。そこで、楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)が自ら舞を踊ることを決意する。以前、義莊で盗掘者を追い払う際に、宙に浮いているように見せる方法を思いついた采薇(ツァイウェイ)は、その方法で舞を披露することにした。潘樾は彼女の身を案じたが、最終的には采薇(ツァイウェイ)の意思を尊重した。
その後、采薇(ツァイウェイ)は青帝(チンテイ)のもとに滞在し、舞の稽古に励んだ。慣れない舞に悪戦苦闘し、一晩で何度も転んでしまう。雲裳(ユンシャン)の死後、青帝(チンテイ)はこの舞を踊ることはなかった。芸児(ユンアル)に教えようとしたのは、彼女が雲裳(ユンシャン)とどこか価ていたからだ。しかし、采薇(ツァイウェイ)は雲裳(ユンシャン)たちの無念を晴らすため、さらに熱心に練習に打ち込んだ。
第26話の感想
第26話は、様々な感情が交錯する展開に目が離せませんでした。まず、楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)の勇敢さと機転、そして潘樾への深い愛情が印象的でした。郡主の試練を堂々と乗り越え、自らの手で愛を確かめる姿は、まさにヒロインの風格を感じさせます。一方、潘樾は采薇(ツァイウェイ)への愛と上官蘭(シャングワン・ラン)への責任の間で葛藤する姿が切なく、今後の展開がますます気になります。二人の幼い頃の思い出が詰まった桃林のシーンは、二人の絆の深さを改めて感じさせ、胸が締め付けられるようでした。
また、卓瀾江(タク・ランジャン)と白小笙(バイ・シャオシェン)の関係にも大きな進展がありました。互いに惹かれ合いながらも、様々な事情が二人の距離を隔てていましたが、今回ついに想いが通じ合ったシーンは、見ているこちらも温かい気持ちになりました。しかし、瀾江を待ち受ける運命の影は依然として濃く、今後の二人の関係がどうなるのか不安も残ります。
そして、青帝(チンテイ)のもとで舞の稽古に励む采薇(ツァイウェイ)の姿も印象的でした。雲裳(ユンシャン)の死後、封印されていたかのような雲間舞を、采薇(ツァイウェイ)がどのように披露するのか、期待が高まります。同時に、芸児(ユンアル)が選ばれなかったことに対する青帝(チンテイ)の怒りも、物語に新たな波乱を予感させます。それぞれのキャラクターがそれぞれの想いを胸に、運命の糸に導かれるように進んでいくストーリー展開に、ますます引き込まれていきます。今後の展開から目が離せません。
つづく