白小笙(バイ・シャオシェン)は卓瀾江(タク・ランジャン)のために心を込めて料理を作り、鶏のスープまで用意しました。「きっと瀾江様の胃袋を掴めます!」と自信満々。卓瀾江(タク・ランジャン)はなぜ自分が好きなのか尋ねると、白小笙(バイ・シャオシェン)は「かっこいいから」と答えました。潘樾(パン・ユエ)もかっこいいと評判ですが、白小笙(バイ・シャオシェン)にとっては卓瀾江(タク・ランジャン)が一番。「惚れた弱みですね」と微笑む彼女。しかし、卓瀾江(タク・ランジャン)は内心複雑な思いを抱いていました。白小笙(バイ・シャオシェン)が来てからずっと家事に追われ、外出もしていないので、連れ出すことにしました。最初は乗り気じゃなかった白小笙(バイ・シャオシェン)も、一日を一緒に過ごせると聞いて、すぐに著替えに行きました。
白小笙(バイ・シャオシェン)は50両の玉飾りが気に入りましたが、高すぎて諦めました。二人は縁結びの木の下へ。名前を書いた札をかけると永遠に結ばれるという言い伝えがあり、恥ずかしがる白小笙(バイ・シャオシェン)を見て、卓瀾江(タク・ランジャン)は自ら願い事をしようと提案します。札を木にかけた白小笙(バイ・シャオシェン)は、一生の幸せまでは望まず、ただ卓瀾江(タク・ランジャン)のどんなに険しい道のりも共に歩めたらと願いました。しかし、目を開けると卓瀾江(タク・ランジャン)はこっそり姿を消していました。
青帝(チンテイ)は雲裳(ユンシャン)を襲ったのが左(ズオ)苑主だと確信し、潘樾(パン・ユエ)と楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)に助けを求めました。白小笙(バイ・シャオシェン)も二人を訪ね、卓瀾江(タク・ランジャン)がまた姿を消したと心配そうに告げます。楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は白小笙(バイ・シャオシェン)の家で、黒幕と同じ香料の匂いに気づき、白小笙(バイ・シャオシェン)は姜族の店主から買ったと説明しました。潘樾(パン・ユエ)と楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)はすぐにその店主を訪ね、羊の角の模様が姜族の印だと知ります。姜族は朝廷と長年戦争状態にあり、洛西に移り住んだ者も多いので、黒幕もその一人だと推測されます。彼らは羊角の雲紋を印として朝廷内に勢力を築いていました。洛西出身の役人は出世の機会が少ないため、黒幕はひそかに籍を変えた可能性があります。潘樾(パン・ユエ)は阿澤(アーザー)に調査を指示しました。
太尉夫人は郡主の姉で、結婚の準備に忙殺されていました。司馬さんが潘樾(パン・ユエ)と楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)が親密にしているのを見たと告げ口に来ますが、夫人は取り合いません。卓瀾江(タク・ランジャン)は黒幕に引き合わされ、潘樾(パン・ユエ)に父の仇を討つと誓います。賈(ジア)夫人は潘樾(パン・ユエ)を宴に招き、潘樾(パン・ユエ)は不審に思いながらも出席しました。郡主は急なことで、自分も今朝知ったと言います。賈(ジア)夫人と太尉は家宴を開き、潘樾(パン・ユエ)と楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)の関係を問い詰め、郡主だけを想うように釘を刺しました。食後、太尉は潘樾(パン・ユエ)を庭に連れ出し、駙馬としての心得を語ります。卓瀾江(タク・ランジャン)は壁に隠れ、隙を見て潘樾(パン・ユエ)を襲撃し逃走しました。幸い潘樾(パン・ユエ)の傷は軽傷でした。
楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は心配でこっそり太尉府へ見舞いに行きます。阿澤(アーザー)から潘樾の無事の知らせを受けますが、面会は容易ではありません。郡主の計らいで二人は再会。潘樾は襲撃したのが卓瀾江(タク・ランジャン)で、殺意はなかったことから黒幕への潜入ではないかと推測し、卓瀾江(タク・ランジャン)の危険を案じます。卓瀾江は警備の厳重な「水波紋」という組織に入り、陳大人もそこに潜伏していました。黒幕はまだ卓瀾江を完全に信用しておらず、隙を狙っています。
潘樾は数日太尉府に滞在した後、口実を作って立ち去りました。
第28話の感想
第28話は、様々な思惑が交錯する緊迫感溢れる展開でした。白小笙(バイ・シャオシェン)と卓瀾江のシーンは、一見ほのぼのとした恋人同士の日常を描いているようで、実はそれぞれの胸の内にある葛藤や不安が垣間見え、切ない気持ちになりました。白小笙の献身的な愛情と、それに対する卓瀾江の複雑な仮応は、今後の二人の関係がどうなっていくのか、ますます気になる展開です。特に、縁結びの木の下でのシーンは印象的で、白小笙の健気な願いとは裏腹に、卓瀾江がこっそり姿を消すという行動は、彼の抱える秘密や苦悩の深さを物語っているように感じました。
一方、物語の核心となる陰謀の部分も大きく動き出しました。青帝(チンテイ)、潘樾、楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)が協力して黒幕を追う中、姜族との繋がりや、洛西出身の役人というヒントが明らかになり、真相に少しずつ近づいている緊張感が高まります。特に、楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)が白小笙の家で香料の匂いに気づくシーンは、彼女の洞察力の鋭さが光る場面でした。そして、物語の終盤で明らかになった卓瀾江の潜入は、大きな衝撃を与えました。黒幕への復讐心と、白小笙への愛情の間で揺れ動く彼の苦悩は、今後の物語の鍵を握っていると言えるでしょう。
つづく