潘樾(パン・ユエ)は楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)が矢に当たったのを見て大変心配したが、幸い大事には至らなかった。彼女は懐に護符を入れており、怪我を免れたのだ。潘樾(パン・ユエ)は蔡昇(サイ・ショウ)に、誰かが彼を利用して楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)を殺そうとしたのだと推測し、蔡昇(サイ・ショウ)が黒幕の一味ではない方に賭けに出る。もし自分が間違っていたら命を差し出すが、正しければ生死坊で人命を賭けた賭博を止めるよう要求する。賭けに乗った蔡昇(サイ・ショウ)は、潘樾(パン・ユエ)から生死坊の見取り図を受け取ると、楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)にこっそり逃げるように指示する。

一刻後、蔡昇(サイ・ショウ)は刺客を送り込むが、潘樾(パン・ユエ)は全員を返り討ちにする。楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)がいなくなったことに気づいた蔡昇(サイ・ショウ)は、密かに捜索を命じる。潘樾(パン・ユエ)は動揺する。

楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は慎重に証拠を探しており、そこに潘樾(パン・ユエ)が駆けつけて助ける。二人は五石散の製造場所にたどり著くが、すぐに蔡昇(サイ・ショウ)が扉を破って入ってくる。しかし、潘樾(パン・ユエ)は機転を利かせて火薬を作り、爆発させて楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)と共に船から飛び降りる。蔡昇(サイ・ショウ)は追わず、賭けに負けたことを認めた。

潘樾(パン・ユエ)は真犯人ではなかった。楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は彼を誤解しており、罪悪感を覚える。しかし、潘樾(パン・ユエ)とは一体どんな人物なのか?楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は彼のことがよく分からず、潘樾(パン・ユエ)もまた、彼女が以前とは違うと感じていた。今の上官芷(シャングワン・ジー)に、楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)の姿を重ねて見てしまう。楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は潘樾(パン・ユエ)を信じていいのか分からず、自分の正体を明かすべきか迷う。

黒幕は県衙内の内通者を使い、潘樾(パン・ユエ)を監視することに。翌日、目覚めた楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は全身の痛みを感じていた。10年前、両親は密告によって水波紋に殺され、10年後、組織は後顧の憂いを断つため上官芷(シャングワン・ジー)を殺害した。そう考えると、もう自分の正体を隠す必要はないのかもしれない。

潘樾の背中の傷が悪化し、楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は上官芷(シャングワン・ジー)の紅に生肌散が含まれていることを思い出し、彼の部屋へ行く。上半身裸の潘樾は、来たのが阿澤(アーザー)だと思い込み、薬を塗るように頼む。楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は黙って薬を塗る。潘樾は楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)だと気づき慌てて服を著ようとするが、驚いて転倒してしまう。楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は正体を明かしたい衝動に駆られる。しかし、すぐに阿澤(アーザー)が郡主からの手紙が届いたと知らせに来る。落胆して去っていく楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は、偶然阿澤(アーザー)と玲児(レイアル)の会話から、潘樾には婚約者がおり、そのために潘家と絶縁したことを知る。衝撃を受けた楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は、友人を苦しめたくないと思い、玉佩を埋め、全てを諦めようとする。

潘樾は夢の中で上官芷(シャングワン・ジー)の姿を見る。楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)と上官芷(シャングワン・ジー)の姿が重なり、彼は上の空になってしまう。玲児(レイアル)と阿澤(アーザー)の言い争いを耳にした潘樾は、玲児(レイアル)がわざと楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)の真価をしていると思い込み、自分が錯覚しているのだと考える。

楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)と潘樾はそれぞれに考えを整理し、気持ちが晴れやかになる。楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は水波紋の情報を探し、潘樾も手がかりを探している。阿江(アコウ)は楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)と白小笙(バイ・シャオシェン)が一緒にいるのを見て不審に思い、白小笙(バイ・シャオシェン)に上官芷(シャングワン・ジー)のことを尋ねる。白小笙(バイ・シャオシェン)は、蘭の花結びは楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)に教わったもので、あの日阿江(アコウ)に蘭の花結びを渡したのも自分だと明かし、楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)をかばう。

潘樾と銀雨楼の7日間の猶予が迫り、県衙の面々は逃げ出したい気持ちでいっぱいになる。四大宗族が到著し、銀雨楼は潘樾に説明を求める。しかし潘樾は落ち著いて、犯人を連れてくるように指示する。犯人は陳(チェン)香主の手下で、楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)が陳(チェン)香主を殺したため復讐したと証言する。その時、銀雨楼の少主、卓瀾江(タク・ランジャン)が現れる。楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)は驚きを隠せない。なんと阿江(アコウ)が銀雨楼の少主だったのだ!

第8話感想

第8話は、潘樾と楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)の関係性が大きく揺れ動く、緊迫感と切なさの入り混じるエピソードでした。冒頭から楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)が矢に当たり、生死を彷徨うシーンは息を呑む展開。潘樾の機転と勇敢さによって危機を脱しますが、二人の間にはまだ見えない壁が存在しています。

特に印象的だったのは、潘樾が上官芷(シャングワン・ジー)に楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)の姿を重ねて見てしまうシーン。これは、彼が楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)に特別な感情を抱いていることを示唆する一方で、亡き上官芷(シャングワン・ジー)への未練も感じさせ、複雑な心情にさせられました。楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)もまた、潘樾の優しさに触れながらも、彼の真意を掴みかねて葛藤する様子が切なく描かれています。

真実を隠しながらも惹かれ合う二人。しかし、潘樾の婚約者の存在や、楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)の出生の秘密など、二人の間にはいくつもの障害が立ちはだかります。楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)が玉佩を埋めるシーンは、彼女の諦めと絶望がひしひしと伝わってきて、胸が締め付けられました。

つづく