23歳の林拓(リン・トゥオ)は東元科技大学工業デザイン学科3年生。難病のALSを患っているが、運命に抗い、前向きに生きている。彼女の安知雀(アン・ジーチュエ)は同じ大学のデータサイエンス学科の学生で、林拓(リン・トゥオ)を支えている。

ある日、林拓(リン・トゥオ)は大学のサッカーの試合後、近くの玲瓏生鮮餃子店で餃子を買おうとした。そこでアルバイトをしていた安知雀(アン・ジーチュエ)は、店主が不在のため、初めて餃子を作ることになったが、形も大きさもバラバラで、客は誰も買おうとしなかった。しかし、林拓(リン・トゥオ)はためらうことなく、安知雀(アン・ジーチュエ)が作った餃子を全て買い上げた。そして、餃子を破らないように気を付けて茹でるよう、安知雀(アン・ジーチュエ)に優しく声をかけた。

安知雀(アン・ジーチュエ)の親友、何欣迪(ホー・シンディー)は、彼女にアルバイトを辞めて、自分のライブコマースチームに参加するように勧めたが、安知雀(アン・ジーチュエ)は今の仕事が気に入っていた。林拓(リン・トゥオ)は寮に戻り、ルームメイトの陳光普(チェン・グアンプー)に餃子の見た目をからかわれたが、気にしなかった。安知雀(アン・ジーチュエ)は父親と質素な生活を送っており、最近やっと家の頭金を貯めることができた。一方、何欣迪(ホー・シンディー)はいつも割引のファストフードを食べている。二人の生活スタイルは全く違っていた。何欣迪(ホー・シンディー)は憧れの先輩、江楚城(ジアン・チューチョン)がサッカーの試合を見に大学に戻ってきたことを知り、歯医者に行っていた自分を悔やんでいた。安知雀(アン・ジーチュエ)は朋友圏の写真で林拓(リン・トゥオ)がその試合に出ていたことに気づいた。

翌日、安知雀(アン・ジーチュエ)と林拓(リン・トゥオ)は同じ会社のインターンシップの面接を受けるため、ロープウェイで向かった。林拓(リン・トゥオ)は途中で祖父が病気で入院したと連絡を受け、面接後にお見舞いに行くことを約束した。面接中、安知雀(アン・ジーチュエ)の携帯電話が鳴り、面接官は不機嫌になった。林拓(リン・トゥオ)は安知雀(アン・ジーチュエ)をかばい、自分が責任を取って面接を辞退した。その後、安知雀(アン・ジーチュエ)は林拓(リン・トゥオ)にお礼を言い、WeChatを交換した。あの時餃子を買ってくれた人だと気づいた安知雀。二人はすぐに打ち解け、一緒に食事に行く約束をした。

二人は共に重慶出身で、話が弾んだ。一緒に面接を受け、一緒にインターンをすることになった。安知雀は何欣迪(ホー・シンディー)のライブコマースを手伝うことになっており、林拓(リン・トゥオ)は少し寂しかったが、応援した。何欣迪(ホー・シンディー)は安知雀が林拓(リン・トゥオ)と知り合ったことを知り、二人の仲を取り持とうと積極的に動き出した。

週末、林拓は祖父の見舞いに行き、弟の林野(リン・イエ)を学校に迎えに行った。林野(リン・イエ)は家に帰るとすぐに部屋に閉じこもり、林拓の心配を鬱陶しく思い、両親に勉強を見張るように言われたのだと考えた。林拓は母親に林野(リン・イエ)のことを相談しようとしたが、父親が帰宅した時、腕には点滴の跡があり、病院から帰ってきたばかりだと分かった。林拓は父親に林野(リン・イエ)を医学部に行かせるのをやめるよう話したが、父親は同意せず、逆に林拓に大学院進学を勧めた。母親も林拓に大学院進学を勧め、大学卒業後、良い仕事に就けるか心配していた。林拓は自分の選択にこだわり、自分で食べていくことができると信じていた。

安知雀は父親に会うため家に帰った。父親は娘の様子を見て、恋をしているのではないかとすぐに気づいたが、安知雀はただ笑って答えなかった。父親は安知雀に、自分と母親の恋愛が実らなかった話をした。

林拓は林野(リン・イエ)を家に連れて帰り、彼の気持ちを理解しようと努めた。一方、安知雀は父親にきちんと健康診断を受けるように説得した。父親は仕事でお金を稼ぐことばかり考えていたが、安知雀の説得に負け、ついに同意した。

林拓は祖父の家から重慶に戻る前に、安知雀にメッセージを送って到著時間を知らせた。安知雀はその知らせを聞いて喜び、すぐに家を出て林拓に会いに行った。二人の距離はさらに縮まった。

第1話 感想

「陽だまりのキミと」の第1話は、ALSという重い病気を抱えながらも前向きに生きる林拓と、彼を支える安知雀の純粋な愛の始まりを描いており、心を温かくするエピソードでした。

特に印象的だったのは、餃子屋のシーンです。不器用に包まれた餃子を林拓が全て買い上げる優しさ、そして安知雀の照れくさそうな笑顔。二人の間に流れる穏やかな空気感が、これから始まる恋物語への期待を高めてくれます。

林拓は病気を抱えているにも関わらず、明るく振る舞い、周囲の人々を思いやる姿が魅力的です。安知雀もまた、家庭環境は決して裕福ではないながらも、健気に働き、父親を大切に思う優しい女性として描かれています。二人の境遇は対照的でありながらも、お互いを思いやる気持ちは共通しており、だからこそ惹かれ合う様子が自然に感じられました。

一方で、何欣迪(ホー・シンディー)の存在も物語に彩りを添えています。明るく社交的な彼女は、安知雀とは対照的な性格でありながら、親友として彼女を支え、二人の関係を応援する姿が微笑ましいです。今後の展開で、彼女が二人の恋路にどのように関わっていくのかにも注目したいです。

つづく