安知雀(アン・ジーチュエ)は徐天海(シュー・ティエンハイ)のSNSで彼が海外にいること、そして親から結婚を急かされていることを知る。林拓(リン・トゥオ)は徐天海(シュー・ティエンハイ)の結婚式に出席すると嘘をつき、一週間も姿を消した挙句、戻ってくるなり安知雀(アン・ジーチュエ)に別れを告げる。完全に諦めた安知雀(アン・ジーチュエ)は、早朝に林拓(リン・トゥオ)の家へ荷物をまとめに行った。彼女の悲しむ姿を見た林拓(リン・トゥオ)は心を痛めるも、慰める言葉が見つからない。スーツケースを引きずる安知雀(アン・ジーチュエ)を見送りたくても、きっぱりと拒絶されてしまう。

林野(リン・イエ)の学校が始まる前日、安知雀(アン・ジーチュエ)はシーツや日用品を準備する。林拓(リン・トゥオ)の帰りが遅いので、安知雀(アン・ジーチュエ)は祖父とテレビを見て時間を過ごす。翌日、祖父が林野(リン・イエ)を学校へ送っていく。安知雀(アン・ジーチュエ)は林拓(リン・トゥオ)に嘘の理由を問い詰める。徐天海(シュー・ティエンハイ)には恋人でさえいないのに、なぜ結婚式に出席したと嘘をついたのか。林拓(リン・トゥオ)は言い訳できず、安知雀(アン・ジーチュエ)は他に好きな人がいるに違いないと思い込み、怒って出て行ってしまう。

何欣迪(ホー・シンディー)は陳光普(チェン・グアンプー)に林拓(リン・トゥオ)と安知雀(アン・ジーチュエ)の破局理由を執拗に尋ねるが、彼ははぐらかすばかり。何欣迪(ホー・シンディー)は様々な状況証拠から、林拓(リン・トゥオ)が実家に見合い相手を探しに行ったからだと推測する。陳光普(チェン・グアンプー)は真実を話せず、必死に隠そうとする。一方、林拓(リン・トゥオ)の左手にも痺れが出始め、彼は動揺し、深夜に母・徐麗蓮(シュー・リーリエン)に電話で事情を説明する。

徐麗蓮(シュー・リーリエン)はすぐに林拓(リン・トゥオ)の元へ駆けつけ、抱きしめながら号泣する。林拓(リン・トゥオ)は母を慰めるが、徐麗蓮(シュー・リーリエン)はなぜすぐに話してくれなかったのかと責める。林拓(リン・トゥオ)は心配をかけたくないと答える。徐麗蓮(シュー・リーリエン)は林守正(リン・ショウジョン)に林拓の病気を伝える。出張中の林守正(リン・ショウジョン)もすぐに駆けつけ、林拓の検査結果を詳しく確認する。

陳光普(チェン・グアンプー)が林拓を仕事に迎えに来るが、林守正(リン・ショウジョン)は仕事を続けることを仮対する。しかし、林拓は何もできない人間になりたくないと訴える。林守正(リン・ショウジョン)は林拓が診てもらっている病院と担当医を聞き出し、主治医の周復夢(ジョウ・フメン)に直接会いに行く。そして、自ら集めた国内外のALSに関する資料を渡し、効果的な治療法がないことは承知の上で、諦められない気持ちを伝える。江楚城(ジアン・チューチョン)は林拓を週末のサッカーの試合に誘う。林拓は乗り気ではないが、江楚城(ジアン・チューチョン)はせめてベンチに座って観戦するように勧める。

何欣迪(ホー・シンディー)は陳光普(チェン・グアンプー)が林拓とサッカー観戦に行くことを聞きつけ、安知雀(アン・ジーチュエ)を誘って復縁のきっかけを作ろうとするが、安知雀(アン・ジーチュエ)は頑なに拒否する。徐麗蓮(シュー・リーリエン)が林拓を迎えに来て、会社を見学する。魏海洋(ウェイ・ハイヤン)が温かく出迎え、徐麗蓮(シュー・リーリエン)は林拓を詳しく検査したいと申し出る。魏海洋(ウェイ・ハイヤン)は林拓に数日間の休暇を与える。

徐麗蓮(シュー・リーリエン)と林拓が帰宅すると、林守正(リン・ショウジョン)が腕を振るって夕食を用意していた。林拓は感動し、両親に祖父と林野(リン・イエ)には病気を隠してほしいと頼む。そして、安知雀(アン・ジーチュエ)との破局についても話す。徐麗蓮(シュー・リーリエン)は林拓を連れて帰り治療を受けさせたいと考えるが、林拓は会社で働き続けたいと望む。両親は林拓が左手でぎこちなく食事をする姿を見て心を痛める。その夜、林守正(リン・ショウジョン)は外に座り込み、通行人に煙草を借りて物思いにふける。

翌日、徐麗蓮(シュー・リーリエン)と林守正(リン・ショウジョン) は林拓を連れて精密検査を受け、その後、一緒に火鍋を食べに行く。林守正(リン・ショウジョン)は珍しく林拓と酒を酌み交わす。これは林拓がずっと夢見ていた家族の時間だった。林拓は左手で両親に料理を取り分け、学生時代に隠れてお酒を飲んで林守正(リン・ショウジョン)に叱られた思い出話をする。一家三人は楽しい食事の時間を過ごす。江楚城(ジアン・チューチョン)がカフェにコーヒーを買いに行くと、物憂げにしている安知雀を見かけ、胸を痛める。

第15話の感想

第15話は、林拓の病気がついに家族に明かされ、物語が大きく動き出した回でした。これまで一人で抱え込んできた重荷を、ようやく両親と分かち合うことができた林拓。しかし、その安堵感とは裏腹に、病気が進行している現実を突きつけられ、今後の展開に不安が募ります。

特に印象的だったのは、林守正(リン・ショウジョン)が夜に一人で煙草を吸うシーン。普段は厳格な父親である彼が、息子の病気を前に、深い悲しみと無力感に苛まれている様子が胸に突き刺さりました。言葉はなくとも、彼の背中から溢れる苦悩が、視聴者にもひしひしと伝わってきました。

また、安知雀との別れも、林拓の苦悩をさらに深くしています。病気を隠したまま別れを切り出した彼の真意は、安知雀には伝わるはずもなく、二人の間の溝は深まるばかりです。真実を知らない安知雀の悲しむ姿は、見ているこちらも辛くなってしまいます。

つづく