嵐の夜、激しい風雨の中、林拓(リン・トゥオ)と温一蘭(ウェン・イーラン)はベッドの上で絶望に打ちひしがれていた。ALSのため身動きが取れず、窓から吹き込む風で鉢植えが落ちるのもただ見ていることしかできない。温一蘭(ウェン・イーラン)は過去に3度自殺未遂をし、邢凯(ケイ・カイ)に救われた。彼に迷惑をかけたくない、新しい人生を歩んでほしいと願う温一蘭(ウェン・イーラン)。林拓(リン・トゥオ)は献身的に支えてくれる安知雀(アン・ジーチュエ)への思いで胸が締め付けられる。
週末、実家に帰った林野(リン・イエ)は両親と林拓(リン・トゥオ)と食事をする。林野(リン・イエ)は大学を辞めて医学部、特に神経科を再受験することを決意する。林拓(リン・トゥオ)や多くのALS患者を救いたいという息子の思いに、医師の家係である林守正(リン・ショウジョン)は賛成する。
林拓(リン・トゥオ)の誕生日が近づく。安知雀(アン・ジーチュエ)は彼を外に連れ出したいと考えるが、徐麗蓮(シュー・リーリエン)は安知雀(アン・ジーチュエ)の苦労を思い、一緒に気分転換にと提案する。何欣迪(ホー・シンディー)と陳光普(チェン・グアンプー)に林拓(リン・トゥオ)の世話を頼み、安心して送り出す。当日、陳光普(チェン・グアンプー)の運転で郊外へ。安知雀(アン・ジーチュエ)は林拓(リン・トゥオ)を車椅子に乗せ、廃駅となった春江駅へ連れて行く。二人が初めて出会い、林拓(リン・トゥオ)が彼女を助けた思い出の場所だ。安知雀(アン・ジーチュエ)は林拓(リン・トゥオ)の願いである雪景色を見せることを約束する。
人工雪で雪景色を作り出す安知雀(アン・ジーチュエ)。雪が林拓(リン・トゥオ)と安知雀(アン・ジーチュエ)の上に舞い落ちる。感激する林拓(リン・トゥオ)。重慶で雪を見せるというサプライズに、林拓(リン・トゥオ)は病気と闘う勇気を貰う。感動のあまり涙を流す何欣迪(ホー・シンディー)は、陳光普(チェン・グアンプー)への変わらぬ愛を誓う。
手作りのケーキ、豪華な食事、テント、焚き火。皆で林拓の誕生日を祝う。二つの願いが葉い、林拓は安知雀(アン・ジーチュエ)、陳光普(チェン・グアンプー)、何欣迪(ホー・シンディー)への感謝を伝える。皆でバースデーソングを歌う。
夜が更け、何欣迪(ホー・シンディー)と陳光普(チェン・グアンプー)はテントへ。林拓と安知雀(アン・ジーチュエ)は寄り添い、死への恐怖を語る林拓を安知雀(アン・ジーチュエ)は励ます。生きていてほしい、たとえいなくなっても、その思いと共に生きていくと。その時、空から雪が舞い降りる。本物の雪に驚く安知雀(アン・ジーチュエ)。
林拓の病状は悪化し、話すことも難しくなる。それでも学校の式典に出席した林拓は、家族や友人たちの支えについて語り、最後まで諦めないことを誓う。そして、安知雀(アン・ジーチュエ)への感謝と、最期まで一緒にいることを約束する。彼の言葉に会場は感動に包まれ、温かい拍手が送られる。
何欣迪(ホー・シンディー)の妊娠が発覚。陳光普(チェン・グアンプー)と両親は大喜びで、彼女を大切に扱う。再び春江駅を訪れた林拓と安知雀。林拓は最後の願いを伝える。「永遠に一緒にいたい」。その願いを紙に書き、二人の手形を押す。そして、その願いを込めた紙を瓶に入れ、木に弔るす。その後、林拓の病状はさらに悪化し、ベッドの上で過ごす日々となる。安知雀は常に寄り添う。
2021年12月3日、ALS治療薬が保険適用となるニュースが流れる。2022年1月1日から実施。
物語は幕を閉じる。
第24話の感想
「陽だまりのキミと」の最終回、第24話は、涙なくしては見られない感動的なエピソードでした。林拓のALSという過酷な現実と、それでも前を向いて生きようとする彼の姿、そして彼を支える安知雀の深い愛情が胸を打ちます。
嵐の夜、何もできない自分たちの無力さに絶望する林拓と温一蘭(ウェン・イーラン)のシーンは、病気の残酷さを改めて突きつけられるようで、見ているこちらも苦しくなりました。しかし、そんな中でも希望を捨てず、医学部への進学を決意する林野(リン・イエ)の姿は、未来への光を感じさせます。
林拓の誕生日のシーンは、このドラマの温かさが凝縮されているようでした。安知雀が人工雪で雪景色を作り出すサプライズは、林拓だけでなく、視聴者にも感動を与えてくれました。何欣迪(ホー・シンディー)と陳光普(チェン・グアンプー)、そして家族に見守られ、幸せそうに笑う林拓の姿は、かけがえのない瞬間だと感じました。
病状が悪化していく中でも、林拓は諦めず、式典で力強くスピーチする姿は、本当に心を揺さぶられました。安知雀への愛と感謝の言葉は、二人の強い絆を感じさせ、涙が止まりませんでした。
最後のシーン、春江駅での二人の姿は、静かで美しく、そして切ないものでした。「永遠に一緒にいたい」という林拓の願いは、葉うことはありませんでしたが、二人の愛は永遠に続くのだと感じました。ALS治療薬が保険適用となるニュースは、現実世界との繋がりを感じさせ、未来への希望を少しだけ感じさせてくれる終わり方でした。
全体を通して、愛と希望、そして命の尊さを描いた素晴らしいドラマでした。