受験を控えた林野(リン・イエ)は、医大進学を勧める母親の手料理が重荷になり、食欲も失せていた。父親の説教にもうんざりで、食事もせずに部屋へ戻り、そのまま夜行バスで重慶の林拓(リン・トゥオ)の元へ向かった。

林野(リン・イエ)と連絡が取れなくなった母親の徐麗蓮(シュー・リーリエン)は、林拓(リン・トゥオ)に助けを求めた。林野(リン・イエ)を連れ戻そうとする母親を林拓(リン・トゥオ)は説得し、林野(リン・イエ)に電話を繋いだ。林野(リン・イエ)は少し気分転換したら帰ることを約束した。林拓(リン・トゥオ)は林野(リン・イエ)を落ち著かせると、安知雀(アン・ジーチュエ)に食事を届けに病院へ向かった。

林野(リン・イエ)が授業をサボって林拓(リン・トゥオ)のところへ行ったことを知った父親は、徐麗蓮(シュー・リーリエン)に怒りをぶつけた。徐麗蓮(シュー・リーリエン)もまた、辛い思いを抱えていた。林拓(リン・トゥオ)は林野(リン・イエ)に、家に帰って両親と話し合うよう説得するが、音楽製作を学びたい林野(リン・イエ)は家を出てホテルに泊まると言い張り、林拓(リン・トゥオ)に叱責される。林野(リン・イエ)は部屋に閉じこもってしまった。

安知雀(アン・ジーチュエ)は林野(リン・イエ)を餃子屋に連れて行き、手伝いをさせた。林野(リン・イエ)は渋々ながらも手伝う。彼は安知雀(アン・ジーチュエ)と林拓(リン・トゥオ)の交際に否定的で、両親も許さないだろうと考えていたが、安知雀(アン・ジーチュエ)は気にする様子もなく、林野をいつも通り気遣った。一方、林拓(リン・トゥオ)は安知雀(アン・ジーチュエ)のために家の保全申請手続きを行い、安知雀(アン・ジーチュエ)は深く感謝した。

安知雀(アン・ジーチュエ)は林野を微信で友達に追加し、美術学校の資料を送って、受験を勧めた。林拓(リン・トゥオ)は安知雀(アン・ジーチュエ)の父親の面倒を見ており、父親は手術費用を林拓(リン・トゥオ)が払ってくれたことを知り、感謝の気持ちを抱いた。安知雀(アン・ジーチュエ)は林野を自習室に連れて行き、周りの学生たちが熱心に勉強する姿を見た林野も、次第に勉強に集中し始めた。その様子を見た安知雀(アン・ジーチュエ)は嬉しく思い、勉強中の林野の写真を徐麗蓮(シュー・リーリエン)に送った。徐麗蓮(シュー・リーリエン)は大喜びで、週末に林拓(リン・トゥオ)と林野を家に食事に招くメッセージを送った。林拓もまた、とても喜んだ。

安知雀(アン・ジーチュエ)は林拓の両親が自分のことを受け入れてくれるか不安だったが、林拓は気にせず、永遠に一緒にいると誓った。林拓は林野を連れて、先に祖父の家を訪ねた。安知雀(アン・ジーチュエ)が買ったお菓子を渡し、祖父にはロッキングチェアをプレゼントした。祖父は二人に何かあることを見抜き、林拓は事情を説明し、林野のために口添えをしてくれるよう頼んだ。

林拓は林野を家に送り届けたが、父親は林野を激しく叱りつけた。林拓は林野をかばったが、父親の怒りは収まらず、林野を殴ろうとしたため、林野は部屋に逃げ込んだ。父親は林拓にも怒りをぶつけ、以前、林拓がお金に困っていたことを持ち出した。父親は林野に医大進学を強製し、そうでなければ浪人しろと言い放った。

安知雀の父親は無事に退院し、安知雀は父親に禁酒と定期的な血圧測定を言い聞かせた。徐麗蓮(シュー・リーリエン)は朝食を用意し、林拓は林野の選択に口出ししないよう頼んだが、徐麗蓮(シュー・リーリエン)は林野が林拓と同じ道を歩むことを恐れていた。林拓は祖父に相談し、祖父も若い頃は仮抗的で、工場を継いで電気工になるように言われた父親に逆らい、6年間家出をして、好きな大工の仕事を続けていたことを明かした。

祖父は林拓に銀行カードを渡し、いざという時のためにと告げた。林拓はそれを受け取った。林野は球場で一人落ち込んでいたが、林拓は優しく声をかけた。林野は両親の操り人形になることを拒み、音楽大学に進学したいという強い意誌を表明した。

第4話感想

第4話は、林野の進路をめぐる家族の葛藤が中心に描かれ、見ていて胸が締め付けられるようなエピソードでした。特に、夢と現実の間で揺れ動く林野の心情が繊細に表現されていて、共感せずにはいられませんでした。

医大進学を望む両親と、音楽製作の夢を諦めきれない林野。お互いを思いやる気持ちがあるからこそ、すれ違ってしまうもどかしさが伝わってきました。林拓の存在が、林野にとって大きな支えになっていることがよく分かり、兄弟の強い絆を感じました。林拓は、自身も過去に両親と価たような衝突を経験しているからこそ、林野の気持ちがよく理解できるのでしょう。

安知雀の明るさと優しさも、林野にとって救いだったと思います。彼女が林野に寄り添い、励ます姿は、見ていて温かい気持ちになりました。林拓と安知雀の交際を林野が快く思っていない描写もありましたが、それはきっと、両親との関係が悪化している林野だからこそ、余計に二人の関係が不安に映るのでしょう。

林拓の祖父のエピソードも印象的でした。自分の夢を貫き通した祖父の姿は、林拓にとって、そして林野にとっても、大きな希望となるはずです。最終的に林野がどのような選択をするのか、今後の展開が非常に気になります。家族の温かさ、夢を追うことの難しさ、そして若者たちの成長が丁寧に描かれた、感動的なエピソードでした。

つづく