弦歌(ゲンカ)と鳳千朔(オオトリ・チサト)は、素影(スーイン)と天耀(ティエンヤオ)の決闘に介入し、天耀(ティエンヤオ)を助ける計画を立てます。素影(スーイン)の弱点である陸慕生(リク・ムーシェン)を利用しようと、鳳千朔(オオトリ・チサト)は鳳銘(ホウメイ)の注意を引きつけ、弦歌(ゲンカ)は陸慕生(リク・ムーシェン)を探しに向かいます。鳳千朔(オオトリ・チサト)は弦歌(ゲンカ)に鳳家の最強の法器を見せ、自身の安全を保証し、二人は抱き合って分かれます。
鳳千朔(オオトリ・チサト)はわざと鳳銘(ホウメイ)の手下に居場所を知らせ、現れた鳳銘(ホウメイ)に嘲笑され脅されますが、父親の形見の法器を使い、金色の妖獣を召喚、圧倒的な力で鳳銘(ホウメイ)とその手下を倒します。鳳銘(ホウメイ)は死に際に、鳳千朔(オオトリ・チサト)は父親よりも残酷だと呟きます。
一方、天耀(ティエンヤオ)は素影(スーイン)と戦い、傷つきながらも雁回(イエンフイ)に時間を稼ぐため平静を装います。しかし、素影(スーイン)の猛攻に捕まり、護心鱗(ごしんりん)のありかを問い詰められますが、決して口を割りません。
雁回(イエンフイ)は龍角の保管場所に到著し、白曉生(バイ・シャオション)に助けられながら守衛の吞金獸と戦います。結界を破ろうとしますが靈力が足りず、白曉生(バイ・シャオション)に識海を広げるよう頼みます。危険を承知で雁回(イエンフイ)はそれを受け入れ、白曉生(バイ・シャオション)の靈力により結界を破り龍角を手に入れます。
そこに素影(スーイン)が現れ、龍角の結界を破った者を問い詰め、天耀(ティエンヤオ)を人質に取ります。雁回(イエンフイ)は自分が護心鱗(ごしんりん)のありかを知っていると名乗り出て、素影(スーイン)と二人きりになることに成功します。しかし、それは罠で、雁回(イエンフイ)は素影を奇襲し、白曉生(バイ・シャオション)と共に天耀(ティエンヤオ)を救出します。雁回(イエンフイ)は天耀(ティエンヤオ)に龍角を渡し、融合を促します。
激怒した素影は三人を攻撃しますが、白曉生(バイ・シャオション)は防戦一方。他の妖たちも加勢しますが、素影の力は圧倒的です。そこに鳳千朔(オオトリ・チサト)と弦歌(ゲンカ)が陸慕生(リク・ムーシェン)を連れて現れ、人質交換を要求します。素影は承諾したふりをして二人を攻撃しますが、雁回(イエンフイ)と白曉生(バイ・シャオション)の助けで龍角の融合を終えた天耀(ティエンヤオ)が立ち上がり、皆を連れて逃走します。追いかける素影を、陸慕生(リク・ムーシェン)が自らの命を絶つことで足止めします。陸慕生(リク・ムーシェン)は素影にとって大切な存在だったため、彼女は彼を救うために追跡を断念します。
天耀(ティエンヤオ)は龍の姿になり皆を永州(えいしゅう)城から脱出させますが、力尽きて墜落します。白曉生は皆の無事を確認し、鳳千朔は法器の秘密、恩義のために封印された妖僕であったことを明かし、過去の自分の行いを悔います。
弦歌(ゲンカ)と別れた後、鳳千朔は皆を鳳家の別荘へと案内します。目を覚ました天耀(ティエンヤオ)は雁回(イエンフイ)の異変に気づき、白曉生の靈力による識海への仮噬で黒霧に覆われていることを知ります。雁回(イエンフイ)は目覚めると豹変し、天耀(ティエンヤオ)に襲いかかります。遠く辰星山の凌霄(リン・シアオ)は雁回(イエンフイ)の異変を感じ取り、危険を察知し、弟子たちに彼女の捜索を命じます。
第11話の感想
第11話は、まさに怒涛の展開でした。特に印象的だったのは、天耀(ティエンヤオ)と雁回(イエンフイ)、そして鳳千朔と弦歌(ゲンカ)、それぞれの絆の強さが際立っていた点です。天耀(ティエンヤオ)は傷つきながらも雁回(イエンフイ)を守るため、素影に屈することなく抵抗を続けました。雁回もまた、天耀(ティエンヤオ)のために危険を顧みず龍角を探し出し、窮地に陥った彼を救います。二人の強い想いが、困難を乗り越える力となっているのがひしひしと伝わってきました。
鳳千朔と弦歌もまた、互いを深く信頼し、支え合っています。鳳千朔は弦歌を守るため鳳家の最強の法器を託し、弦歌は鳳千朔の身を案じながら任務を遂行します。二人の間には、言葉を超えた深い愛情と信頼関係が築かれていることが感じられました。
そして、白曉生の活躍も見逃せません。雁回を助け、天耀(ティエンヤオ)の龍角融合をサポートし、素影の攻撃から身を挺して皆を守ろうとする姿は、まさに真の友と言えるでしょう。
つづく