第12話、白曉生(バイ・シャオション)は天耀(ティエンヤオ)と雁回(イエンフイ)の仲を応援する素振りを見せるが、実は裏の目的がある。天耀(ティエンヤオ)と雁回(イエンフイ)はまだそれに気づいておらず、白曉生(バイ・シャオション)も時期尚早と考えて真相を明かさない。天耀(ティエンヤオ)はまだ完全な体を取り戻せていない。様々な試練を経て、天耀(ティエンヤオ)と雁回(イエンフイ)は口論になり、雁回(イエンフイ)が暴れ出す。天耀(ティエンヤオ)は常に彼女を守ろうとするが、雁回(イエンフイ)は感情をコントロールできず、自分の手を噛もうとする。天耀(ティエンヤオ)は自分の手を差し出し、雁回(イエンフイ)に噛ませる。その様子に白曉生(バイ・シャオション)は驚きを隠せない。

白曉生(バイ・シャオション)は天耀(ティエンヤオ)の愚かさを皮肉るも、内心ではその行動に心を打たれる。彼は天耀(ティエンヤオ)と共に雁回(イエンフイ)を縄で縛り、自傷行為を防ぐ。雁回(イエンフイ)が落ち著きを取り戻した後、天耀(ティエンヤオ)は暴走時の感覚を尋ねる。雁回(イエンフイ)は「識海の中がお湯みたいに沸騰しているようだった」と答える。鳳千朔(オオトリ・チサト)は二つの霊力が仮発し合っているせいだと推測し、天耀(ティエンヤオ)は自分の護心鱗(ごしんりん)が原因ではないかと疑うが、白曉生(バイ・シャオション)は雁回(イエンフイ)の中のもう一つの霊力は自分から来たものだと考える。

皆は雁回(イエンフイ)に自分で調整するように勧めるが、彼女は体内の激しい衝動を抑えきれず、どうにもできない。白曉生(バイ・シャオション)は雁回(イエンフイ)の欲求を満たせば症状が和らぐと考え、具体的な欲求を尋ねる。雁回(イエンフイ)は「自由に大出世したい」と答える。白曉生(バイ・シャオション)は自由は簡単に実現できるが、出世には資源が必要だと指摘する。鳳千朔(オオトリ・チサト)は自分も今は貧乏で力になれないと言う。

天耀(ティエンヤオ)は雁回(イエンフイ)を気分転換させようと薪割りをさせるが、効果はなく、かえって雁回(イエンフイ)を悲しませる結果になる。雁回(イエンフイ)は幼い頃の辛い記憶を思い出し、天耀(ティエンヤオ)は優しく彼女を温める。雁回(イエンフイ)の気持ちは徐々に落ち著き、二人は家に戻る。

弦歌(ゲンカ)は天耀(ティエンヤオ)の雁回(イエンフイ)への優しさに感嘆し、鳳千朔(オオトリ・チサト)も天耀(ティエンヤオ)の変化に気づき、以前より優しくなったと感じる。世間では天耀(ティエンヤオ)が永州(えいしゅう)城を破壊し、雲曦(ウンギ)公主を殺したという噂が広まっており、弦歌(ゲンカ)はそれが広寒門(こうかんもん)の陰謀だと考え、青丘(チンチウ)へ行って真実を明らかにしようと決意する。鳳千朔(オオトリ・チサト)は弦歌(ゲンカ)に同行し、この機会に自分の想いを伝えようと決める。弦歌(ゲンカ)は鳳千朔(オオトリ・チサト)の告白を受け入れ、二人は結ばれる。

雁回(イエンフイ)は弦歌(ゲンカ)との別れを惜しみ、何度も安全に気をつけるように念を押すが、鳳千朔(オオトリ・チサト)のことは完全に無視する。弦歌(ゲンカ)が去った後、雁回(イエンフイ)の症状が再発する。天耀(ティエンヤオ)は様々な方法で彼女を落ち著かせようとするが、最終的に霊火だけが効果があると気づく。症状を抑えるため、天耀(ティエンヤオ)と白曉生(バイ・シャオション)は家の中にたくさんの火鉢を置くが、効果は薄い。天耀(ティエンヤオ)は雁回(イエンフイ)の状態が悪化していると判断し、原因を探るため彼女の識海に入ろうとする。白曉生(バイ・シャオション)は天耀(ティエンヤオ)に識海の中の黒い気を発見されることを恐れ、止めようとするが、天耀(ティエンヤオ)は白曉生(バイ・シャオション)が邪修であることを見抜く。

天耀(ティエンヤオ)は怒りに任せ白曉生(バイ・シャオション)を攻撃するが、雁回(イエンフイ)が間一髪で現れ、全ての責任を負い天耀(ティエンヤオ)に謝罪する。天耀(ティエンヤオ)は騙されていたことに悲しむが、白曉生(バイ・シャオション)の説明を聞き、雁回(イエンフイ)が自分のためにしたことだと理解し、二人は和解する。天耀(ティエンヤオ)は雁回(イエンフイ)の識海に入り、黒い気を消す方法を見つけ、黒い気を抑える力を持つ自分の宝剣「赤焰龍牙」を取り戻すため、雪山へ向かうことを決意する。

第12話の感想

第12話は、天耀(ティエンヤオ)と雁回の絆、そして白曉生の隠された思惑がより深く描かれた、緊迫感あふれるエピソードでした。雁回の不可解な症状の悪化と、それを必死に治そうとする天耀(ティエンヤオ)の姿には胸を締め付けられました。特に、雁回が自分の手を噛もうとするシーン、そして天耀(ティエンヤオ)が自分の手を差し出すシーンは、二人の強い愛情と信頼関係を象徴的に表しており、深く印象に残りました。

白曉生に関しては、彼の行動の真意が未だ謎に包まれています。天耀(ティエンヤオ)と雁回を応援しているように見えながらも、何かを隠しているような雰囲気があり、今後の展開が非常に気になります。邪修であることが明らかになり、今後、物語にどう影響していくのか、彼の真の目的は何なのか、注目が集まります。

また、鳳千朔(オオトリ・チサト)と弦歌(ゲンカ)の関係にも進展がありました。弦歌(ゲンカ)が鳳千朔(オオトリ・チサト)の気持ちを受け入れたことで、二人の恋がついに実りました。これまで片思いだった鳳千朔(オオトリ・チサト)の喜びが伝わってきて、見ているこちらも温かい気持ちになりました。しかし、弦歌(ゲンカ)が青丘(チンチウ)へ向かうという展開は、今後の波乱を予感させます。

つづく