絶情穀の子供たちは天耀(ティエンヤオ)と雁回(イエンフイ)の恋愛を許さず、雁回(イエンフイ)を下の階に引っ越しさせました。雁回(イエンフイ)は仕方なく従いましたが、そのおかげで天耀(ティエンヤオ)を追いかける方法を考える時間が増えました。天耀(ティエンヤオ)に合わせて黒い服を著て、ペアルックになった雁回(イエンフイ)。以前渡した傷薬を天耀(ティエンヤオ)が使っていないことに気づき、心配になって薬を塗ってあげようとしますが、天耀(ティエンヤオ)は痛みに気づきそうになり、雁回(イエンフイ)は優しくゆっくりと塗るしかありませんでした。
次の朝、雁回(イエンフイ)は早起きして、天耀(ティエンヤオ)が好きな花の露を集めました。苦労して集めたものの、少しこぼしてしまいましたが、天耀(ティエンヤオ)はきっと喜んでくれると思っていました。しかし、天耀(ティエンヤオ)は時間の無駄だと言い、一緒に修行するよう促します。雁回(イエンフイ)はしょんぼりしながら、これは天耀(ティエンヤオ)のために用意した花の良い香りのする露だと説明します。天耀(ティエンヤオ)は受け取りましたが、子供たちがぶつかってこぼしてしまいました。怒った雁回(イエンフイ)が子供たちを叱ろうとすると、天耀(ティエンヤオ)に止められ、天耀(ティエンヤオ)は去って行ってしまいます。雁回(イエンフイ)は子供たちに天耀(ティエンヤオ)の良い点をアピールしますが、天耀(ティエンヤオ)が龍主である証拠はありません。そこに幻小煙(ゲン・シャオエン)が現れ、天耀(ティエンヤオ)が雁回(イエンフイ)の黒い気を斬るのを目撃していたため、天耀(ティエンヤオ)の力について知っていました。幻小煙(ゲン・シャオエン)は雁回(イエンフイ)に、幻王(ゲンオウ)の黒い気を天耀(ティエンヤオ)に除いてもらうよう頼みます。雁回(イエンフイ)は幻小煙(ゲン・シャオエン)の幻術を使い、天耀(ティエンヤオ)が赤焰龍牙を持っている映像を見せ、子供たちはついに天耀(ティエンヤオ)が龍主だと信じ、雁回(イエンフイ)への態度を変えました。雁回(イエンフイ)は天耀(ティエンヤオ)のために喜びます。
子供たちは天耀(ティエンヤオ)が雁回(イエンフイ)に気があるのか尋ね、天耀(ティエンヤオ)はためらった後、否定します。子供たちは歓声を上げて天耀(ティエンヤオ)を連れ去り、雁回(イエンフイ)は深く落胆します。天耀(ティエンヤオ)の答えは、再び彼女を拒絶したに等しかったからです。
一方、白曉生(バイ・シャオション)は伏陰(フクイン)の識海に捕らわれ、尋問されていました。伏陰(フクイン)は白曉生(バイ・シャオション)が天耀(ティエンヤオ)を呼び寄せ、黒霧の森の入口を破壊したと責めます。白曉生(バイ・シャオション)は知らなかったと弁明し、伏陰(フクイン)は任務の進捗を尋ねます。白曉生(バイ・シャオション)は任務はほぼ完瞭し、人選も済み、あとは青丘(チンチウ)国で秘宝を取るだけだと答えます。伏陰(フクイン)は満足し、白曉生(バイ・シャオション)を一時的に解放します。
雁回(イエンフイ)が告白のことで悩んでいると、白曉生(バイ・シャオション)が突然現れ、雁回(イエンフイ)を驚かせます。それを見た幻王(ゲンオウ)が指輪から飛び出し、白曉生(バイ・シャオション)と戦い始めます。雁回(イエンフイ)と幻小煙(ゲン・シャオエン)は苦労して二人を引き離します。駆けつけた天耀(ティエンヤオ)は白曉生(バイ・シャオション)を見て眉をひそめ、追い払おうとします。雁回(イエンフイ)はそれを止め、白曉生(バイ・シャオション)を脇に連れて行きます。この行動が天耀(ティエンヤオ)に誤解を生みます。実は雁回(イエンフイ)は白曉生(バイ・シャオション)に告白の相談をしていたのです。白曉生(バイ・シャオション)も雁回(イエンフイ)が好きでしたが、雁回(イエンフイ)は彼に気がないため、白曉生(バイ・シャオション)は想いを胸に秘めるしかありませんでした。
天耀(ティエンヤオ)は雁回(イエンフイ)と白曉生の親密な様子を見て、雁回が騙されているのではないかと心配し、二人の仲を裂こうとしますが、幻小煙(ゲン・シャオエン)に阻まれてしまいます。このことで、天耀(ティエンヤオ)の誤解はさらに深まります。落ち込んだ天耀(ティエンヤオ)は赤焰龍牙の封印場所へ向かいますが、動揺した気持ちでは赤焰龍牙を抜くことができません。
雁回と白曉生は天耀(ティエンヤオ)が過去の影から抜け出せるよう、子供たちに皮影戲「北郭先生」を演じます。実際は天耀(ティエンヤオ)に見せるためのものだったのです。天耀(ティエンヤオ)はあまり乗り気ではなく、途中で出て行ってしまいます。雁回は追いかけ、天耀(ティエンヤオ)は怒って自分のことに構わないでほしい、関係ないことだと言います。雁回はこの機会に天耀(ティエンヤオ)への想いを告白します。
第15話の感想
第15話は、雁回と天耀(ティエンヤオ)のすれ違いがもどかしく、切ない回でした。雁回は精一杯天耀(ティエンヤオ)に愛情を示そうとしますが、空回りばかり。天耀(ティエンヤオ)の冷たい態度に傷つきながらも、諦めずに想いを伝えようとする健気な姿には胸が締め付けられます。特に、早起きして集めた花の露をこぼされても、天耀(ティエンヤオ)のために作ったと健気に説明するシーンは、彼女の純粋な愛情が伝わってきて、見ているこちらも応援したくなりました。
一方、天耀(ティエンヤオ)は過去のトラウマから心を閉ざし、雁回の気持ちに気づいていながらも素直になれません。子供たちにはっきりと雁回への好意を否定するシーンは、見ていて辛かったです。しかし、皮影戲を途中で見るのをやめたとはいえ、完全に無関心ではない様子が垣間見えます。雁回の告白をどう受け止めるのか、今後の展開が非常に気になります。
白曉生は、雁回への想いを秘めながら、彼女の恋を応援するという切ない役回りでした。好きな人の幸せを願う姿は、視聴者の共感を呼ぶのではないでしょうか。また、伏陰(フクイン)とのやり取りからは、物語の核心に迫る重要な情報も明らかになり、今後の展開への期待が高まります。
つづく