天耀(ティエンヤオ)は素影(スーイン)に捕らわれた子供たちを救うため、雁回(イエンフイ)に説明する間もなく、彼女の護心鱗(ごしんりん)を剣で取り戻し、3日間は命に別状がないよう霊力を注ぎ込んだ。その後、素影(スーイン)のもとへ向かった。戻った白暁生(バイ・シャオション)と幻小煙(ゲン・シャオエン)は倒れている雁回(イエンフイ)と傷を見つけ、天耀(ティエンヤオ)の仕業と悟る。幻小煙(ゲン・シャオエン)は激怒し、白暁生(バイ・シャオション)は雁回(イエンフイ)を黒気の主に助けを求めることにした。
一方、素影(スーイン)は陸慕生(リク・ムーシェン)の命を繋ぐため、自らの力を消耗していた。天耀(ティエンヤオ)の接近を感じ、配下に千糸縛妖陣を発動させ、天耀(ティエンヤオ)を閉じ込めようとする。霊龍に変化した天耀(ティエンヤオ)は陣に動じることなく、強大な力で突破口を探る。素影(スーイン)の姉妹弟子たちは天耀(ティエンヤオ)の力が以前より増していることに気づき、護心鱗(ごしんりん)を得たためだと推測する。激闘の末、天耀(ティエンヤオ)は陣を破り、素影(スーイン)と対峙する。
素影(スーイン)は陸慕生(リク・ムーシェン)に霊力を送ったことで弱体化していたものの、天耀(ティエンヤオ)を侮っていた。しかし、復讐心に燃える天耀(ティエンヤオ)は赤焰龍牙で素影に深手を負わせる。素影も全力で応戦するが、天耀(ティエンヤオ)は霊力で仮撃し、素影は自らの剣で胸を貫かれ、椅子に釘付けにされ絶命する。
子供たちを救出した天耀(ティエンヤオ)は龍穀へ戻り雁回(イエンフイ)を探すも、幻小煙(ゲン・シャオエン)しかおらず、雁回(イエンフイ)が白暁生(バイ・シャオション)に連れ去られたことを知る。黒気の主の助けを求めていると推測した天耀(ティエンヤオ)は、幻小煙(ゲン・シャオエン)に迷霧森林へ案内させる。
雁回(イエンフイ)が護心鱗(ごしんりん)を失ったことを感知した凌霄(リン・シアオ)は、天耀(ティエンヤオ)を問い詰める。衝突を避けるため、天耀(ティエンヤオ)は凌霄(リン・シアオ)と戦いながら、幻小煙(ゲン・シャオエン)に幻術で援護するよう指示する。雁回(イエンフイ)の声を真価る幻小煙(ゲン・シャオエン)のおかげで、天耀(ティエンヤオ)は逃走に成功する。
白暁生(バイ・シャオション)は傷ついた雁回(イエンフイ)を黒気の主・伏陰(フクイン)のもとへ連れて行き、治療を乞う。伏陰(フクイン)は当初拒否するが、雁回(イエンフイ)が秘宝探しに重要だと知り、3ヶ月以内に天耀(ティエンヤオ)から護心鱗(ごしんりん)を取り戻すことを条件に治療を引き受ける。目を覚ました雁回(イエンフイ)は黄泉にいると勘違いし、伏陰(フクイン)を叩くが、事情を説明され、条件を受け入れるしかなくなる。
天耀(ティエンヤオ)との関わりを避けたい雁回(イエンフイ)は、白暁生(バイ・シャオション)と協力して秘宝を探し、伏陰(フクイン)に対抗しようと決める。白暁生(バイ・シャオション)はチーム再結成を提案するが、雁回(イエンフイ)は今は受け入れられないと断る。天耀(ティエンヤオ)と幻小煙も迷霧森林で雁回を探すが見つからず、玉の腕輪だけを発見する。
同時に、凌霄(リン・シアオ)も伏陰(フクイン)の配下に捕らえられ、多くの玄門の使い手が迷霧森林で命を落としたことを知る。白暁生と雁回は青丘(チンチウ)へ向かうが、雲曦(ウンギ)公主の死の報復で青丘(チンチウ)は警戒態勢にあり、旅は困難を極める。自由になった陸慕生(リク・ムーシェン)は雲曦(ウンギ)公主の髪を手に、青丘(チンチウ)へ連れ戻すと誓う。
第17話 感想
怒涛の展開で息つく暇もない第17話。天耀(ティエンヤオ)の素影への復讐劇は、悲しくも壮絶でした。子供たちを救うため、そして雁回を守るためとはいえ、迷うことなく護心鱗(ごしんりん)を取り戻す天耀(ティエンヤオ)の決断には胸が締め付けられます。雁回への想いと復讐心の間で揺れ動く彼の苦悩が伝わってきました。
素影の最期は、哀れながらも自業の果といったところでしょうか。陸慕生(リク・ムーシェン)への歪んだ愛情が彼女を破滅へと導いたと言えるでしょう。強大な力を持つ天耀(ティエンヤオ)でさえ苦戦を強いられた千糸縛妖陣、そして赤焰龍牙の迫力ある演出は圧巻でした。
一方、雁回は再び窮地に立たされます。伏陰(フクイン)の取引はあまりにも残酷で、雁回がこれからどう立ち向かっていくのか心配です。白暁生との共闘関係も、今後どう変化していくのか気になるところ。天耀(ティエンヤオ)との再会はあるのでしょうか?
つづく