阿福(アフー)が若い女性を背負って銅鑼村(どうらむら)に戻ると、村人たちは驚愕。おせっかいな周嬸(シュウおばさん)は、以前から蕭奶奶(ショウおばあちゃん)を騙してお金を巻き上げていたので、今回も阿福(アフー)の件を利用しようと企む。耳の遠い蕭奶奶(ショウおばあちゃん)は周嬸(シュウおばさん)の言葉を誤解し、阿福(アフー)のお嫁さんを紹介しに来たのだと勘違い。周嬸(シュウおばさん)は機転を利かせ、女性・雁回(イエンフイ)を阿福(アフー)の許嫁だと紹介する。雁回(イエンフイ)の美しさに目を奪われた蕭奶奶(ショウおばあちゃん)は、すぐに結婚を承諾し、周嬸(シュウおばさん)に結納金を渡す。周嬸(シュウおばさん)は大喜びで結婚式の準備を引き受ける。

周嬸(シュウおばさん)は雁回(イエンフイ)に、大人しく結婚式に協力するよう釘を刺す。雁回(イエンフイ)は、これで当面の生活は安泰だと考え、美味しいものも著られると喜ぶが、周嬸(シュウおばさん)の強欲さには辟易し、思わず蹴りを入れてしまう。夜になり、銅鑼村は賑やかになる。蕭家は祝いの飾り付けで華やぎ、村人たちが集まって結婚式を祝うが、肝心の新郎・阿福(アフー)の姿が見えない。戻ってきた阿福(アフー)は状況が分からず困惑するが、自分が結婚式の主役だと知り、20年前の素影(スーイン)の裏切りを思い出し激怒。宴席をひっくり返し、村人たちを驚かせる。蕭奶奶(ショウおばあちゃん)になだめられ、阿福(アフー)は徐々に落ち著きを取り戻す。

いよいよ洞房。静かに座る雁回(イエンフイ)の赤いベールを阿福(アフー)が上げると、雁回(イエンフイ)は空腹を訴える。阿福(アフー)は既に用意していた肉まんを渡す。雁回(イエンフイ)はなぜ肉まんが好きだと分かったのか尋ねると、怪我をした時に金子と交換しようとしていたからだと阿福(アフー)は答える。雁回(イエンフイ)は阿福(アフー)が蛇の妖怪ではないかと疑い、二人は争い始める。物音は外まで聞こえ、村人たちは新婚夫婦が仲良くしていると勘違いする。阿福(アフー)は雁回(イエンフイ)に譲歩し、雁回(イエンフイ)は阿福に流火珠を渡すよう要求する。阿福は珠が後山にあると言い、明日一緒に行こうと提案する。雁回(イエンフイ)はなぜ阿福が銅鑼村に隠れているのか問うと、蕭奶奶(ショウおばあちゃん)への恩返しだと阿福は答える。

翌日、阿福は雁回(イエンフイ)を後山に連れて行き、洞窟にある流火珠の結界を解くよう頼むが、雁回(イエンフイ)には霊力がないため失敗。阿福は落胆する。阿福の行動に興味を持った雁回(イエンフイ)は蕭奶奶(ショウおばあちゃん)に阿福のことを尋ねるが、蕭奶奶(ショウおばあちゃん)は雁回(イエンフイ)に靴を作るのに夢中で、何も教えてくれない。雁回(イエンフイ)は周嬸(シュウおばさん)夫婦が蕭奶奶(ショウおばあちゃん)を騙そうとしているのを見て、二人を懲らしめ、村人たちにも蕭奶奶(ショウおばあちゃん)と阿福をいじめるなと警告する。

阿福はこっそり後山に行き、蛇の妖怪に傷を治してやる。その見返りに、妖怪は霊力を使って結界を解くのを手伝うと約束する。その夜、雁回(イエンフイ)は部屋にいない阿福が庭で沐浴しているのを見つけ、胸が高鳴る。それ以来、二人の距離は縮まる。翌朝、鶏の鳴き声で起こされた雁回(イエンフイ)は腹を立て、鶏を捕まえようとする。蕭奶奶(ショウおばあちゃん)はそれを聞いて悲しみ、阿福は雁回(イエンフイ)にその理由を説明し、蛇の妖怪に遭遇しないか心配する。案の定、雁回(イエンフイ)は蛇の妖怪に遭遇し、阿福の正体を疑い始める。争っているうちに流火珠が落ちて割れ、人を救うために流火珠が必要だった妖怪は激怒する。阿福は流火珠を修復することを約束するが、そのためにはまず洞窟から宝物を取ってくる必要があると言う。妖怪は二人を信用せず、流火珠が修復されるまで解放しないと告げる。

二人は納屋に閉じ込められる。阿福は自分が千年の霊龍だと雁回(イエンフイ)に明かすも、雁回(イエンフイ)は信じない。満月の夜、阿福は発作を起こし、目が異様な形になり、雁回(イエンフイ)に襲いかかり、唇を噛む。そして、力尽きて雁回(イエンフイ)の上に倒れこむ。

第2話感想

第2話は、阿福と雁回の偽りの結婚から始まる波乱万丈の展開で、二人の距離が少しずつ縮まっていく様子が描かれていました。特に印象的だったのは、阿福の過去へのトラウマと雁回への優しさの対比です。20年前の素影(スーイン)の裏切りによって心に深い傷を負っている阿福ですが、雁回に対しては不器用ながらも優しく接する姿が見て取れます。肉まんを用意していたり、洞房での争いもあえて雁回に譲ったりと、彼の優しさは細やかなところに現れています。

雁回は、一見勝気で自由奔放な性格ですが、蕭奶奶(ショウおばあちゃん)を守るために周嬸(シュウおばさん)夫婦を懲らしめるなど、正義感の強さも持ち合わせています。また、阿福の正体を疑いながらも、どこかで彼を信じたい気持ちも感じられます。二人の関係はまだまだぎこちないですが、これからどのように変化していくのか、今後の展開が楽しみです。

物語のキーアイテムである流火珠が割れてしまったことで、物語は新たな局面を迎えます。蛇の妖怪の登場により、阿福の秘密が少しずつ明らかになっていく予感がします。阿福の正体、そして流火珠の修復は、今後の物語の大きな鍵となるでしょう。全体を通してコメディ要素も散りばめられており、シリアスな展開の中にもクスッと笑える場面があり、飽きさせない構成となっています。特に、雁回が鶏を追いかけるシーンや、阿福が沐浴しているところを雁回に見られてしまうシーンは、二人のコミカルなやり取りが微笑ましかったです。今後の展開に期待が高まる第2話でした。

つづく