第21話、雁回(イエンフイ)は幽冥賦を得るため、白暁生(バイ・シャオション)との関係を深めようと試みる。しかし白暁生(バイ・シャオション)は雁回(イエンフイ)の好みを理解しておらず、天耀(ティエンヤオ)のアドバイスも無視して、雁回(イエンフイ)を賭場へ連れて行く。白暁生(バイ・シャオション)は大勝ちするが、雁回(イエンフイ)は全財産を失い不機嫌になる。翌日、雁回(イエンフイ)は借用書を書き、必ず返済すると宣言する。白暁生(バイ・シャオション)は雁回(イエンフイ)の態度が軟化したと勘違いするが、実際は雁回(イエンフイ)は一刻も早く秘境に入り幽冥賦を得たいだけだった。白暁生(バイ・シャオション)は秘境行きに同意する。

一方、幻小煙(ゲン・シャオエン)と燭離(ショクリ)は、青丘(チンチウ)に来てから羅針盤が仮応しないことに気づく。幻小煙(ゲン・シャオエン)は燭離(ショクリ)の羅針盤操作能力を疑う。偶然にも燭離(ショクリ)が羅針盤を起動させると、羅針盤は黒気のある方向へ飛び始める。二人は羅針盤を追跡し、青丘(チンチウ)大国主の閉関場所を指していることを発見する。大国主と黒気の関連を疑い調査を試みるも、守衛に阻まれる。そこに趙彧(チョウイク)が現れ、羅針盤を破壊しようとする。争闘の末、羅針盤は壊れ、趙彧(チョウイク)は二人を大国主の修行の邪魔になるとして追い払う。

白暁生(バイ・シャオション)と雁回(イエンフイ)は再び秘境へ入ろうとするが、入口の屏風が怪しく光り、不安定な状態になっていることに気づく。そこに天耀(ティエンヤオ)が現れ、雁回(イエンフイ)の病気を治せば自分は消えるという約束を果たすため、幽冥賦取得の手助けを申し出る。雁回(イエンフイ)は天耀(ティエンヤオ)の誠意に心を打たれ同行を承諾する。白暁生(バイ・シャオション)は不満ながらも同行することに。三人は秘境に入り、環境の不安定さから迅速な行動が必要だと悟る。言不惑(ゲンフワク)が現れ、三人の協調性を試す試練を出すが、息が合わず失敗する。天耀(ティエンヤオ)は赤焰龍牙で言不惑(ゲンフワク)を脅すが、言不惑(ゲンフワク)は規則は変えられないと譲らず、三人はどうにか最初の関門を突破する。

続く第二の関門は一見簡単そうだが、実は落とし穴があった。三人は別々の道に入り、それぞれが前に進むことを諦めさせる誘惑に直面する。天耀(ティエンヤオ)は雁回(イエンフイ)が諦めないことを信じ、雁回(イエンフイ)も前進を決意するが、白暁生(バイ・シャオション)だけは撤退を選ぶ。天耀(ティエンヤオ)と雁回(イエンフイ)は互いの信頼と強い意誌で第二の関門を突破する。しかし第三の関門では、それぞれが幻覚の世界に囚われ、心の試練を受ける。雁回(イエンフイ)は辰星山門で天耀(ティエンヤオ)が同門を虐殺する光景を、天耀(ティエンヤオ)は雪山で雁回(イエンフイ)が龍の精霊の子供を殺す光景を見る。二人はこれが幻だと気づき、抱擁と自己犠牲によって互いの真意を証明し合い、幻覚を打ち破り、最後の関門を突破する。

関門突破後、雪凛(セツリン)が現れ、各関門の意味が慈悲、信頼、取捨であることを説明し、幽冥賦を雁回(イエンフイ)に託す。雪凛(セツリン)は大国主と共に果たせなかった願いを、二人に託したのだった。

第21話の感想

第21話は、雁回(イエンフイ)と天耀(ティエンヤオ)の関係性がより深まる重要なエピソードでした。秘境での試練を通して、二人の信頼と愛情が試される中、お互いを信じ、支え合う姿が印象的でした。特に、幻覚の中でさえも、相手を信じ抜く二人の強い絆には心を打たれました。白暁生(バイ・シャオション)との関係構築を試みる雁回(イエンフイ)の姿もありましたが、やはり天耀(ティエンヤオ)との繋がりの方が強く描かれており、二人の行く末がますます気になる展開となっています。

一方で、幻小煙(ゲン・シャオエン)と燭離(ショクリ)のコンビによる大国主の秘密を探る展開も目が離せません。羅針盤の導きにより、青丘(チンチウ)の秘密に迫る二人ですが、趙彧(チョウイク)の妨害により調査は難航します。大国主と黒気の関係、そして趙彧(チョウイク)の真意とは一体何なのか、今後の展開が非常に気になります。

秘境の試練は、慈悲、信頼、取捨という人生における重要な要素を問うものでした。言不惑(ゲンフワク)の出す試練は難解でしたが、雁回(イエンフイ)と天耀(ティエンヤオ)は互いを信じ、支え合うことで乗り越えていきます。特に、最後の幻覚の試練では、それぞれの心の闇を乗り越え、真の愛を確かめ合うシーンは感動的でした。白暁生(バイ・シャオション)が試練から離脱したことは、彼と雁回(イエンフイ)との関係性の違いを明確に示しており、今後の展開に影響を与えそうです。

つづく