第23話、雁回(イエンフイ)は白曉生(バイ・シャオション)の告白を断り、天耀(ティエンヤオ)のことで頭がいっぱいで今は恋愛する気はないと告げた。白曉生(バイ・シャオション)の家を出ると、そこに天耀(ティエンヤオ)が。白曉生(バイ・シャオション)が同情を引くために自分を殴っていたこと、そして天耀(ティエンヤオ)がそれを心配していたことを知る。以前はこんなこと気にしない天耀(ティエンヤオ)の変化に、雁回(イエンフイ)は戸惑いつつも、自分の勘違いだろうと考える。
一方、幻小煙(ゲン・シャオエン)と燭離(ショクリ)は趙彧(チョウイク)の妨害に遭う。燭離(ショクリ)は隠れた敵が幽冥賦を狙ってくると考え、静観することに。雁回(イエンフイ)は再び白曉生(バイ・シャオション)を見舞い、黒気に操られているという彼の言葉を信じ、幽冥賦を完成したら助けることを約束する。白曉生(バイ・シャオション)の策略は成功したのだ。
白曉生(バイ・シャオション)は雁回(イエンフイ)に冷泉に連れて行ってほしいと頼み、雁回(イエンフイ)は承諾する。それを見た天耀(ティエンヤオ)は面白くない。冷泉で寒さに震える雁回(イエンフイ)のために、天耀(ティエンヤオ)は真の姿を現し、妖力を使い温めてやる。その様子を見て白曉生(バイ・シャオション)は天耀(ティエンヤオ)の正体に気づき、地団駄を踏むが、黒気に警告され退散する。天耀(ティエンヤオ)は妖力の使いすぎで倒れ、雁回(イエンフイ)は慌てて彼を介抱する。
言不惑(ゲンフワク)は天耀(ティエンヤオ)が満月の夜に弱ること、そして氷のように冷たい冷泉で雁回(イエンフイ)を温めたことで倒れたと説明する。雁回(イエンフイ)は天耀(ティエンヤオ)の深い愛情に心を打たれる。天耀(ティエンヤオ)の無茶苦茶な行動に、雁回(イエンフイ)は呆れながらも感動していた。
黒気の手下が白曉生(バイ・シャオション)に接触し、任務を代行しようとする。白曉生(バイ・シャオション)は抵抗するも敵わず。幻小煙(ゲン・シャオエン)と燭離(ショクリ)は言不惑(ゲンフワク)の護衛となり、幽冥賦を守りつつ、青丘(チンチウ)に潜む敵を誘き出そうとする。趙彧(チョウイク)は長嵐(チョウ・ラン)の命令で燭離(ショクリ)を呼び出し、幻小煙(ゲン・シャオエン)だけが部屋に残る。
雁回(イエンフイ)は天耀(ティエンヤオ)に二度と無理をさせまいと防寒対策をして冷泉に入る。そして、結婚に下心があるなら諦めるように警告する。黒衣の男が言不惑(ゲンフワク)を襲い、幽冥賦の一部を奪う。言不惑(ゲンフワク)は宮中の侍衛の仕業だと推測し、男に印をつけて追跡を可能にする。
燭離(ショクリ)が趙彧(チョウイク)に呼び出されたことを知り、言不惑(ゲンフワク)は趙彧(チョウイク)を疑う。実際、黒衣の男は趙彧(チョウイク)だった。趙彧(チョウイク)は印を消す方法に悩み、明日の結婚式に焦る。言不惑(ゲンフワク)は怪しい者を捕らえようと宮門で待ち構える。天耀(ティエンヤオ)は言不惑(ゲンフワク)が書いた立派な婚書を手に、満面の笑みだ。雁回(イエンフイ)は幻小煙(ゲン・シャオエン)に起こされ、結婚式の準備をする。天耀(ティエンヤオ)からの贈り物に喜ぶ雁回(イエンフイ)。しかし、幻小煙(ゲン・シャオエン)の化粧はひどい出来で、長嵐(チョウ・ラン)の侍医が駆けつけ、事なきを得る。
趙彧(チョウイク)は長嵐(チョウ・ラン)に言不惑(ゲンフワク)の悪口を吹き込み、検査を妨害しようとするが、長嵐(チョウ・ラン)は規則を重視する。そして、天耀(ティエンヤオ)の結婚を祝うため、山茶花を青丘(チンチウ)中に散らす。山茶花は黒河を越え、玄門へと届く。凌霏(リン・フェイ)はこれを挑発行為とみなし、玄門の各派に集合を命じ、青丘(チンチウ)への侵攻を始める。
第23話の感想
第23話は、天耀(ティエンヤオ)の優しさと一途な想いが際立つ一方で、陰謀が渦巻き緊迫感が高まる回でした。白曉生(バイ・シャオション)を利用する黒気の闇躍、趙彧(チョウイク)の裏切り、そして玄門の侵攻と、今後の展開がますます気になる要素が満載です。
特に印象的だったのは、冷泉のシーン。寒さに震える雁回(イエンフイ)のために、自らの身を削って温めてやる天耀(ティエンヤオ)の姿は、彼の深い愛情を物語っています。満月の夜に弱る体で、冷たい冷泉の中にまで入って雁回(イエンフイ)を想う姿は、胸を締め付けられるほど切なく、そして美しい。雁回(イエンフイ)も、そんな天耀(ティエンヤオ)の真意にようやく気づき始め、二人の関係に変化の兆しが見えてきました。
しかし、幸せな瞬間は長くは続きません。白曉生(バイ・シャオション)を操る黒気、そして密かに動いていた趙彧(チョウイク)の正体が明らかになり、物語は一気に緊張感を増します。趙彧(チョウイク)の裏切りは衝撃的でしたが、彼の焦りや動揺からも、計画が順調に進んでいるわけではないことが伺えます。言不惑(ゲンフワク)の機転で趙彧(チョウイク)に印がつけられたことで、今後の展開に大きな影響を与えそうです。
つづく