天耀(ティエンヤオ)と雁回(イエンフイ)は言不惑(ゲンフワク)の追跡から逃れたものの、青丘(チンチウ)にはもはや二人の居場所はありませんでした。身を隠すため変装しましたが、雁回(イエンフイ)は見破られそうになります。特に、牛頭の仮面をつけた小妖に気づかれ、天耀(ティエンヤオ)は雁回(イエンフイ)を守りながら行動します。長嵐(チョウ・ラン)の瞳術に惑わされた青丘(チンチウ)の民は、二人の説明に耳を貸しません。潔白を証明するには、大国主・塵意(ジンイ)に会うしかなく、塵意(ジンイ)の居場所は白暁生(バイ・シャオション)だけが知っています。そこで二人は、白暁生(バイ・シャオション)を目覚めさせるため回魂草を手に入れようとします。
薬屋で回魂草を見つけますが、身元がバレてしまい、店主は取引を拒否。周囲の妖族たちに騒ぎ立てられ、野菜などを投げつけられます。雁回(イエンフイ)は混乱に乗じて回魂草を奪い、天耀(ティエンヤオ)と逃走、追っ手を振り切ります。
ほっとしたのも束の間、あの牛頭の小妖が再び現れます。天耀(ティエンヤオ)は敵だと警戒しますが、正体は弦歌(ゲンカ)に頼まれた鳳千朔(オオトリ・チサト)でした。鳳千朔(オオトリ・チサト)の案内で隠れ家へと向かう二人。洞窟の中は意外にも、永州(えいしゅう)の忘語楼(ぼうごろう)を再現した空間が広がっており、雁回(イエンフイ)は驚きと謝罪の言葉を口にします。
弦歌(ゲンカ)は雁回(イエンフイ)との再会を喜び、昔話に花を咲かせます。一方、天耀(ティエンヤオ)は鳳千朔(オオトリ・チサト)と協力関係を結び、花報への投資を持ちかけます。乾坤袋の財力を見せつけ、雁回(イエンフイ)の出資を取り付けます。弦歌(ゲンカ)は青丘(チンチウ)での出来事、長嵐(チョウ・ラン)に塵意(ジンイ)との繋がりを断たれたことなどを雁回(イエンフイ)に話します。雁回(イエンフイ)も天耀(ティエンヤオ)に助けられたこと、完全な回復には幽冥賦が必要なことを打ち明けます。
回魂草で蘇生した白暁生(バイ・シャオション)は、幽冥賦の翻訳と天耀(ティエンヤオ)と雁回(イエンフイ)の結婚の有無を尋ねます。天耀(ティエンヤオ)は鳳千朔(オオトリ・チサト)に幽冥賦の偽物を大量に印刷させ、情報撹乱を図ります。この作戦は功を奏し、王宮は混乱に陥り、二人の追及の手は緩みます。黒河源にいる塵意(ジンイ)の元へ向かうことを決め、塵意(ジンイ)と連絡を取るための法器を持つ弦歌(ゲンカ)も同行することに。鳳千朔(オオトリ・チサト)は青丘(チンチウ)に残って連絡役を務めます。
一方、凌霏(リン・フェイ)は玄門の力を結集しようとしますが、賛同者は少なく苦戦します。長嵐(チョウ・ラン)からの和議の申し出を受け、凌霏(リン・フェイ)は油断して単身で向かいますが、罠にはめられます。命からがら逃げ延びる途中、天耀(ティエンヤオ)たちと遭遇しますが、彼らは凌霏(リン・フェイ)を止めません。長嵐(チョウ・ラン)が玄妖両界の戦争を起こそうとしていることに気づいた天耀(ティエンヤオ)は、それを阻止し塵意(ジンイ)を復位させることが重要だと確信します。
第25話の感想
第25話は、逃亡劇から仲間との再会、そして新たな作戦開始まで、目まぐるしい展開で息つく暇もありませんでした。天耀(ティエンヤオ)と雁回(イエンフイ)は追っ手を振り切りながらも、青丘(チンチウ)ではもはや孤立無援。そんな中で、思わぬ人物、鳳千朔(オオトリ・チサト)が味方として現れたのは大きな希望となりました。牛頭の仮面で登場した時は敵かと思わせる演出も効果的で、正体が明らかになった時の安堵感はひとしおです。鳳千朔が忘語楼(ぼうごろう)を再現していたシーンは、視聴者も雁回(イエンフイ)と同様に驚かされたことでしょう。二人の友情が感じられる心温まる場面でした。
白暁生(バイ・シャオション)の復活、幽冥賦をめぐる策略、そして長嵐(チョウ・ラン)の陰謀など、物語は核心へと著実に進んでいます。天耀(ティエンヤオ)の機転で幽冥賦の価値を下げる作戦は、彼の知略の高さを改めて示すものでした。また、凌霏(リン・フェイ)が長嵐(チョウ・ラン)の罠にはまり窮地に陥る展開は、今後の玄妖両界の対立を予感させ、緊張感を高めます。天耀(ティエンヤオ)たちが塵意を復位させるという目標を明確にしたことで、物語は新たな局面へと突入していくでしょう。今後の展開がますます楽しみです。
つづく