雁回(イエンフイ)は幽冥賦の修行で苦しむ様子を見て、天耀(ティエンヤオ)は自身の法術を教えることにする。黒花を失った雁回(イエンフイ)は黒気に支配される心配もなく、天耀(ティエンヤオ)の指導で順調に修行を進め、心身ともに軽やかさを感じ、幽冥賦の修行をやめる。冗談めかして龍門の弟子になった気分だと話す雁回(イエンフイ)に、天耀(ティエンヤオ)は赤焰龍牙を試してみるよう促す。すると、剣から炎が噴き出し、雁回(イエンフイ)は興味津々。天耀(ティエンヤオ)は赤焰龍牙を譲ろうとするが、雁回(イエンフイ)は至宝の力を発揮できないどころか、仮噬を受ける可能性もあると辞退する。
体調が回復した雁回(イエンフイ)は、天耀(ティエンヤオ)がかけた換命の呪いを心配し、解いてほしいと頼む。しかし、天耀(ティエンヤオ)は一度かけたら解けない呪いだと説明し、本当に心配なら生きていてほしいと伝える。自信のない雁回(イエンフイ)を連れ、天耀(ティエンヤオ)は彼女の識海へ。そこには黒岩はなく、広大な海が広がっていた。雁回(イエンフイ)の実力は辰星山の七星弟子に匹敵するほどになっていた。天耀(ティエンヤオ)は護心鱗(ごしんりん)の力が彼の内丹と結びついていることを説明し、雁回(イエンフイ)は興味を持つ。
雁回(イエンフイ)は天耀(ティエンヤオ)の内丹が戻らないことを心配するが、天耀(ティエンヤオ)は千年修行すれば再生すると慰める。しかし、千年後には雁回(イエンフイ)に会えないかもしれないと呟く。雁回(イエンフイ)は天耀(ティエンヤオ)を抱きしめ、甘い時間に浸る。一方、弦歌(ゲンカ)は塵意(ジンイ)を探し、玄妖大戦が迫っていることを知る。雁回(イエンフイ)と天耀(ティエンヤオ)も弦歌(ゲンカ)に協力を求め、鳳千朔(オオトリ・チサト)に花の力で凌霄(リン・シアオ)を探してほしいと頼む。弦歌(ゲンカ)は凌霄(リン・シアオ)が最後に迷霧森林にいたことを知るが、鳳千朔(オオトリ・チサト)と連絡が取れず、長嵐(チョウ・ラン)に襲われた可能性を懸念する。塵意(ジンイ)は青丘(チンチウ)へ戻り、長嵐(チョウ・ラン)を阻止することを決意する。
白暁生(バイ・シャオション)は迷霧森林で黒気之主(コクキシシュ)の領地の入り口を見つけ、影術で伏陰(フクイン)と長嵐(チョウ・ラン)の繋がりを断とうと計画する。言不惑(ゲンフワク)は長嵐(チョウ・ラン)が瞳術師だと知り、瞳術の呪いで真実を明かせない。幻小煙(ゲン・シャオエン)と燭離(ショクリ)だけがこの事実を知っている。言不惑(ゲンフワク)は天耀(ティエンヤオ)と雁回(イエンフイ)に申し訳なく思うが、何もできない。そこに塵意(ジンイ)と共に天耀(ティエンヤオ)と雁回(イエンフイ)が現れ、言不惑(ゲンフワク)は大国主に跪き、燭離(ショクリ)も父との再会を喜ぶ。弦歌(ゲンカ)は鳳千朔(オオトリ・チサト)を見つけ、長嵐(チョウ・ラン)に捕まっていないことを知り安堵する。
全員が集まり、長嵐(チョウ・ラン)への対策を練る。弦歌(ゲンカ)と鳳千朔(オオトリ・チサト)は黒河で玄妖大戦を阻止、もしくは遅らせることを提案。塵意(ジンイ)は青丘(チンチウ)の民にかかった瞳術を解く。雁回(イエンフイ)、天耀(ティエンヤオ)、幻小煙(ゲン・シャオエン)は青丘(チンチウ)の大殿で長嵐(チョウ・ラン)と対峙する。幻小煙(ゲン・シャオエン)は長嵐(チョウ・ラン)の瞳術が幻族の幻術と同源だと気づき、彼女の幻戒を長嵐(チョウ・ラン)にはめれば抑えられると考える。雁回(イエンフイ)は易容と幻術で長嵐(チョウ・ラン)を欺き、天耀(ティエンヤオ)が無息木(むそくぼく)を近づける作戦を立てる。
作戦は順調に進み、雁回(イエンフイ)は天耀(ティエンヤオ)に扮して長嵐(チョウ・ラン)の護衛と戦い、天耀(ティエンヤオ)は長嵐(チョウ・ラン)に近づく。塵意(ジンイ)と戦うのに集中する長嵐は、雁回(イエンフイ)に扮した天耀(ティエンヤオ)に気づかず、時すでに遅し。幻小煙(ゲン・シャオエン)は幻戒をはめることに成功し、三人で長嵐を製圧する。塵意(ジンイ)は長嵐を裁くが、長年の恨みを抱きながらも機会を与える。しかし、長嵐は敗北を受け入れず自害する。言不惑(ゲンフワク)は天耀(ティエンヤオ)と雁回(イエンフイ)への誤解を解き、青丘(チンチウ)の民に謝罪。誤解は解け、天耀(ティエンヤオ)は妖族からの尊敬を取り戻す。
第28話の感想
第28話は、様々な局面での決著が描かれ、物語が大きく前進する重要な回でした。雁回(イエンフイ)と天耀(ティエンヤオ)の関係性の深まり、長嵐との対決、そして誤解の解消と、見どころが満載でした。
まず、雁回(イエンフイ)と天耀(ティエンヤオ)の絆がより一層強固になったことが印象的です。天耀(ティエンヤオ)が雁回(イエンフイ)に自身の法術を教え、雁回(イエンフイ)が天耀(ティエンヤオ)の心配をする場面からは、互いを深く思いやる気持ちが伝わってきました。特に、識海でのシーンは、二人の信頼関係の象徴と言えるでしょう。雁回の実力向上も描かれ、今後の展開への期待が高まります。
長嵐との対決は、緊張感あふれるシーンでした。雁回たちの綿密な計画と連携プレー、そして幻小煙(ゲン・シャオエン)の機転によって、長嵐を製圧することができました。長嵐の最期は悲劇的でしたが、彼の野望が阻止されたことは、青丘(チンチウ)にとって大きな意味を持ちます。
つづく