天耀(ティエンヤオ)は雁回(イエンフイ)に噛みついた翌朝、気まずい雰囲気の中目を覚ます。雁回(イエンフイ)も昨夜の出来事を思い出し、なぜ噛まれたのかと天耀(ティエンヤオ)を問い詰める。天耀(ティエンヤオ)は、過去の劫難によって満月の夜に激痛に襲われる体質になり、玄門の血で痛みを和らげられると説明する。

雁回(イエンフイ)は蕭おばあちゃんの心配をし、ここから出る方法を天耀(ティエンヤオ)に促す。天耀(ティエンヤオ)は痛みを鎮める宝物が後山の洞窟にあると言い、雁回(イエンフイ)に同行を求める。雁回(イエンフイ)は蕭おばあちゃんを置いていく天耀(ティエンヤオ)に腹を立て、彼の情は偽物だと非難する。その時、蛇妖が現れ、約束を果たすよう天耀(ティエンヤオ)に迫る。雁回(イエンフイ)は蛇妖に天耀(ティエンヤオ)を信じないように忠告するが、蛇妖が金を見せると、あっさり態度を変え、洞窟へ行くことに同意する。

洞窟の入り口には強力な結界が張られていた。蛇妖が結界を少し破り、天耀(ティエンヤオ)と雁回(イエンフイ)は中に入る。雁回(イエンフイ)は心臓が激しく高鳴るのを感じる。結界の中心には剣が突き刺さっていた。雁回(イエンフイ)は20年前、素影(スーイン)真人に霊龍が殺された伝説を思い出し、天耀(ティエンヤオ)と素影(スーイン)の関係を尋ねる。天耀(ティエンヤオ)は、素影(スーイン)に愛していたが、彼女は龍鱗の鎧を作るために自分の鱗を狙っており、満月の夜に殺されたと語る。

突然、天耀(ティエンヤオ)は剣で雁回(イエンフイ)を刺し、心臓の血を奪う。騙されていたと気づいた雁回(イエンフイ)は、天耀(ティエンヤオ)と心中しようとするが失敗する。天耀(ティエンヤオ)は再び血を奪い、結界を破ることに成功。二人は湖に落ち、湖底で天耀(ティエンヤオ)は龍骨を見つけ、体に取り戻す。

雁回(イエンフイ)は洞窟から逃げ出し、怪我をした天耀(ティエンヤオ)を背負って出てくる蛇妖の姿を目にする。天耀(ティエンヤオ)を問い詰めようとするが、彼の重傷を見て言葉を止める。広寒門(こうかんもん)では結界が破られたことが報告され、素影(スーイン)は護心鱗(ごしんりん)の行方を尋ねるが、情報は得られない。捕らえられた青丘(チンチウ)は陸慕生(リク・ムーシェン)と共に囚われており、素影(スーイン)は陸慕生(リク・ムーシェン)を連れてくるよう命じる。

雁回は蛇妖と阿雲(アウン)の物語に心を打たれる。目を覚ました天耀(ティエンヤオ)は、人妖の真愛はあり得ないと諭す。天耀(ティエンヤオ)は流火珠を直し、蛇妖は阿雲(アウン)を救える喜びに感謝する。雁回はまだ心臓の血を取られたことに怒っているが、天耀(ティエンヤオ)が護心鱗(ごしんりん)が雁回の体内にあり、傷を治したと説明すると、ようやく許す。

天耀(ティエンヤオ)と雁回は銅鑼村に戻り、蕭おばあちゃんと再会し、一緒に食事をする。その後、蕭おばあちゃんは亡くなり、天耀(ティエンヤオ)は深い悲しみに暮れる。葬儀の後、二人は酒を酌み交わす。雁回は天耀(ティエンヤオ)の体探しに協力することを約束するが、翌朝には気が変わり、永州(えいしゅう)の姉妹の元へ行きたいと言い出す。

第3話 感想

第3話は、天耀(ティエンヤオ)の過去や素影(スーイン)との因縁が明らかになり、物語が大きく動き出した重要な回でした。特に、天耀(ティエンヤオ)が雁回を騙して心臓の血を奪うシーンは衝撃的でしたね。愛する女性に裏切られた過去を持つ天耀(ティエンヤオ)が、再び同じような行為を繰り返すという皮肉な展開に、彼の苦悩や葛藤が深く感じられました。

雁回は、天耀(ティエンヤオ)の言葉に揺れ動きながらも、 最終的に彼を信じる道を選びます。しかし、その信頼は再び裏切られることに。天耀(ティエンヤオ)の真意はどこにあるのか、今後の展開がますます気になります。

また、蛇妖と阿雲(アウン)の純愛も印象的でした。種族の違いを超えた二人の愛は、天耀(ティエンヤオ)の「人妖の真愛はあり得ない」という言葉と対比され、考えさせられるものがあります。天耀(ティエンヤオ)自身もかつて素影に裏切られた経験から、愛を信じられなくなっているのかもしれません。

つづく